壁にクリムトの、接吻。品良く光る、カトラリー。グラスに濡れた、スプマンテ。どんなに触れ合っても。決して届かぬ、アナタに。“・・・Happy Birthday.”ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー東京のどまんなか。映画のワンシーンよろしく。大きな背中を屈めて、キス。そう、そんなアナタを。ただ、途方もなく。愛していた。