アンダータッチ

2011年01月19日(水)

 白いイヤホンをお供にして、夜中のラジオとデスクワーク。いまいち意味が見出せない提出業務、締め切りを引き伸ばすこと数ヶ月。そりゃあまあ、いい加減音沙汰がないことに直属の上司から進捗確認の一報も来る。
 これを提出することで昇進できるという明確なメリットはもちろんあるのだけれど、じゃあなんで「これ」なんだろう?とか、昇進したらどんなメリットがあるのか?とか、まあとにかく自分自身へのベクトルについては相変わらず奮起する理由にならなくて、そういえば大学生活も大学受験も、さらに遡れば高校一発目の定期テストでもそんなこと思ってたなあと思うと、普遍性というかまあぶっちゃけ成長の無さにやれやれと思う。
 それでもこの年末年始のごたごたを越えて、自分が上に立って守れる人たちを増やさなければというビジョンが見えて、無理やりな動機付けのもとに進む。本当にそれで守れるのか?守れるような器なのか?という提起はあるのだけれど、それを今は封じ込めておく。
 やりたいことができているような、本当にやりたいことはどこにいってもできていないような。こうありたいという姿になれているような、本当はちっともなれていないような。少しでも浮かれれば即座に足元をさらわれる。伝えたいことは言葉にできず、そりゃあ伝わる術もない。

 誰かの声を聞こう。誰かの言葉を読もう。どこかの片隅に何かが転がっているだろう。わからないものを紐解くために言葉を綴って文章にする人々がいて、そういう人になりたかったのだけど、今はそういう場所にはいないから、せめて探す人に。探せるように。見つかるまで探せる人になれるように。


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