fleur bleue
sora



 一人ぼっちの夢

一人ぼっちの夢を見た。
とても、悲しい夢だった。

私は一人、教室のドアの前に立ちつくす。
教室に、入れない。
教室のドアの前に立つと、
なぜだろう、一歩も前に進めない。
みんなの輪に、入れない。

中に入ることをあきらめて、
私は教室から遠ざかった。
どうしても前に進めない。
後ろには、歩けるのに。

一人さみしく廊下を歩く。
すれ違う人たちが、笑顔で通りすぎてゆく。
楽しそうな笑い声が、私の心に鋭く響く。
なんて、残酷な光景。
私には、どこにも安らげる場所がない。

校舎の果て。
静かで誰もいない場所。
そこに私は、わずかながらの安堵を感じた。

窓から遠くの空眺め、一人傷心の思いに耽る。
空は、憎いほどに青く、そして美しく晴れていた。

誰にも心開けない。
深い悲しみに、涙流れた。

2006年07月27日(木)
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