Dear…
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「お疲れさま☆」 いつも交わす挨拶すらもしないで、あたしは足早に家に帰った。 特に何かあった訳じゃなくて。ただただ、そこにいるのがきつかった。 体の調子が悪いのもあるケド…なんだか最近フラフラする。−…夏バテかなぁ?
しゅうちゃんからのメールを待つ間、ふと思った。 「あぁ、あたしとしゅうちゃんを繋いでるのは、ケータイだけだな」 って。
無機質な番号の先に愛しいあなたがいる。 それは、とても便利で。すぐにあなたに繋がる。 でも。それだけ。ケータイがなくなったら、あたし達はどーにもできない。 ねぇ、もしあたしがケータイを捨ててどこかに行ったらしゅうちゃんはあたしを探してくれる?…なんてね。
しばらくして、着信音が響く。 しゅうちゃんからだ。 「すぐに帰ったな〜探したケドおらんかったもんな。」
今日は会えない日。だから。 「お疲れ様。おうち帰って落ち着いてからでいいから、その時を教えて? そしたらあたし電話するから。…声を聞きたいの、ちょっとの間でいいからさ☆」 そう、返信した。
あなたの声なんて、さっきまでずっと聞いてたし。仕事場でしゃべったりもしたけど、そんなんじゃ嫌なの。 そんな皆に向けた言葉なんて。 あたしだけ、あたしだけに向かった言葉が欲しいの。
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