少女短編集
目次|昨日|翌日
手紙を書いた。元彼へ。 なんて未練がましいのだと思われるかもしれない。 でも我慢できなかった。抑えられなかった。 ずっと心の片隅で眠っていた気持ちを。
昨日。予備校に行って 授業の為に教室を移動したら 傍で男女が話してて。
その男の声が彼に似ていて ただ話してたのが聞こえただけなのに 涙が出てきて、止まらなくなって 帰ってきた。
あぁそうか。 彼はまだ私の中にいたんだ。
迷った末に 勝手な自分の気持ちだけ書いた手紙を 投函した。
ごめんね、
もう一度だけ、貴方に逢いたい。
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