☆空想代理日記☆
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昨日は「8」のつく日ということで、TSUTAYAを襲撃しなければならないのだった。
そのため、タンスの抽斗をすべて調べて着物や腹巻きや靴下や鯉のぼりやペットのワニなどをすべて出し、どこかにへそくりがないかと捜索したのである。
抽斗にはないとみるや、天井裏まで捜索した。視界が悪く、頬には蜘蛛の巣がかかった。それを手で払い、懐中電灯の光だけをたよりに前へ進んだ。
天井裏からはいろいろなものが視えた。
いつの間にかキッチンに侵入している『るのあ〜る』の姿も視えた。こうして高い位置から視ていると、るのあ〜るが昨年に遊びにきていた半透明の猫と似ていることがわかった。
いやいやをするように不逞者は頭をふった。
そのまま天井裏を進んだ。 『微笑み悪魔隊長』が、例の日付の過ぎた食糧をもってやってきているのが視えた。
どかどかと家に入り、いきなり不逞者の部屋を覗いていた。今すぐにでも天井裏から出て、跳び蹴りをくらわせてやろうと不逞者は憤慨した。
しかし暗い天井裏では方向感覚を失ってしまうのだった。その時、懐中電灯の光が消えた。不逞者は暗闇に包まれた。
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