☆空想代理日記☆
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年末ということで、朝からだらだらしていた。薄紫色の液体になったような気分だった。ただし、液体のなかをふたつの眼球がころころと移動しているのである。
プリッツを鼻の穴から喰べているような前置きはどうでもよくて、懐かしい友人から連絡があった。
この連絡のあった昨日は、不逞者にとって忘れられないものとなった。これは、豪快な嘘である。
不逞者には一生かかっても味わえない幸せがつまってジョッキから溢れるビールくらいのフルコース人生を歩んでいる友人が、ついに家を建てたそうだ。
そしてその『Gメン』君の家の落成パーティがあるとのことだった。 不逞者はお祝いの品に、灯油とガソリンとマッチとダイナマイトを持っていこうと思った。
いろいろな絡繰りがあり、オプションもたくさんついている家のことなどどうでもよかった。
昔話に花が咲いた。 しかし、話が食い違っていた。
運動会ではかけっこをしたらしいのだが、不逞者の記憶から欠落していた。
不逞者の記憶には、大人数で思想家について討論したことがある。ずばり『100名とルソー』である。単なる駄洒落である。
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