月のしずく・星の欠片
春妃。



 絶体絶命


絶縁状態の母から突然の電話が来て、

「 嫁いだ先の家で作った借金を
うちに頼るのはやめて頂戴! 」

と、
ぴしゃりと言われた。

「 そんな風に頼るのなら、
戻っていらっしゃい。 」

とも。


父が母に内緒で、
都内にある物件の賃貸料を、
わたしに渡そうとしてくれていたことが
母にバレてしまったのだ。

わたしは母とは、血が繋がっていない。
父とは薄く薄く繋がっている。



実家に戻ったら、
わたしは

夫を若くして亡くした可哀想な娘

として、即お見合いをさせられる。


そんなのイヤ。

わたしが誰かと付き合っていようと、
母はそんなことはおかまいなしだ。

納得しない。

自分の思う人と結婚をさせたい。



わたしは・・・

どうすればいいのだろう。



彼と別れて、実家に戻る?

そうすれば義兄が作った借金のうち、
わたしが保証人になった分は
全部払ってくれると母は言う。

その方が良いのかもしれない。


もうお金でギスギスするのはイヤ。

毎月の赤字を、
カードローンを組んだりして
返していたけれど、
それは結局、その場凌ぎにしかならない。







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借金なんて作った事がなかった。

きっとそのうち、カード会社からの
信用もなくなる。

どうしてわたしが?


そう思っても仕方ないのだけれど…。







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どうでも良くなってきた。







2007年11月23日(金)
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