そう、今さっきなんだけど。
18年位は前、自分はセイガクで当時の 恋人とメリークリスマースなんて言ったりして 愉快に過ごしていたんだけれど。
そんなことは、尋常に宇宙の至る所にある光景なので、 それはよい。
厳密に言えば、そこまで愉快に暮らしていたかどうかまでは 覚えてないけどね。
ただ、その時の会話の一部を思い出したのだ。
我々は上方地方に居住している兼ね合いもあり、 白銀の世界とは無縁な暮らしを強いられていたのです。
故に。 クリースマス近くになると、恋人持ちのうら若き男女は、 イヴは雪が降ると良いなー。なんて話を公然でしている為、 自分のテリトリーである教室内でも、そんなような会話は よく聞いた。
例に漏れず。 当時の恋人も、同様の事をぬかすので。 その度はぐらかしつつ、辛い思いをしていました。
そう、自分にとって純真無垢なその当時より、 雪など全く興味などなく。 むしろ、呪詛していた存在だったんだ。
寒いだけやん。
が、その場のみんなのグルーヴ感、キテる感に 自分一人、雪なんてどうでもよくね?寒いだけじゃん。 とか何とか言ったらば、差別迫害を受け、公開処刑。
言える訳がなかろうて。
当日。
自分は確か、なけなしの小遣いで有名ブランドの セーターをデパートで購入し、持っていった。 たしか。
そして囁かなパーテーを楽しみ、ピッツアを喰らい、 コーラーを呑みフィーバーした。
ふと、恋人が窓から景色を眺め呟いた。
雪が降ればよかったね。
自分は、うん。て、聞こえるかないか程の音量で。
嘘ついたったのや。
それを、何故かしら思い出したんだ。
で、うへへへへ。とか不気味に言って。
時を経て。 色んなものを経て。 当時の恋人は、昨年ころ人の親になったそうです。
もう、思い出しても胸が、うんともすんとも言わない 遠い遠い過去のおはなし。
まあまあ小さな恋のメロディ。
本日のBGM : QUEEN / A NIGHT AT THE OPERA
そんときはライチャスブラザーズだったよね?
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