本当のこと。
私の真実が、全てここに。見付けられた方、ようこそ。通りかかった方、はじめまして。

2009年11月19日(木) 放置にもほどがある

mixiで心理士の人が同僚の精神科医の人が膵臓がんと診断されて、
落ち込んでいたのでメッセしたけど、
後日「下手な慰めより知識に裏付けされたアドバイスが嬉しかった」
と日記に書かれて、どーんと落ち込んだ。
実は病気マニアのこの私、膵臓がんがどれだけシビアな病気か、
ちょっと語ることはできるぞ。敢えてしなかったんだけどなぁ。
彼女には、もう、何も、言わない。知らない。


ほったらかしっぱなしのこっちでしたが
本当の意味のdiaryとして再び役立ってもらおう。



件の彼女のこともあって、mixiでは書けなかったんだけど
今日仕事が終わった後、『わたしの中のあなた』を観てきた。
がんの話は書けないよあんな雰囲気じゃ……。

白血病の姉のドナーになるべく遺伝子操作で産まれてきた妹が、
腎臓の提供を求める両親を訴えるのだけど、その理由は実は……という筋。
オチが知りたい方はmixiにメッセください。

余命わずかの娘のためになることをしたいと願う父親。
娘を生かすためならもうひとりの娘に犠牲を強いるなりふり構わない母親。
5歳で死んでもおかしくなかったのに妹のおかげで生き延び、
15歳の今、もうたくさんだ死にたいと願う長女。
自身も「読字障害」(LDの一種ですな)を持つのに白血病の娘最優先で、
学校だか施設だかよく判らないところに送られた揚句、
ドロップしてしまう長男。彼も、妹の行動の理由を知っている。
そして、8回の入院を強いられ、それを当然のことと思いつつも
「ある思い」をもとに親を訴えるという行動に出る次女。

みんなが、哀れでしたが、特に次女。

私だったら自分がドナー用に創られた存在だったなんて知ったら、
親を怨み姉を憎むぞ。
なんたって、生後すぐ臍帯血を提供するところから、
彼女のドナーとしての人生が始まるんだもの。


日本での生体腎移植なんかも、
「親なら腎臓提供して当然でしょ」みたいな空気があるらしいね。
って情報元は小説の『パラサイト・イヴ』だけどな。
あと私の大嫌いな医療漫画『ブラックジャックによろしく』は今、
非血縁者間の生体腎移植は認められるのかって話題になってる。

ボディパーツを他人から調達する考えって如何なものかと思う。
そしてそれを当然とする空気も。
生きたいのだろうとは思うけど。
特に4つとか6つとか臓器が必要だからって億単位の募金集めて、
海外渡るような親子、ね。
生きてほしいんだろうけど……。

まぁこういうのは難しい問題なので反論上等です。


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鯨幕

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