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道徳 - 2012年03月11日(日)

僕がインターネットにはじめて触れたのは1996年だった。

僕はさっそく初日に当時すでに渋谷系編集者として君臨していた川勝さんにメールを送った。確かフリッパーズギターとかハルヲフォンについての質問。今にして思うとかなり唐突だし失礼な内容だったと思うが、川勝さんはなんと数時間後にはメールで返事をくれた。みんなが見ているtwitterのリプライと違ってメールのやり取りなんてのは「閉じた関係」である。川勝さんのような忙しい人が僕のような人間に返事をするなんてのは今ではあまり考えられない。スルーって言葉が無かった時代なのかもしれない。

手紙が着たらとりあえず返事をするみたいな。あれから16年が経つ。ネットに対する考え方も変わったしマナーとかエチケットみたいのも徐々に固まってきたのかしら。

ところで最近はあまりインターネットを触っていない。忙しいのもあるけどtwitterなどで面白いポストを眺めていても書くことがないのである。

友人でインターネットの影響(?)でどんどん性格が変わっていく人がいるのだけれども、自分の品位がインターネットという外部環境によって左右されるのって不幸だよなーと思っている。人間の内面ってのはもっとマトモだししっかりしているものであって、インターネット上で一時的に心が汚れたとしても、「内省」ってのをしっかりして日常の感覚からブレないようにできる能力が人間にはある。
ネット上に悪意が蔓延していたとしても。そんなものを基準にものを考えるのって抵抗があるんだよね。


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