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目と脳を疑え - 2012年04月24日(火)

最近は何を食べるか迷うときには、自分の身体の部位のそれぞれから意見を聞き、多数決を取って決めることにしている。

例えば「ビールが飲みたい」とか「カレーを食べたい!」って舌や喉が主張しても、「身体に悪いよ!」「明日に響くよ!」と肝臓や胃や大腸が言うならば2対3で却下をするようにしている。

今までは胃がどんなに悲鳴を上げようとも脳みそが「だって美味しければいいじゃん!」「食べなきゃ損じゃん!」と強行採決をしていたのだが、最近は北アフリカよろしく民主化を進めることに成功した。ついに脳による専制政治が打倒されたのであった。

焼肉の食べ放題なんか行くと、とっくに胃は満足しているのに「あと終了時間まで20分もあるよ!」とか「この肉は珍しいから食べなきゃ損だよ!」とか脳が情報を入れることで食べたくもないのに食べてしまうというのは良く考えたら奇妙な状態だ。同じお金を払っているならば気分良く食べた方がよいのに、食べなくなくなるまで徹底的に食べ尽くして吐き気すらするのに「あー幸せだなあ」などといったりするが、アレは本当に何なのだ。

人間の食欲ってのはその食べ物が持つ「意味」で満足度が決まってしまうことが多い。「有機野菜」とか「取れたて」って書いてあるだけで「あ、食べたい」って思わされるみたいな。

食欲を感じることって良いことだと思うのだけど、胃ではなく目や脳の錯覚で騙されていることってとても多い気がする。本当に必要な食べ物を感謝しながら食べることができる日は来るのだろうか。
そんなことを考えていたら3ヶ月で8キロやせた。


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