悩みは人生を充実させる/文集「人生の時」

2014年10月25日(土) (7) 哀しくさみしい


半世紀前のレター。
45年前の会話。
38年前の約束。


心の中の、大切なものが、薄れてゆくのが、
哀しい。


私は、過去に生きている。
前に進む道がなくて、
希望がなくて、
見込みがなくて。


いまも、あなたが好きで、
しかし、あなたはどうだろう。
しかし、そんな疑問は意味がない。


あなたのすべてが、
私の記憶の痕跡に、存在していて、
喜ぶべきか、悲しむべきか。


あなたに一度会いたいが、
もう、資格もない。

→文集「生きていることの哀感」
 2014・06・13〜10・25〜
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