2004年10月02日(土)
我が子の運動会の様子を撮ったビデオ、家族で海水浴に行ったビデオ等々を無編集で見せられるのは非常に辛い。 無編集というのはある種の罪だ。悪意無き罪だけに余計始末が悪い。 映像作品の面白さは編集の妙に負うところが大きい。 脚本も演技も演出ももちろん大事だが、編集があっぱっぱ〜ではいかんのだ、あかんのだ。
その類のビデオのつまらなさと堂々肩を並べるのが、”ゆうべみた夢”を語られること。 夢はそもそも奇想天外、支離滅裂な面があり、語る側はそこんとこが面白いとでも勘違いするのだろうが、聞いている側にとってみれば案外つまらない話であることが多い。 あまりの奇想天外さ、あまりの支離滅裂さを的確に第三者に伝える表現力を、一般人はほとんど持ち合わせていない。 だから、当人がみた夢のムチャクチャでおもしろい感じが他人には伝わらず、退屈なお話に終わってしまうことが多い。
わかっている。 それは十分すぎるほど承知しているが、やっぱり「ゆうべみた夢」を誰かに話したい衝動とは、いったい何なのだろうか?
ゆうべ私はお好み焼き屋に行った(夢で)。 私を含めて10人ほどの人間がテーブルを囲んでいる。 みな影絵のように真っ黒で、いったい誰と一緒なのかさっぱりわからない。 だが左隣にいるのは桂ざこばだとハッキリわかる。ざこばと並んでお好み焼きさ。
厨房の様子がチラっと見えるのだが、そこでは、髪を金髪通り越して黄色に染め、薄紫のドレス風の服を着た若い女が、まるで場末の美輪明宏みたいな女が、お好み焼きのタネ(っていうの?)を仕込んでいるのだった。 女はタネをたんまり入れた寸胴鍋を私たちのテーブルにドンと置き、「お好きに焼いて下さい」と言い残して去った。 店内の照明をなぜが薄暗くして、およそお好み焼き屋の店内とは思えない照明にして去って行った。
桂ざこば、場末感ムンムンの美輪明宏風オンナ、お好み焼き、10人で囲むテーブル・・・・・・。 これらは何を意味するのか、誰かご存じですか?
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