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降りる駅が近づいたので、座席から立ち上がった。 すると、中学生くらいの少女が、その友人の腕をそっと引いて道を空けてくれた。 あまりにも自然だったので、腕を引かれた子は何も気に留めなかったようだ。 しかし、わたしは、とても嬉しかった。 じんわりと温かいものが胸に広がる感触がした。 (だって、車内で道を空けてくれるなんて、ほとんどお目にかかったことない) ほんの軽く会釈をしただけで、この 気持ちが彼女に伝わったかどうかはわからない。 いや、おそらくは何も。そんなこと、気にしないだろう、きっと。
ほんの些細なことだけれど、 さりげない心遣いは、とても素敵だと思う。
人と歩くとき、その人と反対側に鞄を持つとか、 後から入ってくる人がいるなら、開けた戸を支えるとか、 傘を差してすれ違うときは、相手と反対側に傘を傾けるとか、 ……たくさん、たくさんある。 ボランティアなんて声高に叫ばなくても、これがやさしさだと思う。 いや、本当は、もっと自然なんだと思うんだけど。
細かい細かいとよく言われるけれど、気がつくことはやっぱり続けていこう。 ああだけど、つい他人にも要求したくなるのは、ダメなのかなあ。 (心ガ狭クナッテイル証拠)
まぶたのビクビクがずっと続いている。 やっぱり寝不足かな。 う〜む。 長眠タイプのはずなのに、すっかり短眠生活になっているからねえ。 ここのところ、周囲に病人が続出しているし、 気をつけたほうがいいのかな。
……いや、もしかしたら二重になる前触れかも。 そういう遺伝子があるらしいし。
昨日の冷たい雨とはうって変わって、雲ひとつない晴天。 北風が強いのを抜きにすれば、絶好のお花見日和だ。 隣が気にならず、かといって寂しくもなく、適度に華やいでいるよい雰囲気。 そんな穴場の公園で、友人達とのんびりまったり、お花見をした。 他愛のない話題、くだらない冗談、鋭いツッコミ、さりげないやさしさ。 この仲間達となら、こんなにリラックスできる。 ちょっと最近忘れていた感覚。ノノ幸せだな。
ところで、花を愛でるなら、お寺でも訪ねたほうが風情もずっとよい。 だって、みんなちっとも桜を見ないんだもの。 (たしかに桜は口実だけどさ)
週末に、「クマのプーさん/プー横丁にたった家」読了。 こんな愛らしい物語を、ちゃんと知らなかったなんて、なんと損をしていたのだろう。 アタマの足りない(失礼!)キャラたちが、みんないいヤツで、かわいらしい。 う〜ん、これはぜひ英語で読んでみたい。 この言葉遊びの妙は、きっと原語で読まなければわからないもの。 でも、それを面白がれるほどの英語力が、ないんだなあ。
ところで、「プー、横丁にたった家」かと思ってたけど、 「プー横丁に、たった家」だったのね。
人を寄せ付けない気迫も、時には必要だ。 自分を律して、流されない。集中する。 そうしてから、他人にも厳しく接す。
とりあえず装うのに、形から入ったっていい。 今は、中途半端に崩れていくこの身を、叱責して支えてくれる人はいないのだから。
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