ニッキ?

リスト過去未来

2003年05月12日(月) タイムスリップ

思い立って、懐かしのCDを引っ張り出して聴いてみた。


なぜかどうしても友達を励ませなかったときとか、
どうしようもなく自信がなくなったときとか、
ぐるぐる、ぐるぐると、何度も何度も繰り返し聴いた歌があった。
聴きながら、町をぐいぐい歩いたっけ。
歌と一緒に気持ちを昇華させて、上を向くために。

その歌が流れ出した途端、あの切ない気持ちがよみがえってきた。
胸の奥から染み出すみたいに、そこにある。
(お陰で逆に、また訳もなく、落ち込みそうになっちゃったけど)

五感の記憶はすごい。
どんな記録よりも、鮮明に、自然に、再現させる。
さて、あと10年して、「今、ここにいる自分」を呼び出してくれる何かを、
わたしは五感に刻み込んでいっているだろうか?


2003年05月02日(金) ジェントル駅員さん

今日もまた駅での話。
ターミナルなので、みんなお行儀よく並んで、電車の到着を待っていた。
電車が到着。列が前へ詰めていく……いざドアが開く、まさにその刹那、
一人のおじさんがスーッと滑り込むようにして、列の一番前に横入りをしたのだ。
それはもう、あまりに鮮やかで。
一瞬、唖然としてしまったくらいだ。

と、ここからが肝心。
それを見ていた駅員さんが、外から電車の窓を開けて、
そのおじさんを説得し始めた。
「みなさんね、座りたいから並んでいたんじゃないですか。ね、ここは立ちましょうよ……」
低く静かな声で、あくまでも穏やかに。
けっして、あなたは横入りだ/悪いやつだ/ずるいんだ、などと直接的に非難はしない。
結局、おじさんは席を立って、電車も降りてどこかへ行ってしまった。
ちょっと駅員さんに文句を言っていたけれど(酔っぱらっていたみたい)。
憤懣ムードに包まれていた車内も、ふわんと和んだのだった。

とても素敵で、かっこ良いと思った。


2003年05月01日(木) ジャマ、ジャマ! ジャマ!!

朝から最悪。
遠足の小学生が、わらわらわらわらわらわらわらわら……
それはもう蜘蛛の子を散らすとはこのことか! ってくらいに。
駅の改札からホームまで埋めつくしてた。しかも、ものすごく騒がしい。
なんなんだ、あれは。
駅に電車が入る。どっと人が降りる。改札に殺到する。でもガキどもで埋まってる。
こちらは中に入りたい。でも外から中から埋まってる。身動きとれない。
あやうくいつもの電車に乗れないかと思ったぞ。

ガッコのセンセーは何をやってるのかね。
ラッシュは過ぎたけどまだ出勤時間帯。しかも、学生の登校時間帯だってのに。
そのセッティングは、あまりにも考えが浅はかなんじゃないの?
しかも、ガキどもを静めるでも、脇へ寄せるでもなく、
棒っ杭みたいに突っ立ってるだけ。

最近は、うまくやっているみたいだったのにな。


2003年04月27日(日) タップの祭典──NTD!

NATIONAL TAP DAYを観てきた。
昨年も行ったけど、日本における年に一度のタップのお祭り。
いろんなグループの個性を楽しめる、一粒で何度もオイシイ舞台だ。
オールドタイプあり、流行ものあり、斬新なのあり、
中には「?」なのもあったけど、それはそれで微笑ましいので、よし。
金属をつけた靴でリズムを刻むってだけの単純なことなのに、
こんなにもいろんな事ができるんだもの、すごい。

今年も、木箱を使ったタップの「BOX MEN」に惚れた。しびれた!
これがもう、とってもカッコよい!
木箱(底以外は枠のみ)の中に入って、木箱ごと飛んだり跳ねたりしちゃう。
単なる体力勝負なネタじゃなくて、リズムも繊細なのがすごい。
あと、メンバーがみなカッコよいのも、ポイント高い(笑)

……面白かったけど実は、
ノイズ&ファンクの迫力を、改めて感じてしまったりもした。


2003年04月15日(火) 怠惰 (春になったら苺を摘みに)

梨木香歩さんのエッセイ集『春になったら苺を摘みに』読了。
自分が、いかに平凡な人間かを思い知らされる。
いや、平凡なのではなく、怠惰だ。
具体的行動が伴わない、というのもあるけれど、それ以前に、精神が怠惰。
精神的に未熟で、精神的に不感症で、精神的に荒廃していく……

感受性が、もっとオープンに、敏感にならないと、
たとえどんな経験をしてきても、
薄っぺらい、うわべしか残ってないんじゃないだろうか。


鳥乃 |MAILHomePage

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