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2004年03月03日(水) |
桃の節句(エンジェル エンジェル エンジェル) |
ひなまつり。 りかさんの日。 何もないけど、気になる日。
梨木香歩『エンジェル エンジェル エンジェル』(文庫版)読了。 なんの説明もない、二重構造。 抵抗感なくさらりと読める、巧みな仕掛けがさすが。 天使か、悪魔か? 人の心を突いてくる。 きれいな文章にうっかり見逃しそうだけど、 そういえば、梨木さんの作品には、 「攻撃性」みたいなもんがいつも見え隠れするかも。
ああ、『からくりからくさ』『りかさん』のシリーズを読みたいよう。 だけどいま、手元にないんだもの。 ぐすん。
2004年02月07日(土) |
泣く子はいねがぁ 「なまはげ」伝説の地、秋田県男鹿半島へ。 |
7日(土)〜8日(日)のこと。
食べて、温泉につかって、寝て、食べて、のだらだら旅行。 天気予報にさんざ脅されたわりに、たいして雪も降らず、積もってもおらず。 でも、雪景色は、往復の新幹線の車窓から堪能。
ついでに、「北緯40度の地」入道崎へ。 夏なら、美しい夕日を見られるらしいが、冬は曇りが多くてなかなか。 で、「寒さ体験」ツアーだそうな。 吹きすさぶ風、風、風。 顔もまともに上げられない。 海鳥が、引きちぎれないように必死にとんでいた。 あまりに寒いと、耳の中までキンキン痛いということを、初めて知った。
2004年02月06日(金) |
空と家守 (空のひきだし、家守奇譚) |
いせひでこ『空のひきだし』読了。 雲に託したいせさんの心象風景。 「グレイ」シリーズを読むと、つい思い込んでしまうけれど、 いせさんの世界は、生活は、生き方は、グレイ一色ではなかった。 病気の犬も父親も、多大なる影響を与えながら、 けれど、いせさんの一部にすぎず。 時や空間を超えるいせさんの感性に、改めて感服する。
梨木香歩『家守奇譚』読了。 主人公は、河童やら小鬼やら摩訶不思議に驚きうろたえる。 けれど一方で、あっさりと受け入れもする。 摩訶不思議が、まかりとおる奇妙な世界。 けれど、別段なんのへんてつもない世界。 ゆらりゆらりと、波のようにいったりきたり。 このあいまいさがたまらなく心地よい。 ついでに、時は明治の頃らしく、ちょっと古びた文体がまた心地よい。
2004年01月31日(土) |
今年が始まって1ヶ月、買ったもの |
いせひでこ『はくちょう』と撫子の花(家人へのプレゼント) いせひでこ『1000の風1000のチェロ』 佐藤さとる『だれも知らない小さな話』(やっと! でも未読) 梨木香歩『春になったら苺を積みに』 定期券 いせひでこ『雲のてんらん会』 いせひでこ『空のひきだし』(読みかけ) 梨木香歩『マジョモリ』 マスク3枚入り4袋 ソルマック4本 酔い止め 梨木香歩『家守奇譚』(読み始め) ダウンジャケット チェロと弦楽四重奏のCD 他、お菓子やジュースや消耗品
今は、いせさんと梨木さんにすがって立っている。
生まれて初めて、外で車椅子を押した。 マンションの敷地内なので、一般道よりは滑らかなのだうけど、 想像以上に、道はデコボコしていた。 ほんのわずかな凹凸でも、腕に伝わってくる。 その車に、人を乗せているということ、とても緊張した。
自分の足ではちっとも気づかなかったけれど、 体感するって、こういうことか。 「知る」ということは知識じゃないと、改めて思い知らされた。
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