オヤユビアザラシ。
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例えば一年前の冬 風の匂いはいつも刺すように透き通ってて 朝焼けはいつも泣きそうなぐらい紅かったはずだ
たぶん今の自分は正しくないんだと思う
きりきりするような感覚が思い出せない 痛みを伴わない呼吸なんて嘘だと思う
曖昧な日常に飲み込まれるこのままじゃまるでだめだ
妄想にすら見放された夜明けと沈黙
遠くにいきたいの
そしたら泣けそうな気がする
景色のコントラストが強くなってって 終いにフリーズするっていう妄想が延々 世界の本質は白と黒だったのねって笑う ちっとも清清しくない朝
地下鉄の路線図は血管みたいで吐き気がするのに目が離せない
やっぱり時間は去年の7月で止まってて 少しずつ腐敗するゼリーみたいな空気の中で ずっとじたばたしてただけだったんだ、
ねえようやく気づいたんだよ今
水溜りで溺れ死んだ蟻を思い出して悲しくなる 回答も救済も空から降ってなんか来ないよ、
。
結局今もおなじところをぐるぐるまわってるよ
触れたら触れただけ遠くなる全部 幸福な絶望感は おなかのあたりにゆっくり溜まって 静かにでも確実に
ただ今日話したことを あたしがいなくなったときに きみはどれだけ憶えてるんだろうって 考えてる
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