2008年10月26日(日) |
Hello, hello, hello, how low? |
久々に一日中英語漬け。文法書、リスニング、その他。飽きたら英語で読書。
3日ほど前に、ちょっとイタズラ半分で日本人相手に英語のメールを出した。艶っぽい文章くらいのつもりでいたら、私が激怒しているかと思って怖かったという反応が来たので、もしやと思って訊いたら、やはり翻訳ソフトにかけていた。文字通り「機械的」な文章になるんだね。
で、思い出した。4年前に精神的に激落ちしていた時、その気分を日記に書きたいが、書くと「大丈夫?」などとメールが来るのがわかっていたので、余計な心配もかけたくないし、と迷った挙句に英文で書いたことがあるのだ。
ごく短い文章だったが、わざと判り辛い表現ばかりにした。"I'm a drowned kitten."と書いたが、これは「私なんか死んじゃったっていいんだわ」という意味だ。例の得意技である「誰も私のことなんか愛してないんだ」という馬鹿馬鹿しい気分に取りつかれていたのだ。
そしたらそれをRくんが翻訳ソフトにかけて、その文章をメールで送ってくれた。その翻訳文があまりにもひどくて笑えたので、何だか吹っ切れたんだっけ。
その時の日記のタイトルは"how low?"だった。
勿論ニルヴァーナの歌詞だ。
で、実は。少し前からその気分に軽くとらわれている。パニックも順調に復活しつつあり、程度はかなり軽いが、シャワーのたびに出る。ほぼ毎回だ。
昨日セッションも終わって、考えることがひとつ減った今、このブルーは増幅しそうな気配を見せている。
―――時間があり過ぎるのが、いけないんだろうなあ。
引越しする予定だったせいで生徒が半分に減った今、毎日時間がたっぷりある。子供の頃から一人で過ごすのは好きで、けして退屈だけはしないが。今は、一人で過ごす時間が長すぎると、自分の内側を見つめる時間が増え、だんだんと精神の内部という閉所に囚われて―――パニックを起こすのだ。
これから冬で、生徒もあまり入ってこない時期だ。別に経済的な心配はしない。もらったお金もあるし。仕事をいきなり英語講師一本に絞った時は、月収5万から始めたのだ。それに比べればどうってことはない。
けれど問題は、今仕事に対する熱意が少し失せていることだ。5月頃までは、一回一回の授業が終わるたびにしみじみと満足感を味わっていた。今でも普通のレベルでいえばかなり仕事を楽しんでいるが、あの頃には及ばない。
これがなんとも、悲しい。
Hello, hello, hello, how low? (危機感のない落ち方してんじゃねえよ) *Smells Like Teen Spirit / Nirvana (1991) の歌詞。
2008年10月25日(土) |
And if you don't get beat you got yourself a trip |
今日は、南阿佐ヶ谷ロックバーBの第5回セッションデー。何だかんだで5回皆勤賞。
19時20分入り。今日一緒にやるメンバー5人が既におそろい済み。ほら、KP(drs)さえいなければ、このように「私が一番遅い」という馴れ親しんだ状況になるのよ。
DS(g)と何かやろうかということになり、ふとディープ・パープルの"Smoke On The Water"の曲名が出て、それにする。歌詞が1番しかわからないのでCDの歌詞カードをもらうが、黒地に極小の文字で、暗いので読めないぃー。ので、ところどころ歌詞をつくる。
歌う前に飲むかどうかは考えなければならないところだが、今日は飲む。
多分ギタリストなんてのは酔っ払えばヘタクソになるだけだと思うが、シンガーはその点やや微妙だ。私の場合は酔うとリズム感がなくなる恐れがあるが、その代わり低音が出るようになる。問題は量の加減なのだ。9/7のライヴの時は、このさじ加減が上手くいって喉の不調をおさえられた。
―――という理屈ではなく、今日は飲んでおきたい気分なのだよ。ものごとは、何よりも気分を優先した方がいい場合もあるのだ。
さてと。セッションバンドでの出番。MY(b)以外、19日に初対面という皆さまとの共演。
私は16歳で歌い始め、相当色んなスタイルのバンドをやってきたし、かなり幅広くロックを聴いていた。その中でここ最近、興味が「根がパンク」寄りになって、ボーカルスタイルがそっちに流れている。それを、今回のセッションは思いっきりはずした選曲にしてみた。けれどこの3曲は、どれも深々と愛している曲だ。
最初にローラ・ニーロの'And When I Die'をやる。私のベスト女性シンガーでありながら、一度も歌ったことのないローラ・ニーロ。いや、正確には「ライヴで歌ったことがない」というべきか。18歳で彼女にかぶれて以来、ずっと彼女の歌を歌い続けてきた。意味もなく歌詞を完コピしている歌も多い。私と(18歳以降に)つきあった男なら全員、私がローラ・ニーロをフルで歌うのをしょっちゅう聞いているはずだ。
いつかそのうち、気に入ったピアニストが見つかったら、ローラ・ニーロを歌ってみたいと思っていた。が、フルバンドでやることなど考えもしなかった。国王が去年だったか、私の一番好きな曲である'Poverty Train'をセッションでやらないかと言ってくれて、結局実現はしなかったのだけど、そうかローラ・ニーロをバンドで歌ってもいいんだなと思った。それで今回、'Poverty Train'よりは遥かにシンプルなこの曲を選んでみたのだ。ブラスで始まるイントロをどうするのかが未解決のまま今日になったが、PT(g)が打ち合わせもなしで難なくこなしてくれた。
2曲目がガール・ブラザーズの'Reaching One'で、彼女らの曲を歌うのも初めて。どうやらバンドの皆さんはこれを一番苦労したようで、理由は多分つかみ所がわからないからではないか。
最後がパティ・スミスの'Frederick'で、これは一度ナオキ(g)と遊びで合せたことがあるのみで、やはりちゃんと歌うのは初。
今日の私は、ガタガタだったリハの時よりずっと体調も良く、楽しく歌えたが。歌い終わってみて思う。うーん、こういう曲は、じっくりリハをしてやるべき曲だな。上手なプレーヤーの皆さまが少々及び腰の演奏だったのがもったいない。正直言って、演奏前にフリーセッションのようにちょっと音を出していたのが一番かっこよかったもの。
UC(g)が遅れてきたので、何かやろうということになり、キンクスの"You Really Got Me"をやる。途中でウッチーがいきなりすっとギターの音を抑えたので、「??」と思いながらも囁きボーカルを入れて合せる。
終わってから気づいた。あれ、ヴァン・ヘイレンのバージョンだw
セッションも終わりに近づいた頃、MYがパティの'Because The Night'をベースだけで歌わないかという。まったく深く考えずにOK。で、歌ってみたらこれが気持ちいいのなんのって。
ベースだけになることで、あの曲特有のキャッチーさが抜けて、かなりいい。
美香さんとタクシーを相乗りして、1時前帰宅。
And if you don't get beat you got yourself a trip (気分を出すために酔っ払う) *Poverty Train / Laura Nyro (1968) の歌詞。
2008年10月24日(金) |
It's all wrong, all wrong |
ダーリン(g)からメールで、私の10/19のリハの日記を読んで、パティ・スミスの'Frederick'を初めて聴いてみたとある。
「この曲でsus4は絶対に省略できないよね」といい、その後の構成も全部解説してくれている。私としては前もって解っていることは何もないけど、言われれば、そうそうそうと全部納得する。ダーリン、ちゃんと聴いてくれたんだな。すごく嬉しい。
しかし私って、ギターコードひとつわかってないくせに、気に入らない音を弾かれるとすぐ「違う」とダメ出しする。だけど正しいコードをいえるわけでもなく、しかし「全然違う」ことだけはきっぱり言い切る。・・・まるで、幼児がどこがどう具合が悪いのか説明できずにただぐずっているみたいだ。「だって違うもん」って泣かれてもねえ。・・・これまで私と二人でやったことのあるギタリスト達はみんな大変だったろうなあ、と思う。
KIからメール。先週Bで会って、私をバイクで送ってくれた男の子。レオン・ラッセルが大好きなのにサザンロックを知らないという彼に、あの日私がデラニー&ボニーの話をしたのだが、もう聴いてみたらしい。"Groupie(Superstar)"がかなりぐっときたとある。彼もやはり多くの人同様、カーペンターズのカヴァーバージョンしか知らなかったのだ。私はデラボニのオリジナルバージョンを初めて聴いた時にはだーっと泣いたっけ。(いや、今も聴くたびに涙ぐみそうになりますが)
ハニー(drs)からメール。私が日記冒頭に張ったプロコル・ハルムの'She Wandered Through The Garden Fence'を聴いて、懐かしくなって久々に聴きだして、仕事が手につかないって。あら?プロコル・ハルムなんか聴くんだ。意外。あのバンドは、異色な「青い影」だけが知られているけど、実はものすごく渋いんだよね。
誰かが私がきっかけで何かを聴いたり読んだりするのが、一番嬉しい。今日はそういう人たちがメールをくれるので楽しい。
元ダンナ(b)から電話。明日のセッションを観に行けなくてごめんという。いや、今回は元々こっちが来なくていいと言ったんだし。そしたらたまたま彼も体調が悪く、ではまた次回ということになっただけ。
―――この人だけは、私がきっかけで何かを聴かせるのは至難のワザだな。既に何でも持ってるし、聴いてるから。
*この日記に登場する「ダーリン」、「ハニー」、「ベイビー」は私のつけた匿名で、彼らのハンドルではありません。
It's all wrong, all wrong (全然違うもん) *Pretty Persuasion / R.E.M. (1984) の歌詞。
2008年10月23日(木) |
I'm the Generator |
最近木曜の授業帰りの飲みが復活しているが。今日は雨なので直帰。帰りに一瞬ちらっと肌寒い気がして、iPodで久しぶりにフー・ファイターズを聴く。
―――そうか、もうすぐ冬がやって来るんだな。
この暖房(フーファイ)さえあれば。どんな厳寒の冬もへっちゃらだ。
'Live in Hyde Park'の'Times Like These'を爆音で聴く。デイヴ・グロールの変わらぬ野太い声と、べったりもっさりしたノリ。いつ聴いてもこの男は、私の美学を叩きのめす・・・なのに同時にこんなに甘いなんて。
そしてテイラー。ああ、久しぶりに聴く真っ直ぐ誠実なテイラーの音。両手をいっぺんに大きく振りかぶって打ち下ろす、無駄な動きが多い筈の、なのにしっかりと決まるテイラーのドラム。
すっかりうっとりした頃に、間奏のギターソロ。いきなりリズムがもたる。
・・・こらこらこら、そこの地味なギタリスト!!(いまだに名前が覚えらんねえ!) いや・・・おまえの方が正しいテンポなのはわかってる。わかってるけど、そこ走れ、頼む、走ってくれ。
じりじりした頃に、テイラーが再び突っ込んでくる。一気にデイヴが活気づく。あとはもう怒涛のようにラストまで。
―――すっかりコーフンしてしまって。いつの間に家の玄関をくぐったんだか記憶が薄いしw
これなら今年の冬も、大丈夫だな。うん。
I'm the Generator (僕がきみを熱くする) *Generator / Foo Fighters (1999) の歌詞。
お出かけ前に近所の美容院で前髪カット。コム・サ・デ・モードのシルクブラックの膝丈ワンピース、黒のオーガンジー風のドレッシーなボレロジャケット、黒のストラップ付き5cmヒールといういでたちを見て、美容師が「今日は雰囲気が違いますね」と言うので、「これからロサンゼルス・フィルハーモニックを観に行くんです」と言ったら、それは食えるんですか??くらいの反応で。私の口から出るのがよほど意外な言葉だったのか。
とりあえず、「父と一緒に行くんです。私、実はお嬢様なんですよ」と真顔でかましておく。
両親は月曜から赤坂東急に泊まっている。母が仕事で来て、父が遊びでついてきているのだ。父はこの3日間サントリー・ホールのチケットを取っていて、私も1日はつきあえというので今日にした。
最初は月曜のヒンデミットにしようかと思った。機能和声論で有名だが実際に聴いたことがないので、この機会にと思ったのだが。曲目を見たら合唱だったのでやめにした。クラシックの歌モノは嫌いなのだ。一番好きなビゼーのカルメンも、全て歌ナシのバージョンが好きだし。
ホテルに寄って母の顔を見てから、父とタクシーで六本木へ。まずはサントリーホールの隣に先月出来たカフェでお茶。実は私の生徒がここの店長なので、来てみたのだ。まだ20代だが驚くほどきちんとした子で、仕事を心から楽しんでいる。オープン前に飲食業の接客英語をひと通り教えたのだが、場所柄お客の4割が外人で、相当役に立っているとのこと。
聞けばロサンゼルス・フィルのバイオリニストがこの3日間このカフェに通っているらしい。「昨日のは簡単だったんだけど。今日のが難しいんだよなあ・・・」と言っていたそうだw
サントリーホールへ。2階席中央一番前。5月に東京フィルを観た時、1階席にしたらパーカッションの手元が見られなくて後悔した。オーケストラを観るのならこの2階席最前列が最高ではないか。(お値段的にも最高らしく、二人で5万w 自費ではとても無理)
指揮はエサ・ペッカ・サロネンというフィンランド人。100人余りのオケに黒人が3人だけいる。トロンボーン、コントラパス、そしてビオラに一人ずつ。
まずはストラヴィンスキーの「花火」。タイトル通りのわかりやすい曲。知らなかったがこれはバレエ音楽だそうで、ティンパニの入るところでプリマが飛ぶんだろうなと思わせる。
2曲目もストラヴィンスキーのバレエ音楽で「ペトルーシュカ」。やはりスラヴ系のこういうドラマティックさは好きだ。
休憩を挟んで、ドビュッシーの「海」。初めて聴く曲だが、これもいい。先ほどまでのわかりやすいドラマはなく、どちらかというと曖昧な陰影ではあるが、しかしそれでもやはりクラシックというのは恐ろしく複雑で、曖昧になればこそこの起伏の加減というのはヒステリックなほどに感じる。この曲はその感情のたかまりをいきなりぶった切るように終わる。
よくクラシックコンサートで寝てしまう人が多いなどというが、それは室内管弦楽などの話であって、オーケストラで寝る人間は普通いないだろう。音量の話ではなく、展開があまりにも目まぐるしいからだ。これに比べるとロックなんていうのは、プログレですら単純極まりない。
なんて思っていたら。ラストがラヴェルの「ボレロ」。私は実はこの曲が嫌いなのだ。ひたすら単調なうえに、わざとらしくかまえていて、品がなく感じる。今日はパーカッションが4人いて、前3曲でかなり堪能したが、この「ボレロ」におけるスネアだけは、見ていても何だかうんざりする。3拍子の2小節――しかも1小節目と2小節目は3拍目しか変化がない――をえんえんと最後まで繰り返すのだ。私がパーカッショニストだったら、ストレスがたまりそう。
アンコールはシベリウスとファリャ。曲目が私のツボに入りまくった5月の東京フィルには及ばないが、なかなか楽しめた。
タクシーでホテルに戻り、なだ万のプロデュースだという和食の店で夕食。ここの接客は良かった。何を訊いてもきちんと答えられるし、そつがない。お料理も美味。
母が私に久しぶりに会えて物凄く嬉しそうだ。珍しくお酒で酔っ払ったらしく、それも手伝ってえらいことになっている。私をうっとりと見て、「今日の服、とってもきれい」などと言う。・・・えーと、これはあなたに買って頂いたんです。じゃなきゃこんな馬鹿高い服なんてw
昔は父のコピーと言われた私だが、今はすっかり母似だと言われるといったら、「まあ嬉しい。私、こんな美人かしら」って。・・・おかーさん、感動的なまでの親馬鹿っぷりですねw
ホテルの玄関まで見送ると言ってきかない両親に、別れ際に代わるがわる熱く抱擁される。私もハグ好きで、酔っ払うとすぐ抱きしめる癖があるが、親だけはいつまでも気恥ずかしい。
明日は箱根に遊びに行くらしい。本当に仲のいい夫婦だな。
2008年10月21日(火) |
I LOVE YOUR DICK! |
30代女性の授業。先週お休みだったので2週間ぶり。この生徒にはかなり好かれていて、凝った手作りのアクセサリーなど色々とプレゼントされたりしている。
この生徒、エロネタが大好きで。当然私の私生活を聞くのも好きだから、来るたびに何もかも全部聞かせている。今日は会うなり「先生、好きな人が出来ました」と言ったら、「・・・ええ〜〜」と物凄く疑いつつも、「で、楽器は何ですか?」と訊くあたり、すっかり私を把握してw 先週の「ときめき」の件をひととおり話した後に、「・・・じゃ、英語でもやりますか?」とようやくテキストを開く。
彼女が'foot'と'leg'を一瞬間違えたので、体の各部の名称を全部ざっとおさらいしておこうということになり、あれこれ指差して即答させる。で、指の名称になって、親指から一本ずつ立てて「これは?」と訊いていたら。中指を立てた瞬間に「ファック・フィンガー」と即答。
・・・軽く倒れ伏す。確かに、確かに私今、中指立てちゃったけど。けど。
「・・・じゃあ、いいですよ。○○さんはそれで」と言ったら、「あっ、久しぶりに会えて嬉しいんですから、流さないで相手して下さいよー!」などと言う。
今回のはさすがに冗談半分だったらしいが。以前この生徒は、"How much is it?" - "Fifty pence."という会話を訳させたら、「それはいくらですか」 - 「50ペニスです」とマジで答えたことがあるのだ。その時は目頭をおさえて、「・・・せんせいは、もうあなたに教えるの、イヤですぅ」と言ったっけw
妙にその手の単語だけは詳しくて、'Dick'って人名が出ただけでにやりとするし。
「'Fuck'って誰かに言ってみたい」という彼女。「ダメです! この単語はネイティヴだったらまともな家庭の女性はまず口に出せないくらいの言葉なんだから。うかつに言ったら殴られますよ。いくらリアム・ギャラガーが10秒に1回言ってるからってダメです」と言う。「・・・まあ、どうせ日本人はこの単語はちゃんと発音出来ない人が多いけど。ネイティヴは母音が違うともう聞き取らないから、いくら日本のパンクスが『ふぁっきゅー』とか言ったところで痛くも痒くもないんだけど」と言ったら、「え。正しくはどう発音するんですか?」と言うので、"Fuck you."と言ってみせたら、すかさず真似ている。こらこらこら誰が"Repeat after me."って言った。練習すんなっw
I LOVE YOUR DICK! (・・・だからそういうこと言っちゃいかんって) *My Wet Dreams / Soko (2007) の歌詞。
2008年10月20日(月) |
He used to shout "oi oi!" |
コリン・パウエルがオバマ支持を表明。これでほぼ決定だろう。1996年の大統領選にこの人が出馬しなかったのは本当に惜しかった。
しかし、あれ? パウエルって共和党なんじゃ。
どうやらマケインにうんざりしたらしい。うん、するわな、そりゃ。'Joe The Plumber Tour'とか、思慮が浅いししつこ過ぎだよ。
13時半に荻窪駅前でMK(b)と待合せ。わざわざ神奈川の三浦市から出てきて下さるので、お待たせしては申し訳ない。いつもどおり大慌てでばたばた準備して出てみたら。あら?あら?あらら?
・・・ぴったりに着いちゃった。駅が近づいて「定刻に着きそう」と思った時、軽く動揺してしまったしw
ルミネのイタリアン・レストランへ。MKが、「Bunnyさんはイタリアンのイメージ」と言ったのだ。よくは解らないが、「中華がぴったり」と言われるより遥かにいいな。うん。(いや、中華も食うけど)
MKとは今年6月にネット上で知り合った。実はこの方、TOEIC本など多数出している、この世界じゃ結構名の通った英語講師なのだ。・・・といってもこの私がそんな情報に通じているわけもなく、この方を通して初めて、この世には「TOEICオタク」なる人種が存在していることを知り、私なんかまだまだまだなのねと思い知った。
彼のすごいところは、学生時代は理数系が得意で、英語が苦手だったということだ。それが、ロックに憧れて渡英し、6年暮らして帰国して受けた初TOEICが975点! 実は年齢も、初TOEICを受けた時期も、私と殆どいっしょだ。私は初TOEICを受けた時は、TOEICが何かも知らずにいきなり受け、760点だった。それでも初回としてはかなりいい筈だ。しかし975とは。以来20回近く満点を出しているらしく、前回もそうだった。(それを見て私が、満点を狙うことに決めたのはここに書いた)
MKに会うことになった時、生徒(♀)に「今度この人と会うの」と彼のブログの画像を見せた。「あ、いい男じゃないですか」「でしょ?」「でもこれ斜めから撮ってるから実物よりよく撮れてるかもしれませんね」などと顰蹙な会話をしつつ、ふと思った。そういえば私、自分より英語が出来る男って、殆ど会ったことがないなあ。(女はよくあるけど)
自分より英語の出来る旦那さんてのもいいかもしれないなあ・・・何でも訊けちゃうし。きっと毎日こんな会話が。
「ね、あなた、2音節の形容詞の比較級・最上級変化はどう覚えればいいの?」
「例えばね、語尾が'y'、'er'、'-ow'、'-le'の場合は、'er'、'est'になるんだよ」
「・・・まあ、素敵」
・・・うーん。私、アホだなw(この先生の信者の方は、本気で怒らないで下さいねー)
実際にお会いしてみたMKは、これ以上気の置けない人はいないというくらい親しみやすい方で。こんな人好きのする方が、今は殆ど現場で教えていないらしいのは勿体無いなあと思うほど。話題も途切れず、しかし殆ど英語の話をするわけでもなく、私のことによく話をふってくれる。
私のバンドの話が出た時、すかさず「あ、(ドラムの方が)遅刻するんですよね!」と言われる。(ああ、コーさんが有名になりつつあるw)
食欲も旺盛らしく、二人で物凄い量のサラダ、物凄くでかいピザ、ペンネを、カラフェでとった赤ワインとともに平らげる。食後にコーヒーとデザート(ショコラとティラミスを分ける)も。
遠くからいらしていただいて、すっかりご馳走になってしまい、帰りにはご自身の書かれたTOEIC本も3冊頂いてしまった。・・・ああ、今日は遅刻しなくて良かった。
しっかし。あんなにこやかで知的な好青年タイプの方が、好きな音楽がラモーンズ、ニューヨーク・ドールズ、ジョニー・サンダース、クラッシュで。以前はオイパンクも大好きだったとか。
ご自身のラジオ番組のテーマ曲もラモーンズで、やはりそういうのにうといリスナーが多いとみえて、「ビートルズがうるさい」と言われたこともあるとか。・・・ああああ。
夜遅く、MKのTOEICブログに何の脈絡もなくトイ・ドールズのPVがアップされていた。
・・・先生、あんまりムチャせんといてくださいw
He used to shout "oi oi!" (昔はオイパンク好きだったんだって) *Dig That Groove Baby / Toy Dolls (1983) の歌詞。
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