昨日はヤンママ時代の仲間三人が友人宅に集合しました。
複雑なお年頃の私達です。
子供の幼稚園時代の思い出話に、ゲラゲラ笑いこけたかと思うと、
突然、みんな額のシワを深くして、深刻な顔つきで介護や老後の
話題に飛び移ったりと、ほんとうに有意義(?)で楽しい時間を
過ごしました。
オシャレな友人宅は、家具や小さな調度品に至るまで
すべて、こだわりのある一品というのでしょうか、
実用性と値段に重点を置く我が家とは、全く異なった
優雅でハイセンスな空間という感じです。
その友人が、最近、新しいパジャマを用意しておきたいと思い立ち
デパートとかいろいろ捜しまわっているのだと言います。
なんで、わざわざ今頃パジャマなのでしょう。
友人いわく、
私達は、事故や病気で、いつなんどき、突然倒れて病院に
運ばれるかも知れない。
そんな時、自分でパジャマを買いに行くことはできない。
病院のベッドに居ながら、主人にパジャマを買ってきてくれるように
頼んでも、どんなパジャマを買ってくるかわかったものではない。
息子達は言うに及ばず、お嫁さんだって年齢が離れ過ぎているので
私の欲しい好みのデザインの物を買ってきてくれそうもない。
「たとえ、突然の病気や事故で病院に運ばれたのだとしても、
私は自分の選んだパジャマを着ていないとイヤなの」
身に着けるすべての物に、こだわりを持っているオシャレな友人、
病気や事故で痛々しい姿になっても、せめて身に付ける物くらいは
自分の気に入った美しいものを着ていたいのだ、
病気の顔でも、できるだけ肌を美しく見せる色というのもあるのだ、
などと言います。
だから、自分の選んだこだわりのパジャマと下着の新品セットを
常に箪笥の中に用意しておき、イザという時、その場所を言って、
誰かに持ってきてもらうのだと。
そういう彼女は昔からほんとうにいつ見てもオシャレな人です。
ウエーブのかかったセミロングの髪の毛も乱れていたことがありません。
スラリとした体型も二十代後半の頃と全然変わっていなくて、
羨ましいな・・・と思っていましたが、きっと努力しているのでしょうね。
ちなみに、もし私が突然入院したら、
主人に千円札数枚を手渡して頼むと思います。
「ジャス○か、しま○らでテキトーなパジャマ買ってきて」
優しい人とは、どういう人を指すのか、
それは、なかなか難しい問題だ。
しかし、私の主人は優しい人だと思う。
いつ、私がそれを一番感じるかといえば、
年寄りや親に対して、いつもとても親切だから。
私の(ヒガミがいっぱい混ざった)独断と偏見によれば、
若くて美しい女性に親切なのは男性の本能であって、
必ずしも、それは優しい人とは言えないのだ。
また、我が子に対する愛情に満ち溢れた行動も
親としての本能であり、それは普通の人なのだと思う。
主人は昔から敬老精神が発達している。
学生時代、アルバイトで貯めたお金で、やっと買った中古の
軽自動車に、当時80歳近い祖母を隣に乗せて二人で
大阪から日光、鬼怒川方面へ旅行に行ったという。
私と結婚した後も、祖母と息子の関係は非常に愛情深いものだったが
幸か不幸かヤキモチ戦争が勃発するのには、ちょっと歳が離れすぎていた。
そしてグランドマザコンだと主人をなじる間もなく祖母は亡くなった。
今、双方の親達が80代になった。
年寄りに優しい主人の人柄は、いまだ健在だ。
毎週我が家に来る義父母の時代遅れの言葉やお説教に
嫁の私が内心カッカッしていても、主人は根気強く
親を説得しようと努力し、決して態度を荒げることはない。
それは、私の母親に対しても同じだ。
雨戸が閉まり難いと我が母が訴えれば、
休日には大工道具や工具箱を持って私の実家にかけつける。
サッカーの試合中に「オフサイドって何?」と電話で尋ねてきたら
面倒くさがらず丁寧に年寄り向きに説明をする。
年寄りはさすが年の功、優しい相手を逃さない。
私から見れば、図に乗って甘えてくる。
さて、昨日の日記のつづき・・・
「私も愛知万博に行きたい」と駄々をこねる母のことを話したら、
嫌な顔もせず、「連れて行ってあげようよ」という。
ちょっと大変だと思うよ。
私の母は携帯電話を所持していないし・・・
でも、つい今しがた、主人から電話があった。
「シニアの入場券、会社で買ったから」
はや〜・・・