Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 杉村太蔵をなんとかしろ
2006年03月14日(火)

 今日はホワイトデーですね。僕もお返しのクッキーやらマシュマロやらキャンディーやらを大量に買って10tトラックをチャーターして……

 ……アイドルかっつーの!

 ちなみに、僕が子供の頃に聞いた話によると、バレンタインチョコのお返しの返事として、クッキーは「OK」、マシュマロは「友達で」、キャンディーは「ごめんなさい」という意味なのだとか。信憑性はありません。あくまで子供の頃聞いた話です。

 さて、そんなホワイトデーの今日、仕事の合間にワイドショーを見ていたら、小泉チルドレンの看板議員、自民党の杉村太蔵衆院議員(26)が、何を勘違いしているのか、公共の電波を使ってノロケ話をしまくっていましたねえ。
 杉村太蔵衆院議員は5月に結婚するらしいのですが、今日の午前首相官邸に小泉純一郎首相を訪れ、「大好きで、大好きで、僕の一生をかけてお守りしたい女性ができました」と報告したようです。首相は「それはいいことだ。おめでとう。地道に頑張れ」と祝福したらしいです。

 ……アイドルかっつーの!

 杉村氏によると、相手は一般企業に勤める東京都内在住の女性(24)で、初当選後に知り合ったそうです。5月11日に婚姻届を出す予定。首相に報告後、杉村氏は記者団に対し「首相は一応僕の上司ですから。普通は報告するのかなと思って」と説明。
 結婚を決意するきっかけになったのは、彼女の「太蔵君がどうなっても、一生そばにいる」というひと言だったとか。「まだまだ未熟で若輩者ですが、2人で力を合わせ平凡でも穏やかな笑顔の絶えない家庭を築いていきたい」とのろけながら、うれしそうに語っていました。

 ……アイドルかっつーの!

 杉村太蔵衆院議員は、26歳という若さで政界に入ったわけですから、考え方や言動もまだまだ甘ちゃんで、政治家としてその未熟さを疑問視する声が取り沙汰されていますが、それはまあ“若さゆえ”のこととして目をつむりましょう。早いうちから政界に入っていれば、これからどんどん勉強して様々なことを学んでいくことができるでしょうし、四半世紀から半世紀も政界に居座っている重鎮たちが取り仕切っている日本政府の中で、20代という若い世代が活躍することによって、若い世代ならではの発想で、新しい政治のあり方が見えてくるかもしれませんからね。

 ただ、今回の結婚の記者会見は、勘違いしすぎてるんじゃないのか太蔵くん。君の結婚などまったく興味ないんだよねえ。上司である小泉首相に結婚の報告をしたのはいいことだと思います。ただ、その件でマスコミにマイクやカメラを向けられて、わざわざ立ち止まって「大好きで、大好きで……」って言われてもねえ。そのあまりのキザなコメントに、見ていて思わず歯が浮いてしまいましたぞ!

 マスコミもマスコミですな。そんなしょーもない話題をいちいち取り上げるんじゃない!そうやってくだらないことで群がるから、本人も調子に乗ってアイドル気分で気取ってしまうんです!そのうちカメラ写りを良くしようと、プチ整形なんぞして、いつの間にかまぶたが一重から二重になっているかもしれませんぞ!

 ……アイプチかっつーの!



↑エンピツ投票ボタン
My追加




 ホンダベルノでF1レポート
2006年03月13日(月)

 今日は仕事がなかったので、午後に洗車とS2000シルバのヘッドライトの交換を済ませてきました。洗車はいつもお世話になっている近所のシェルで手洗いフッ素加工洗車をしてもらい、その後ピカピカになったシルバでホンダベルノに乗り付け、先日切れてしまった左ヘッドライトの交換をしてもらいました。

 で、洗車は毎回20分ほどかかるのと、ヘッドライトの交換はS2000の構造上ボンネットを開けて取り替えることができず、タイヤを外してタイヤハウスの奥からヘッドライトを取り替えなければならないので作業に40分ほどかかると言うことで、最近買ったiBook(ノート型Mac)を持ち込み、シェルの店内とホンダベルノの店内でF1レポートの執筆をしました。

 いや〜夢だったんですよ〜!ホテルのラウンジとはいきませんでしたが、こうやって自宅や仕事場でない場所で、一度執筆活動をしてみたかったんですよ〜!……いや、なぜと言われると困るんですが、それに自宅で執筆した方が資料も揃っていますし、色々な設備も揃っているので便利は便利なんですが、まあ、たまには気分を変えて、街の雑踏や人々の会話や笑い声を聞きながらの執筆も乙なものかなと思ったわけですよ。

 実際にやってみると、いつもと違う環境なので新鮮だったのと、ホンダベルノではコーヒーのサービスもあったりして、結構良かったですよ。それにノート型パソコンを広げて何やらカタカタとキーを叩くというのも、何だかIT企業のやり手ビジネスマンのような、あるいはクルマの修理に来た時間も惜しんで執筆しなければならないほど売れっ子なライターのような気分を味わえて、なかなか優越感に浸ることもできました。

 ……でも、洗車した時間は平日の午後と空いていたので15分足らずで終わってしまい、またヘッドライトの交換も30分以内で済んでしまったので、じっくりと書く時間がなくて結局F1レポートは予選分しか書けませんでした。

 今度は休みの日にでも、ホットスポットのあるカフェやホテルのラウンジなどで、ネットも使いながらコーヒーを飲み、ゆったりと執筆作業をしてみたいものです。



↑エンピツ投票ボタン
My追加




 F1開幕戦バーレーングランプリ(決勝)
2006年03月12日(日)

 2006年F1開幕戦バーレーングランプリは、フェルナンド・アロンソ(ルノー)とミハエル・シューマッハ(フェラーリ)との新旧チャンピオン対決となりましたね。

 こちらも詳しいことはF1レポートで書きますが、昨年史上最年少でチャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソは、強かったですねえ。スタートではポールポジションのシューマッハが無難にスタートを決める中、4位スタートのアロンソが素晴らしいスタートを決めて一気にバトンを交わして3位に浮上。さらにオープニングラップで2番手スタートのマッサ(フェラーリ)を交わして、早くも2位に浮上してトップのシューマッハ追走体制に入ります。その後7周目で後方につけていたマッサが突然スピンを喫し、危うく前を走行するアロンソと接触しそうになりましたが、アロンソがよく見ていて冷静に回避し難を逃れました。あそこでほんの数センチの差でブレーキを踏んで接触を免れたのは、単に運が良かっただけではなく、アロンソの卓越したドライビングテクニックによるものですね。

 シューマッハとアロンソのトップ争いは2回目のピットインまではシューマッハが先行していましたが、レースが動いたのはその2回目のピットインでしたね。36周目に先にシューマッハが入り、その後39周目にアロンソが入り、そのアロンソのピットアウト後の1コーナーで両者は交錯!アロンソが絶妙のブロックを決めてシューマッハの先行を阻止してついに首位を奪い取りました。その後は最後までトップをシューマッハに譲ることなく、新チャンピオンが今年も開幕戦から勝利を手にしました!

 フェルナンド・アロンソは、ミハエル・シューマッハを超えましたね、完全に。このアロンソの走りを見せつけられては、さすがのシューマッハファンも、世代交代の現実を認めざるを得ないでしょうね。アロンソは23才という若さで、まるで玄人のような技を見せますからねえ。昨年のサンマリノグランプリでも、2秒以上ペースが速かったシューマッハに対して、あえてバックマーカーには近づかずに自分のペースでブロックするという若手らしからぬ走りで最後までシューマッハを抑えきりましたし、日本グランプリでも、本来は抜く場所ではない高速コーナー130Rでシューマッハをバッサリと抜き去ってしまいましたし、今回も2回目のピットアウト後の1コーナーで、シューマッハをなめまくっているようなブロックで抑えきりましたからねえ。シューマッハが今年アロンソに勝とうと思ったら、相当苦労するでしょう。もはや実力ではアロンソが上回っているわけですから。

 さて、F1レポートではたぶん触れられないであろうスーパーアグリですが、残念ながら井出くんはトラブルに見舞われてリタイヤしてしまいましたが、佐藤琢磨がエースの貫禄を見せて、4周遅れながらきっちりと最後まで走りきり、新しいチームに見事初完走をもたらしました!
 昨年11月のF1参戦表明時の目標「開幕戦のグリッドに2台のマシンを並べる」を見事に果たしたスーパーアグリは、18周目に2台同時にピットイン、佐藤琢磨が余分な周回を重ね、その後井出有治がメカニカルトラブルでリタイアしてしまいました。しかし佐藤は計6度のピットインを行なうなど慌ただしいレースとなりましたが、最終的にトップから4周遅れながらも18位で完走を果たしました。

 まず何よりも、初戦で見事に完走を果たしたことは値千金ですよ。何と言っても開幕前にはろくにマシンのテストができませんでしたから、今回バーレーンでは、まさに“実際にレースしながらレースシミュレーションをこなした”わけですから、これほどリアルなシミュレーションはありませんよね。またきっちり完走したことで様々なデータを収集することができたはずですし、琢磨もマシンの特性を掴むこともでき、今後に繋がる貴重な決勝になったと思います。

 チームに関しても、ピットクルーもピット作業を実際にしたことがないメンバーばかりのようですから、今回レース中に井出くんの1回と琢磨の6回の計7回もピット練習ができたわけですから、だいぶ作業のコツも掴んだのではないでしょうか。次のグランプリでは、ピット練習はもういいので“本番”だけにして欲しいですな。

 ……それにしても……ピットイン6回て……。



↑エンピツ投票ボタン
My追加




 F1開幕戦バーレーングランプリ(予選)
2006年03月11日(土)

 いよいよ開幕しましたね〜2006年F1シーズン!

 今年からF1の予選方式は大幅に変更され、昨年までの1ラップアタック方式ではなく、史上初の“ノックアウト方式”による予選となりました。そのルールは、まずは全車が自由にコースインして最初の15分間で6台が足切りされ17〜22番グリッドが確定、5分間のインターバルの後、次の15分間でさらに6台が足切りされ11〜16番グリッドが確定、残った10台はそれまでのタイムをクリアされ、最後の20分間のセッションで上位10グリッドを争うという方式。

 詳しいことはF1レポートで改めて書くことにしますが、F1レポートではおそらく我らがスーパーアグリ・ホンダのことを書けないでしょうから、ここで書くことにしましょう。4年落ちの旧アロウズA23をベースに開発された数戦だけの即席マシンSA05でデビュー戦に臨んだスーパーアグリの佐藤琢磨と井出有治は、案の定最初のセッションで足切りされてしまいました。タイムは琢磨が1分27秒411、井出くんが1分40秒270でいずれも最下位。ただし、優勝候補のキミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)が第1セッション終了間際に大クラッシュを演じてノータイムとなったため、グリッドではライコネンが最後尾スタートとなります。

 琢磨のタイムは当面のライバルであるミッドランド・トヨタのティアゴ・モンテイロのタイムから約1.5秒遅れ。即席で持ち込んだマシンで早くもここまでのタイムが出せるほどのマシンに仕上げてきたスーパーアグリは、奇跡に近いですね。そもそもこの短期間では、開幕戦にマシンを持ち込むことさえ無理だろうと言われていたぐらいですからねえ。明日の決勝では、特に結果を気にすることなく、しっかりとマシンテストの続きをするつもりで、また井出くんはF1マシンとレースの感覚を掴むことを最優先にして、気楽にやってくれればいいかなと思います。

 くれぐれもマシンだけは壊さないようにして欲しいものです。何せ現状ではマシンはレースカー2台とスペアカー1台の計3台しかなく、しかもチームは貧乏ですから、1台失っただけで大損害ですからねえ。

 さて、その他の結果です。ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が久々にポールポジションを獲得して、ついに故アイルトン・セナの持つ最多ポールポジション獲得回数65回に並び、いよいよ残された最後のF1歴代記録総なめに大手をかけました。1つぐらいセナの名前を残しておいて欲しかった気もしますが、歴史的瞬間まで、あと1つとなりましたね。

 そして今年からフェラーリのセカンドシートを獲得したフェリペ・マッサも2位につけ、何とフェラーリは開幕戦からフロントロー独占!昨年の屈辱的な王座陥落の汚名を返上するために、そして王座奪還に闘志を燃やすフェラーリが、やはりここ一番というところできっちり結果を残しますね。さすがです。

 その後オフシーズンのテストから好調だったホンダのジェンソン・バトン、ディフェンディングチャンピオンとなったフェルナンド・アロンソ(ルノー)、ファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)、ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)と続きます。

 ところで、今シーズンは開幕3戦で初勝利を挙げると言い切っていたトヨタ勢ですが、何と予選では第2セッションで脱落してしまうと言う意外な結果に。ヤルノ・トゥルーリは14番手、そして何とラルフ・シューマッハは旧ミナルディのトロ・ロッソの2台にも後れをとって17番手!どうやら今年からスイッチしたブリヂストンタイヤとのマッチングに問題があるようですね。明日の追い上げに期待しましょう。

 そうそう、ライコネンの最後尾からの追い上げも注目ですね!



↑エンピツ投票ボタン
My追加




 シルバ、初のメカニカルトラブル
2006年03月10日(金)

 先月2月23日に納車からちょうど6年目を迎え、さらにそのちょうど6年目の日に走行距離5万キロを突破した愛車ホンダS2000(通称シルバ)ですが、納車から初めてのメカニカルトラブルに見舞われてしまいました。

 メカニカルトラブルと書くと、F1マシンのようなエンジントラブルとかギアボックストラブルとかブレーキトラブルとか電装系トラブルとか、深刻なトラブルを想像されそうですが、マイナートラブルなのでご安心下さい。いつものように大げさに書いてみただけです。
 シルバが初めて遭遇したメカニカルトラブルは、左ヘッドライトの寿命です。まあ5年も乗っているわけですから、そろそろヘッドライトぐらい点かなくなっても不思議ではないですよね。

 S2000の個性的なフロントマスクを演出しているヘッドライトは、コンパクトで高性能なプロジェクタータイプディスチャージヘッドライト(ロービーム、オートレベリング機構付)を採用しています。低消費電力ながらハロゲンヘッドライトの約2倍という強力な光量を発し、照射距離が長く、従来モデルのマルチリフレクタータイプ・ディスチャージヘッドライトを遥かに凌ぐ優れた照射性能を発揮し、夜間走行時の安心感を高めています。


S2000のプロジェクタータイプディスチャージヘッドライト


 このヘッドライトはハロゲンヘッドライトと違い、どちらかというと蛍光灯に近い構造になっていて、電球が切れて突然灯らなくなると言うわけではなく、初めは少し光量が弱くなり、その後だんだんと弱っていって灯らなくなります。

 で、シルバのヘッドライトの異変に気づいたのは今日の夜で、その時点ではすでに光量は風前の灯火のようになっていて、次につけたときには一瞬弱々しく瞬きますが、完全に点かなくなってしまいました。
 なぜここまでなるまで気づかなかったのかと言いますと、実はこのプロジェクタータイプディスチャージヘッドライトは、先に述べたようにオートレベリング機能付きで、光の強さを自動で調整してくれるんです。ですから左側のヘッドライトが弱ってきても右側のヘッドライトがそれを補ってくれ、さらに元々このタイプのヘッドライトは強力な明るさで前方を横広範囲で照らしてくれるので、片方だけでも十分な前方視界が確保されるので、片方が弱ってきても走行しているときにはまったく気がつかなかったというわけなんです。

 ホンダの安全性に対するこだわりで、皮肉にも異変に気づかなかったわけです。

 早速ホンダベルノに連絡したところ、月曜日には部品が届くと言うことでした。



↑エンピツ投票ボタン
My追加




 本来相まみえないはずの夕食メニュー
2006年03月09日(木)

Voiceラリーは追いつけそうにないので、何日遅れかはもう気にしないで、気長に書いていくことにします。書くネタはメモっているので、そのうち追いつくでしょう。

 さて、今日の話題は実家の夕食のお話です。自宅と実家がすぐ近所と言うこともあり、実家でご飯を食べることが多いのですが、最近うちの食卓では、ものすごい組み合わせのメニューが並びます。

 何とそのメニューとは、カレーとシチュー!

 どっちもルー系です!

 どっちもメイン料理です!!

 しかもそれが約2日6食!!!

 僕はカレーもシチューも大好きなので、それぞれ単独で出てきたときには、いつもよりご飯を多く食べるのですが、さすがにこのコンビネーションですと、ご飯の量を抑えないと食べ終わったときに満腹で動けなくなってしまいます。基本的に盛りつけられたものは残さず食べますからねえ。
 もちろん好物同士なので嬉しいは嬉しいですが、カレーを食べた後に、スープの代わりにまたシチューというのが常識を超えています。普通に考えたらあり得ないですよねえ。でもうちの実家では、今年に入ってこの組み合わせがもう3回は出てきています。

 あえてメリットを挙げるとすれば、農家である父の実家から大量に送られてくる野菜を一気に消化できる(一気に消化する必要もないのですが)、そして、カレーだけの時はカレールーとご飯の割合を考えながらご飯を食べるペースを調整して、カレールーを最後まで温存する食べ方をするのですが、このコンビネーションだとカレールーがご飯より先に終わってしまっても、今度はシチューをおかずにご飯を食べられることですかね。

 先ほども言いましたが、カレーもシチューも好きなので、3日ぐらいカレーかシチューでも全然平気なのですが、さすがにこのコンビネーションが3日続くと太ってしまいそうです。

 昨年大晦日の吉田VS小川戦のような、今まで相まみえることはないと言われていた夢の共演が、我が家の食卓では実現しているのです!皆さんも一度試してみては?



↑エンピツ投票ボタン
My追加




 CDは高音質ではない
2006年03月08日(水)

【2006 Voice Rally Result】(Update:March17)
 Mako Hakkinenn(M-NEST.net/JPN)…… -8days


 今日のVoiceは、音響効果の授業です。

 うちの実家に32型のデジタルハイビジョン液晶テレビ「VIERA」(パナソニック)が入ったというのは以前Voiceでお伝えしましたが、僕の自宅にあるテレビは、大きさこそ26型と大きいものの、1990年製の古いテレビで、もう画面がにじんでしまって小さな文字(レースゲームなどのタイム表示)などが見えにくくなってしまっている状態なので、サッカーワールドカップが終わったら、僕もデジタルハイビジョン液晶テレビを買おうと思っています。

 で、今はまだ買えませんが、とりあえず今はどれぐらいの値段でどんなものが出ているのかと思い、ちょくちょく電気屋さんを覗いているのですが、展示ポップやカタログなどを見ると、新型テレビの音質の良さをアピールするコピーで「CD並みの高音質」という表現をよく目にするんですよね。

 僕は大学では音響効果を専攻していたのですが、僕にしてみれば、「CD並みの高音質」だったら、大したことないじゃんって思ってしまいます。市販されている音楽CDって、別に高音質ではないですから。

 音を表現する基準の一つに「ダイナミックレンジ」というものがあるんですが、これは「音の周波数の幅」のことで、わかりやすく言うと低音域から高音域の間のことを表します。で、カセットテープ、CD、MD、DATといった音を録音して保存するメディアでこのダイナミックレンジが異なります。このダイナミックレンジが大きければ大きいほど、音の音域を幅広く再現することができるということになり、よりリアルなサウンドになると言うわけです。
 前述のメディアをダイナミックの小さい順に並び替えると、大まかに言ってしまえば「カセットテープ<MD<CD=DAT」という序列になります。カセットテープとMDの差はそれほどなく、MDはデジタル録音ができますが、意外とダイナミックレンジは小さいです。

 さらにカセットテープの場合、ノーマルテープ、クローム(ハイポジ)テープ、メタルテープでダイナミックレンジが異なり、ノーマルテープのダイナミックレンジを基準にすると、クロームテープはかなりダイナミックレンジが広くなり、実はアナログでありながらMDと同レベルのダイナミックレンジを許容できます。ではメタルテープはもっとダイナミックレンジが広いのかと言えばそうではなく、メタルテープは高音域の許容量を上げただけで、メタルテープに音を録音すると高音域がキンキンとした硬い音になってしまい、逆に低音域はくぐもった音になってしまうなど、値段が高い割に大してメリットがないため、プロがカセットテープを使用するときは、クロームテープを選びます。

 ここまで書くと、「なんだやっぱりCDはDATと同じで、一番音質がいいんじゃん」ってことになりますよね。そうなんです!本来CDに焼き付けることのできる容量をフルに使えば、高音質のままCDに納めることができるんです。しかし、実は市販されている音楽CDは、本来CDで表現できるはずのダイナミックレンジの、約半分程度の音質(クロームテープのレベル)に意図的に下げられて販売されているんです。皆さんご存じでしたか?

 なぜ本来CDで表現できるはずのダイナミックレンジをフルに活用せず、わざわざクロームテープのレベルにまで音質を下げて販売しているのでしょうか。

 答えは簡単です。CDを買ったユーザー、あるいはCDをレンタル屋さんで借りてきたユーザーが、CDの音楽をカセットテープにコピーするからです。CDが販売された当初はまだカセットテープが主流でしたから、ウォークマンなどのポータブルカセットプレイヤーやクルマのカセットデッキで音楽を聴くために、みんなCDをカセットにコピーしていたんですね。
 しかし、本来CDで表現可能なダイナミックレンジをフルに使って焼かれた音楽CDを販売したら、カセットテープでは許容範囲を超えてしまって、高音域は割れ、低音域はくぐもってしまい、マニュアルで音のレベルを下げなければ録音できなくなってしまうのです。そうなってくると、音響に詳しい人ならレベル針を見ながら調節ができますが、誰でもダビングボタン一発で、とはいかなくなってしまうわけです。

 市販の音楽CDのジャケットを見ると、「コピーは違法だからしてはいけません」といった注意書きが書かれていながら、実はカセットテープにコピーされることを前提として販売されているというわけですね。だから市販の音楽CDは、カセットテープにコピーしてもCDと同じ音質でコピーできるように、わざわざクロームテープ並の音質に下げられて販売されているのです。

 ちなみに、僕を初め多くのプロの音響関係者は、マスター音源CDを作成する際には、CDのダイナミックレンジを最大限活用して録音します。それをCDプレイヤーで再生すると、通常の音楽CDの倍近い音量になります。その代わり低音域から高音域までより忠実に記録されるというわけです。

 そんなわけで、最初の話に戻ると、デジタルハイビジョン液晶テレビにあった「CD並の高音質」というコピー、当然消費者にとっての「CD」と言えば市販されている音楽CDでしょうから、言い換えると「カセットテープ並みの高音質」ということになるわけです。

 逆を言えば、MD、CD、DATはデジタル録音なので基本的に音の劣化はなく、カセットテープだけがアナログなので時間と共に劣化してしまうわけですが、劣化していない状態では、カセットテープも十分音楽の記録媒体としてはいい音質なんですよね。何せMDや市販されている音楽CDと同等なんですから。

 人間の聴覚は、結構いい加減なものですね。



↑エンピツ投票ボタン
My追加




 静岡発・ホットスポットを探せ!
2006年03月07日(火)

【2006 Voice Rally Result】(Update:March16)
 Mako Hakkinenn(M-NEST.net/JPN)…… -9days


 最近新しいiBook(ノート型Mac)を買ったのですが、僕が買ったiBookには、Mac純正の無線LAN受信機能を備えているAirMacの受信機が標準装備されているので、無線LAN電波が出ている場所では、まったくケーブルを繋がなくても、本体だけでインターネットができてしまうのです。

 そこで、同じくiBookを最近使っているデザイナーの友人に、静岡市内で無線LANの電波が出ている場所はないかと聞いてみると、そういった場所は「ホットスポット」と呼ばれ、街の至る所に存在しているそうです。

 早速「ホットスポット」というキーワードでぐぐってみると、全国のホットスポットエリアを検索できるサイトにヒットし、そのサイトで「静岡市駿河区」「静岡市葵区」「静岡市清水区」(静岡市は昨年4月から政令指定都市となり、3つの区に区分けされました)とそれぞれ検索してみると、実に3つの区で42件ものホットスポットが存在することがわかりました。

 僕のiBookの場合、パソコンが無線LANの電波を受信するとAirMacのマークが点灯するので、そこでリストアップされた電波の種類を選択すれば、パスワードを訊いて来ないタイプのものなら、そのまま無料で自由にネットに接続できてしまいます。
 で、ネットで見つかった静岡市のホットスポットをExcelでリストアップしてみたのですが、圧倒的にマクドナルドが多かったですね。静岡市のほとんどのマクドナルドがホットスポットになっているようです。他にはケンタッキー・フライドチキン、街の中心部にあるスターバックス、その他ビジネスホテルのロビーやラウンジ、喫茶店、果てはラーメン屋でもホットスポットになっているお店がありました。昔からあるすぐ近所の小さな喫茶店もホットスポットだったのが笑えた。

 なぜホットスポットを探しているのかというと、今までは自宅のeMac(デスクトップ型のMac)でネットサーフィンをしていたのですが、せっかくiBookを買ったので、街をぶらぶらするときにも持ち歩くようにして、ホットスポットになっているカフェなどで休憩しながらネットをしてみたいなあと思ったからです。そうすれば、仕事で街の中心部にあるお客さんのところに打ち合わせに行った帰りとかに立ち寄って時間をつぶす、なんてこともできるわけです。

 ただ、iBookって小型ですが結構重いので、ショルダーバッグに入れて持ち歩くと肩が凝っちゃうんですよね。しかもよく考えたら、わざわざカフェに行ってまでネットしなくても、無線LANがISDN並の速度なのに対し、自宅ですればADSL高速インターネットなわけですから、そんなにメリットがあるわけでもないんですよね。まあ、気分転換という感じですかね。

 でもさすがに、マクドナルドでインターネットをするのは嫌だなあ。日曜日の昼間などは子供がうるさそうだし、何か食べながらだと手が汚れるのでパソコンも汚れるし、かといって飲み物だけ頼もうにも、マクドナルドのコーヒーは美味しくないし……。ドリンクバーがあるファミレスとかがホットスポットになっていると、長居できて理想的なんですけどねえ……。

 ところで、この無線LAN電波というのは、ホットスポットだけではなく、実は本当に至る所で出ているようなのです。同じiBookを持っている友人によると、iBookを起動したまま持ち歩いたりクルマで移動したりすると、例えば店などがない公園内だとか住宅街の一角だとか、とにかくあらゆる場所で電波に反応するのだそうです。おそらくどこかの家でAirMacなどの無線LAN装置を使用していて、その電波が外に漏れているようです。

 これらの電波を作為的に無断で使用すると、犯罪になるそうです。



↑エンピツ投票ボタン
My追加




 スーパーアグリとサマンサタバサ?
2006年03月06日(月)

【2006 Voice Rally Result】(Update:March16)
 Mako Hakkinenn(M-NEST.net/JPN)…… -10days


 何だかミスマッチだばさ……。

 女性向けのブランド「サマンサタバサ」で有名なサマンサタバサジャパンリミテッドが、今シーズンからF1に参戦するスーパーアグリ・フォーミュラ1のプロモーション・パートナーに就任し、スーパーアグリを支援することを発表しました。サマンサタバサは今秋にむけて男性向けブランド「SAMANTHA KINGZ」を立ち上げることが決まっており、スーパーアグリの鈴木亜久里代表とドライバーの佐藤琢磨、井出有治の両ドライバーが、東京都内で行われたプロモーションに登場したそうです。

 で、その席上、鈴木亜久里、佐藤琢磨、井出有治の3人がサマンサタバサのバッグを持ってのフォトセッションが行われたのですが、それがまたぎこちないの何の……。3人ともカメラマンからポーズを要求され、バッグを肩にかけながらズボンのポケットに手を入れたりとそれらしいポーズをとっていましたが、空のバッグだから肩にかけられても、大きなバッグですから、物を入れてたら普通は肩にはかけないだろう……。

 しかもバッグは普通の無地のバッグ(色はベージュ、ホワイト、ブラック)にシルバーの「SAMANTHA KINGZ」のロゴに琢磨と井出くんのカーナンバーがでかでかと入っているというもので、それをスーパーアグリのチームシャツ(白地で脇の下のみ赤)に黒のパンツという出で立ちで手に持ち……。

 どう見てもバッグが浮いてしまっています。

 ネットのニュースでバッグの写真は見たのですが、やはりメンズとはいえ女性色が強く、ちょっと男性が持つには微妙な気がするので、果たしてターゲットである男性に人気が出るのか心配ですな。

 ところで、サマンサタバサの寺田代表は今回の契約について「われわれはスポンサーをするわけではない」と語り、プロモーショナルパートナーとして、F1チームをブランド化することが目的であると説明していました。友人でもある鈴木亜久里を応援するとともに、同社が築いてきたブランドビジネスのノウハウを生かしてスーパーアグリをプロモーションしていくとのことでした。

 いったいどのようにスーパーアグリをブランド化していくのだろうか……。



↑エンピツ投票ボタン
My追加




 スーパーアグリに続々とスポンサー
2006年03月05日(日)

【2006 Voice Rally Result】(Update:March16)
 Mako Hakkinenn(M-NEST.net/JPN)…… -11days


 来週末のF1開幕戦バーレーングランプリで記念すべきF1デビューを果たすスーパーアグリ・フォーミュラ1に、続々とスポンサーが名乗りを挙げているようですね。

 現時点ではSEIKO、全日空、サマンサタバサ、モバイルキャスト、ライフカード、オートバックス、アサヒ飲料の各社がスーパーアグリとスポンサー契約をしており、日本発のF1プロジェクトを支援していくことになります。

 心強いですな。何と言ってもプライベーターのF1チームで最も重要なことは資金繰りですから。これまでその資金繰りがうまくいかずに消えていったプライベートチームがどれだけあったことか……。そう考えると、スーパーアグリはプライベートチームとはいえ、ホンダが全面的に技術協力をしていますので、エンジンも日本、チーム国籍も日本、監督も日本人、ドライバーも日本人コンビ、タイヤも日本のオールジャパンチームなので、今後も日本の企業からの支援が期待できそうですな。

 そう言えばかつてアラン・プロストがチームを立ち上げたときに「目指せ!オールフレンチ」を掲げていましたが、結局その夢は実現せずにF1から撤退してしまいました。それを思うと、鈴木亜久里は、プロストができなかったことを初年度からいきなり達成してしまったんですねえ……。



↑エンピツ投票ボタン
My追加


≪過去 未来≫ 初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加