Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 M-NESTトロフィー開幕戦(予選)
2006年06月01日(木)

 昨日4年振りの開催が実現した、PS2のレースゲームソフト「グランツーリスモ4」を使用したレースゲーム大会「M−NESTトロフィー」ですが、その開幕戦ツインリンクもてぎの予選セッション、いつ行われるのだろうと思っていたら、今日偶然にも全員の予定が合ったので、僕は仕事がちょっと立て込んでいたのですが、ちょっとだけ仕事を中断して予選セッションに臨んできました。

 5月30日のVoiceでご紹介しましたが、予選セッションは1人ずつおこない、予選走行は最初の1周目をウォーミングアップ走行とし、2周目のタイムが予選タイムとなります。従って各ドライバーは1回の予選走行しかできないので、一発勝負と言うことになります。さらに予選の出走順は、今回は開幕戦なのでエントリー順でおこなうのですが、僕が主催者と言うこともありエントリーナンバーは1番、つまり一番最初に予選を走らなくてはいけないということで、かなり緊張しました。

 結果は、そこそこそつなくは走れたのですが、細かいところで結構ミスが多く、ノーマルのマシンに慣れていないので思うようにクリッピングポイントに付くことができず、2分18秒003というタイムに終わりました。昨日のフリー走行でのベストタイムから2秒近く遅いタイムです。
 2番手出走の鈴木選手が僕とほぼ同タイムを記録し、その後3番手出走のNSXを駆る山本選手が2分16秒360という好タイムを出しトップに立ちます。大木選手は痛恨のコースオフを喫して2分21秒245、佐々木選手は若干挙動を乱し2分20秒688、池上選手は無難にまとめ1分19秒745というタイムでした。





 やはりNSXはさすがに速いですねえ。山本選手もミスなく安定した走りでうまくまとめていましたが、僕のタイムから1秒7もの差を付けられてしまいましたからねえ。決勝では予選で使用したものと同じコンパウンドのタイヤで決勝に臨まなくてはならないので、おそらく山本選手は決勝で1回ピットインすることになりそうですが、スタートからみるみる引き離されて追いつけそうになさそうです。

 一応フロントローからのスタートですから、相手のミスを待ち、自分はミスなく固守淡々とチャンスを狙いたいと思います。レースは現実同様、何が起こるか分かりませんからねえ。

 ……で、決勝はいつ……?



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 M-NESTトロフィー開幕戦(フリー)
2006年05月31日(水)

 昨日のVoiceでもお伝えしましたが、PS2のレースゲームソフト「グランツーリスモ4」を使用したレースゲーム大会「M−NESTトロフィー」開幕戦ツインリンクもてぎのフリー走行が今日行われました。フリー走行はインターネットを介してお昼休みの1時間で行われたのですが、みんな速いっすわ。

 とりあえず結果をまとめましたのでご覧頂きましょう。





 山本選手は下馬評通りNSXでただ独り2分14秒台をマークして2位にコンマ3秒以上もの大差を付けてトップに立っていますが、2分15秒台は誰もおらず、2分16秒台が僕を含めて3人。僕も懸命に1時間フルに使って走り込んでいたのですが、ノーミスで2分16秒858がやっとでした。言い訳させていただけると、自由にマシンのセッティングができるチューンドカーだったら、僕好みの足回りに仕上げてもっと自分らしい走りができるのですが、ノーマルなのでコーナリングするたびにマシンが横に傾くロールがひどく、非常に走りにくかったですねえ。

 ……まあ、それは全員同じ条件なんですけどね。

 僕があまり得意ではないコースであると言うこともありますが、このゲームではチューンドカーかレースカーしか使っていなかったので、ノーマルのマシンがこんなに走りにくいとは思いませんでした。一応僕は主催者で元日本チャンプという立場もあるのですが、フリー走行とはいえ4位とはかなり不本意ですな。
 ……というか、みんななかなかやるなあ。僕は仕事が忙しいのでほとんど練習する時間がなかったのですが、みんな相当練習して走り込んでいるんだなあと言うのが伺えます。実力がわからなかった佐々木選手と池上選手も2分17秒台となかなか好調で、全体的にはトップの山本NSX以外は同じようなレベルなんじゃないでしょうか。

 僕がブッチ切りで優勝してしまいひんしゅくを買ってしまうのではないかと心配していましたが、ぶっち切りどころか優勝すらできないような気がしてきました。

 ……NSXは強すぎなんじゃないか……?



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 M-NESTトロフィー開催
2006年05月30日(火)

 先月4日のVoiceでもお伝えしましたが、4年ほど前までPS2のレースゲーム最高峰シリーズ「グランツーリスモシリーズ」というゲームを使って、友達数人を集めて我が家で開催していた「M−NESTトロフィー」というレースゲーム大会が、正式に復活することになりました。参加メンバーが5人揃ったので、僕が加わり6人での争いとなります。

 では、主なレギュレーションをご紹介しましょう。


【大会の概要】

 大会で使用するのはPS2のレースゲーム「グランツーリスモ4」のアーケードモードで、シリーズチャンピオンシップの形態を取り、6人のドライバーで10コースを使用した全10戦のシリーズを争う。1位10ポイント、2位6ポイント、3位4ポイント、4位3ポイント、5位2ポイント、6位1ポイントで、最下位で終わったとしても1ポイント獲得でき、全10戦が終了した時点で最もポイントが多いドライバーがシリーズチャンピオンとなる。


【マシン規定】

 大会で使用できるマシンは、アーケードモードで選択できるノーマルの市販車で、国産車に限る。メーカーと年式は自由。またパワーも日本国内で販売されている280psまでを上限とする。タイヤはスポーツタイヤのソフト、ミディアム、ハードの3種類のタイヤを選択可能。トランスミッションとドライビングアシストは変更自由だが、ウェイトの変更は禁止。パワーはデフォルトの状態で280psを超える場合、280まで落とさなければならない。デフォルトで280ps以下の場合変更は不可。
 各ドライバーはシリーズ開幕前までに車種を決定し、以後シリーズ終了まで車種を変更することはできない。シリーズ途中でドライバーが変更される場合、交代するドライバーが車種も引き継ぐ。


【大会の流れ】

 各ドライバーには、あらかじめシリーズで使用される全10戦のコースリストが配布される。そのコースリストを元に、各ドライバーがそれぞれ自由に自主練習ができる。各レースはフリープラクティス、予選、決勝の3つのセッションで進行される。

●フリープラクティス
 大会会場またはインターネットを介して各自の自宅で、決められた同時刻の1時間で行われる。各自の自宅で参加する場合ベストタイムは自己申告だが、合同で行われる予選セッションまでに証拠となるリプレイデータをレーススチュワードに提出しなくてはならない。レーススチュワードは、提出されたリプレイデータが決められた1時間の中で保存されたものであるかどうかをチェックする。不正が認められた場合、そのドライバーのフリープラクティスのタイムは無効となるが、特にペナルティは設けない。

●予選セッション
 予選と決勝は、全ドライバーが大会会場に招集される。開幕戦はエントリー順、第2戦からは前戦の成績順に1人ずつ予選走行を行う。予選走行は最初の1周目をウォーミングアップ走行とし、2周目のタイムが予選タイムとなる。各ドライバーは1回の予選走行しかできない。

●決勝レース
 決勝はネットワークアダプタで接続された6台のPS2とモニターによるLAN対戦で、予選タイム順にスターティンググリッドに並び、6台同時でレースを行う。決勝レースはコース全長に関係なく10周でおこない、ピットストップの回数は自由。
 レース中、軽くマシン同士が接触するジェントルタッチは認められるが、悪質な追突やショートカットなどがあった場合、そのドライバーはレーススチュワードの判断でピットスルーペナルティを科される。


 では、最後にM−NESTトロフィー公式フォーマットによる、ドライバーエントリーリストをご紹介しましょう。メンバーはすべて地元の知り合いばかりで、全員「グランツーリスモ4」をやり込んでいるゲーマーばかりです。順番はエントリー順で、今回限りのナンバーです。




 僕は一応かつて「グランツーリスモ3」の全国大会で2度優勝した経験があるので、ハンディキャップでパワーが若干低いホンダS2000(250ps)を選びました。他のドライバーはそれぞれ自分が好きなマシンを選んだのですが、RX−8が僕と同じ250psですが、それ以外はすべて280psのマシンですね。
 事前の予想では、マシンではやはりホンダが誇るNSXがチャンピオン最有力です。ドライバーではRX−8の大木君がかなり手強い相手です。佐々木さんと池上君は今回初めて参加するので、その実力派未知数です。僕はグランツは久しぶりで結構勘が鈍っていますが、チャンピオン目指して頑張ります。

 明日、早速ネットを介してのフリープラクティスが開催されます。



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 Makoが提案するF1が面白くなる方法
2006年05月29日(月)

 今シーズンのF1も第7戦を終えて中盤に差し掛かろうと言うところですが、やはり新しいノックアウト方式の予選や2レース1エンジンのルールなど、大きく変わったレギュレーションによって、何かと不都合が出ていますよね。
 ノックアウト方式の予選では、先週末に行われたモナコグランプリで、あの狭い市街地コースで15分という短い時間で22台のマシンがどうやってクリーンラップを獲るんだという問題が露呈し、また1基のエンジンを2グランプリで使用しなければならないため、マクラーレンのようなエンジンの信頼性に問題を抱えるトップチームがエンジン交換によってグリッド降格のペナルティを受け、その結果チャンピオンシップをつまらなくしてしまっているという問題も出てきています。

 一方、ドライバーラインアップに関しても、昨年の王者で今シーズンもポイント争いで首位を独走しているフェルナンド・アロンソが来シーズンからマクラーレンに移籍することが決まっており、それに伴いキミ・ライコネンもフェラーリに移籍するのではと囁かれていて、ミハエル・シューマッハ如何によってはシューマッハ&ライコネンという夢のフェラーリ・デュオが実現するかも知れないと言われています。

 そういうわけで、現時点では来シーズンがどのような構図になっているのかまったくわからない状態で、様々な憶測が飛び交っているわけですが、ここで現在噂に挙がっているものを含め、僕自身の突拍子もないアイディアも交えつつ、来年こうなればF1は確実に面白くなるだろうという理想案を提案してみましょう。
 初めにお断りしておきますが、以下に書く内容はすべて推測あるいは何の根拠もない希望などで、事実とは異なります。


【レギュレーション】

●予選
 予選は土曜日の午後に1回おこない、60分の中で12周を自由に周回し、そのベストタイムを予選タイムとする2003年までの方式に戻す。燃料搭載量なども自由なので、タンクを空にしてのスーパーラップも可能となる。

●タイヤ
 タイヤはワンメイクで、グルーブド(溝付き)タイヤを廃止し、1997年までのスリック(溝なし)タイヤに戻す。これによりコーナーでのグリップが増し、コース上でのオーバーテイクが増える。

●エンジン
 2グランプリ1エンジンのルールは廃止し、エンジン交換をおこなっても特にペナルティはなし。ただし1ドライバーにつき使えるエンジンは2基までとし、レースウィーク中に2基のエンジンを壊してしまった場合、そのドライバーはその時点で失格となる。


【チーム&ドライバーラインアップ】

●フェラーリ
 1stドライバー…フェリペ・マッサ
 2ndドライバー…ヴァレンティーノ・ロッシ

 脱シューマッハ体制とチームの若返りの一環として今シーズン修行中のマッサをファーストドライバーに擁立。セカンドドライバーにはMotoGP王者のロッシを迎え、話題性は十分。2輪で世界最強とはいえ、カテゴリーも違えば車輪の数も違うため、果たしてロッシがF1でも通用するのかという点では大いに疑問だが、マシンがいいのでドライバーに関係なくそこそこ良い成績を挙げられるのは、今年のマッサの活躍を見ても明らかだ。もはや完全に強さを取り戻したフェラーリに、ミハエル・シューマッハはもう必要ないだろう。ミハエル・シューマッハはトヨタへ移籍する。(後述)

 
●ルノー
 1stドライバー…ジャン・カルロ・フィジケラ
 2ndドライバー…ファン・パブロ・モントーヤ

 マクラーレンに移籍した王者アロンソとトレードでモントーヤがルノー入り。従ってフィジケラと共に今シーズンはセカンドドライバーの2人がコンビを組むことになる。両者とも実力者と言われ、一時はチャンピオン候補に挙がっていただけに、現在最も安定していると言われるルノーで来シーズンどちらかがタイトルを獲得できなければ、2人の実力はそれまでだということである。


●マクラーレン・ルノー
 1stドライバー…フェルナンド・アロンソ
 2ndドライバー…キミ・ライコネン

 まずエンジンは、いい加減すぐ壊れるメルセデスに見切りを付け、アロンソがらみでルノーからの供給を受ける。その関係でトランスミッションも現在のルノー同様6速となり、エンジンにもドライバーにも負担が軽くなる。もちろん新しいエンジンなので初年度である来シーズンはシャシーとのマッチングに問題も出てくるだろうが、もう何年も脆さが改善されることのないメルセデスエンジンを使い続けるよりは遙かにマシだろう。ドライバーは、結局ライコネンはマクラーレンに残り、速さは定評のあるマクラーレンのシャシーと信頼性はピカイチのルノーエンジンに賭ける。彼にとってはチームメイトが誰であろうと全く関係ないだろう。やはりライコネンはマクラーレンが似合う。


●ウィリアムズ・レクサス
 1stドライバー…マーク・ウェバー
 2ndドライバー…ニコ・ロズベルグ

 ウィリアムズが2008年からレクサス名義のトヨタエンジンを搭載するというのは現段階でもまことしやかに囁かれている。ドライバーラインアップは変更せず、新たなワークスエンジンを獲得してこれまで同様また復活を成し遂げることを期待したい。


●ホンダ
 1stドライバー…ジェンソン・バトン
 2ndドライバー…ルーベンス・バリチェロ

 基本的には変更なし。しかし来シーズンの初優勝も厳しいだろう。ホンダはバトンを残留させるために馬鹿げた大金を放出する前に、その大金をマシン開発資金に充て、さらにはピットクルーの訓練を強化するべきだ。現状はかつてセナとプロストでF1を席巻したホンダが聞いて呆れるお粗末振りだ。


●トヨタ
 1stドライバー…ミハエル・シューマッハ
 2ndドライバー…ラルフ・シューマッハ

 ミハエル・シューマッハには、引退前にトヨタでもう一花咲かせてもらいたい。チームメイトは弟のラルフと、史上初の兄弟コンビで話題性も十分。年齢的にトヨタをチャンピオンチームに引き上げるまでにはいかないだろうが、トヨタで初勝利を達成してくれたら、僕はミハエル・シューマッハファンになるだろう。


●レッドブル・フェラーリ
 1stドライバー…デビッド・クルサード
 2ndドライバー…クリスチャン・クリエン

 変更なし。エイドリアン・ニューウェイ設計のマシンがデビューする来シーズンは、以前のニューウェイマジックのような飛躍的な進化を期待したい。


●BMWザウバー
 1stドライバー…ジャック・ビルヌーヴ
 2ndドライバー…ニック・ハイドフェルド

 変更なし。BMW体制として2年目となる来シーズン、是非ともジャックによる初表彰台を決めて欲しいものだ。チームは元チームオーナーのペーター・ザウバーにチームへの参加を呼びかけているため、来シーズンも“ザウバー”の名が残る可能性が高い。


●トロロッソ・コスワース
 1stドライバー…(未定)
 2ndドライバー…(未定)

 このチームの存在理由がイマイチよく分からない。なぜレッドブル自身も新興チームでありながら、そのレッドブルがさらにセカンドチームを作って参戦させているのだろうか。特に意味がないのなら、カラーリングも紛らわしいのでレッドブルと一本化し、空いたチーム枠に新たなチームを入れた方がいいのではなかろうか。


●ミナルディ・トヨタ
 1stドライバー…(未定)
 2ndドライバー…(未定)

 ミッドランドが早くもチームを売却したがっているようなので、名門チームミナルディを復活させてみた。チーム代表はもちろんポール・ストッダート。実際彼は2008年からの残された最後のチーム枠を巡ってミナルディを復活させるためにエントリー申請をしていたが、敢えなく「プロドライブ」にその座を奪われてしまった。ミッドランドを買い取ってミナルディ復活だ!


●スーパーアグリ・ホンダ
 1stドライバー…ヤルノ・トゥルーリ
 2ndドライバー…佐藤琢磨

 親日家でも知られるトゥルーリをトヨタから引き抜いて、その経験と実力をスーパーアグリの発展に役立てて欲しいものだ。昨年の鈴鹿での琢磨との一件があるので、両者の確執が気になるところだが、陽気なトゥルーリと前向きな琢磨のこと、きっと過去のことはお互い水に流して仲良くやってくれるに違いない。チームとしては、2年目の来シーズンも入賞できるかどうかがやっとだろう。


●ディレクシブ・メルセデス
 1stドライバー…(未定)
 2ndドライバー…(未定)

 2008年からの12番目のチーム枠はデビッド・リチャーズ率いる「プロドライブ」に奪われてしまったものの、日本の企業であるディレクシブがジャン・アレジと組んで組織するマクラーレンのセカンドチーム「ディレクシブ」が、来年からのF1を画策している。実現すれば現在ドイツツーリングカー選手権(DTM)でメルセデスから参戦しているアレジだけに、エンジンもメルセデスエンジンになる可能性が高い。上記のようにマクラーレンと縁を切らせてみたので、メルセデスもディレクシブへのエンジン供給に集中することができ、新興チームであるディレクシブとしても、デビューシーズンから実績のあるトップエンジンを搭載できるのは魅力だろう。


 いかがでしょうか?あなたも僕の案を参考に、自分なりにこんな来シーズンだったら面白くなるだろうというアイディアを考えてみてはいかがでしょうか?良いアイディアが浮かんだら、是非Barで発表して欲しいです。



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 F1第7戦モナコグランプリ(決勝)
2006年05月28日(日)

 伝統のモナコグランプリ決勝は、昨日お伝えしました通り、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が予選タイムを剥奪されて最後尾スタートとなり、チームメイトのフェリペ・マッサが昨日の予選でクラッシュしたため同じくノータイムで、何とフェラーリの2台が最後列からスタートするという異様な光景となりました。シューマッハはスタート時の混乱を避けるためピットスタートを選択しました。
 これにより、ポールポジションからスタートするのはポイントリーダーのフェルナンド・アロンソ(ルノー)となり、マーク・ウェバー(ウィリアムズ・コスワース)、キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)、ファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)と続きます。

 周知の通りモナコは狭い市街地コースのため、コース上でオーバーテイクするのは非常に困難ですが、アロンソはスタートでトップをキープするものの、2周目に3番手を走行していたライコネンが、ボー・リバージュで先行するウェバーをオーバーテイクし2位に浮上します。さらに後方ではピットスタートのミハエル・シューマッハが積極的に下位マシンをパスして鬼神のような追い上げを開始します。
 アロンソとライコネンのトップ2台は、ほぼ互角の速さで激しい接近戦を繰り広げながら周回を重ねていきましたが、23周目にまず2位のライコネンがピットインし、ウェバーの後ろでコースに復帰。2周後にアロンソもピットストップを行ない、ライコネンの前でコースに復帰してトップを守ります。それぞれ1回目のピットストップが終わりますが、上位3台の順位は変わらず。

 ところが、残り30周というところで3位ウェバーのマシンから煙が上がり無念のリタイア。さらにマシンをコース上から撤去するため、セーフティカーが導入されます。トップの2台も含め、2回ストップを予定していた各マシンは、ここで一斉にピットへ向かいました。しかしセーフティカーが先導していた51周目、今度は2位のライコネンのマシンからも白煙が噴き出てしまい、トップとの差は僅かであったにもかかわらず、ライコネンもコースから姿を消してしまいました。

 これで残りの周回は、ライバルの消えたアロンソが悠々の走行でモナコで初のトップチェッカー。アロンソは今季4勝目を挙げ、今シーズンはここまでの7戦で1位か2位という非常に安定した成績を維持し続けています。最後尾からスタートしたミハエル・シューマッハは、得意のモナコで猛追を見せて5位入賞。貴重な4ポイントをものにしました。

 何と言っても悔やまれるのは、シューマッハの最後尾からのスタートですね。昨日の予選終了間際に馬鹿なことさえしなければ、ポールポジションはアロンソに奪われていたかもしれませんが、フロントローからのスタートは確実だったでしょう。そして最後尾からスタートして5位まで追い上げたのですから、フロントローからスタートしていれば間違いなくシューマッハが優勝し、アロンソとのポイント差を縮めることができたはずです。自業自得とは言え、シューマッハが得意としていて、しかもアロンソが苦手としていたモナコを落としてしまったのは、シューマッハにとっては痛かったですね。

 本来はシューマッハが優勝し、アロンソが2位だったとしてポイント差を13に縮めたかったにもかかわらず、現実はアロンソとの差が21ポイントとさらに開いてしまう結果となってしまったわけですが、アロンソがここまで毎戦表彰台に上がり確実にポイントを伸ばしているだけに、シューマッハが自力でポイントで逆転することがますます難しくなってきました。まだレースは後11戦ありますが、シューマッハにとっては、もう取りこぼしは許されない時期に入ってきていますね。
 幸いなのは、チャンピオンシップを争っているルノーとフェラーリが、ともに信頼性に優れているという点ですね。これによりタイトル争いは終盤に向けて、ますます面白くなっていくことでしょう。

 それに引き替え、マクラーレンとウィリアムズは散々でしたな。特にウィリアムズは今回のモナコでウェバーが久々にフロントローからのスタートとなり、2周目にライコネンに交わされて3位に交代しますが、その後もハイペースで周回を重ね、久々の表彰台かと思われましたが、48周目に排気系トラブルでリタイヤ。8番手スタートだったチームメイトのニコ・ロズベルグも51周目にリタイヤし、ウィリアムズは2台とも全滅となりました。
 そしてアロンソとテール・トゥ・ノーズでのトップ争いを繰り広げていたライコネン、彼もまた2位表彰台は確実、あわよくばアロンソを交わして逆転勝利もあり得たものの、金曜日のフリーセッションで発生したのと同じトラブルでレースを終えてしまうこととなりました。
 マクラーレンは、マシンは速いがメルセデスエンジンの信頼性のなさが足かせになるというケースが多いですが、今回のトラブルは防熱装置の発火。しかもそのトラブルは金曜日の時点ですでに発生していたというのに、結局決勝でも改善されることなく、同じトラブルによってレースを棒に振ってしまうことになったわけです。情けないですねえ。必死に戦っているライコネンがかわいそうでなりません。

 今年のモナコは、ウェバーとライコネンがリタイヤした残り30周の時点で終わってましたね。これでシューマッハがフロントローからスタートしていれば、シューマッハとアロンソのデットヒートが観られたかもしれませんが、僕としてはアロンソ、ライコネン、ウェバーによる3台のデットヒートを最後まで観たかったですね。

 昨日の予選でのシューマッハの行動に関して、「故意にやったのではない」と言っているのはフェラーリチームと地元ドイツのメディアぐらいで、その他のチームやドライバー、それに各国のメディアは皆シューマッハを非難しているようですね。まあ、あれだけはっきりとした証拠があるわけですから、フェラーリやシューマッハ本人が必死で弁解しても、今回ばかりは言い訳できませんよね。

 仮にあれがミスだったとしても、あのタイミングで、しかもあんなところでシロウトのような凡ミスをしたシューマッハが悪い。いずれにしてもアロンソらの予選アタックを著しく妨害したのは事実であり、先入観がなくとも故意にやったとしか見えないですから、今回の予選タイム剥奪というペナルティは至って妥当なものです。



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 F1第7戦モナコグランプリ(予選)
2006年05月27日(土)

 もう皆さんも、今日僕が何を書くかはだいたい想像つきますね。

 えー今日はF1第7戦モナコグランプリの予選が行われたわけですが、まあ今日の予選のハイライトは言わずと知れた、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)のセッション終了直前のアンフェアな行為ですね。

 前戦スペイングランプリでフェルナンド・アロンソ(ルノー)に勝利を奪われたシューマッハは、自身が得意としているここモナコで何としてもポールポジションを獲得したかったわけですが、セッション終了まで残りわずが5秒というところでシューマッハがラスカスでマシンのコントロールを乱し、シケイン出口にマシンをストップさせてしまいます。これによりイエローフラッグが振られ、後続のタイムアタック中のマシンに影響を及ぼし、特にアロンソは自己ベストを大いに上回る走りで駆け抜け、ポール獲得も目前だったのにもかかわらず、シューマッハの行為によって台無しにされてしまいました。
 
 残り時間がゼロになり、シューマッハがポールポジションを獲得、2番グリッドがアロンソ、3番グリッドはマーク・ウェバー(ウィリアムズ)となったわけですが、予選終了後に審議が出され、結局シューマッハの行為は故意であるとされ、シューマッハは予選タイムをすべて剥奪され、明日の決勝レースは、この抜けないモナコで最後尾からのスタートとなってしまいました。

 ミハエル・シューマッハは1991年にF1デビューし、7回もワールドチャンピオンに輝いていて、今年で現役16年目の大ベテランですよ。しかもすでに子供も2人いる37歳のいい大人ですよ。そのミハエル・シューマッハが、まだこんな馬鹿げたことをしでかしてしまうとは、もはや呆れずにはいられませんよ。
 実力は文句なしのナンバーワンですし、歴代記録も塗り替えているわけですから名実ともに史上最高のドライバーであるというのに、こういった余計なことをしてしまうから、シューマッハはいつまで経ってもアンフェアなイメージを払拭できないんですよ。

 何度捕まってもやめられない万引きの常習犯と同じです。

 ま、今回はシューマッハの行為に対して公正な判断が下され、適切なペナルティが適用されたので、シューマッハに対しては、やっぱりこういう悪い癖は治らないんだなあと思えば特に今回は何も言うことはありません。

 ただ、どうしても理解できないのが、なぜシューマッハのこういった愚かな行為に対して、多くのシューマッハファンは甘やかし、そして容認するのか。今回のような行為は、「きっとシューマッハは得意のモナコでアロンソを打ち負かしてくれるに違いない」と期待しているシューマッハファンに対する裏切り行為でしょう。なぜシューマッハファンは、シューマッハに裏切られたにもかかわらずそれだけ寛大でいられるのか、なぜ期待を裏切られたことに対して怒りを感じないのか、全く理解することができません。むしろそういうシューマッハファンに苛立ちすら覚えます。

 そしてもっとも愚かとしか言いようがないのは、あのシューマッハの行為が「故意ではなくミス」であると言い張る一部のシューマッハファン。

 ……そんなわきゃねぇだろ……。

 ……みりゃわかるだろうが……。

 あれだけはっきりとした証拠映像も残っているというのに、あれは故意なんかではないと信じて疑わないファンは、F1をまったくわかっていないかシューマッハに対して盲目的になりすぎているだけです。そしてそういう盲目的なシューマッハファンは大抵、シューマッハの犬に成り下がることを拒んだルーベンス・バリチェロとシューマッハに全く臆することがない佐藤琢磨が嫌いである。さらに言わせてもらえばそう言う盲目的なファンは、シューマッハが不利になると別のドライバーをことごとく批判するくせに、シューマッハが他者に故意にぶつけようと、チームメイトに順位を譲らせようと、コースオフしてマーシャルにマシンを押させてコースに復帰しようと、とにかく何をしようとかまわないのである。

 だいたい普通に考えれば、これまで16年連続でモナコグランプリに出場し、もう何千回とあのラスカスをミス1つなく完璧に走り抜けてきたミハエル・シューマッハが、自身が暫定ポールですぐ背後からそのタイムを更新しながらアロンソが迫ってきて、しかもセッション終了直前というあの絶好のタイミングで、よりによってあんなシロウトでもしないようなへなちょこなミスをするわけがない!

 それこそドリームジャンボ宝くじが当たるよりも少ない確率ですぞ!

 もしあれが故意ではなくミスであるというなら、シューマッハはあの一瞬居眠り運転をしていたとしか考えられないですな。でなきゃどれだけヘタクソだっちゅう話ですよ!僕でもあんなヘタな運転はしませんよ!

 まあ読んでいる人はいないでしょうけど、今回の僕のVoiceを読んで腹が立ったというシューマッハファンの方々、僕に腹を立てる暇があったら、あるいは最後尾スタートという裁定を下したスチュワードに逆ギレしている暇があったら、シューマッハに対して「なぜあんな愚かな行為をしたんだ!」と怒るべきなんです。
 期待していたモナコで1列目からスタートできたはずだったのに最後尾スタートになってしまい、ガッカリしたでしょう?シューマッハが馬鹿なことを考えさえしなければ、こんなことにはならなかったんです!本当にF1ドライバーとしてのシューマッハが好きであるなら、シューマッハの裏切り行為に対して怒るべきなんですよ!でなきゃシューマッハのためになりませんからね。

 好きな人に献身的になるのもいいですが、時には怒ることも優しさです。好きな人が過ちを犯してもその過ちを容認するのは、本当にその人が好きではないからです。

 シューマッハの行為に対して、公正な判断が下されたことに敬意を表します。



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 Makoタバコ脱却に至る実験(2)
2006年05月26日(金)

 昨日のVoiceでは、僕がタバコを辞めるためにおこなった「キシリトールガムはタバコの代わりになるのか」という実験の第1段階をご紹介しましたが、今日はその第2段階で、僕が無性にタバコを吸いたくなっていたシチュエーションでも、果たして「キシリトールガムはタバコの代わりになるのか」という実験です。

 僕が無性にタバコを吸いたくなっていたシチュエーションは、「お酒を飲んでいる時」「仕事が一段落して一息入れたい時」「焼肉や餃子など脂っこい物を食べた後」「リラックスしてテレビを観たり音楽鑑賞をしている時」「テレビゲームで区切りの良いところまで進んだ時」などです。

 もっとも顕著なのが「お酒を飲んでいる時」で、アルコールとタバコは切っても切り離せないと思っていたほど、お酒を飲んでいる時は家で独りで飲んでいてもお店で誰かと一緒に飲んでいても関係なくタバコを吸いたくなっていました。
 これに関しては、まず自分でビールや日本酒などを買ってきて家で独りで飲んでみて、タバコの代わりにキシリトールガムを食べて試してみました。ガムのミント味のせいで明らかにお酒の味は変わってしまいますが、特にガムでも問題はなく、タバコを吸いたいという欲求は出ませんでした。

 そこで今度は、仕事帰りにこの実験のためだけにわざわざ近所の飲み屋に立ち寄ってみることにしました。店のご主人とは知り合いで、しかもちょうどその時来ていたお客さんも全員顔見知りで愛煙家ばかりだったので実験には打ってつけでした。一応お酒の席なのにガムを噛むのもどうかと思ったので、このときはお店にいる間一切ガムを噛まなかったのですが、回りでタバコを吸っている人がいる中でお酒を飲んでも、タバコを吸いたいという欲求に駆られることはありませんでした。

 「仕事が一段落して一息入れたい時」というのは、例えばある音楽の仕事でイントロからサビの部分までが出来上がったとしたら、そこで一旦手を休めて、タバコを吸いながら出来上がった部分までを聴き直してみるといった場合が多く、タバコを吸っていた頃はタバコがないと20分休憩しても何か物足りなかったですが、逆にタバコを1本吸えば、1本吸うのに要する1分程度の時間で十分気分転換ができ、その後再び作業を再開することができていました。
 ところが、ガムの場合、タバコと違って作業中も噛み続けていることができるため、逆に作業が一段落して一息入れたい時は、一息入れるための動作がなくなってしまうので困ってしまいましたね。仕方がないのでコーヒーやお茶などを飲むことで一息入れることにしました。
 ただ、僕の場合タバコを吸っていた頃は作業中は黙々と作業をしていたものの、タバコを吸いたくなる欲求によって中断することが結構あり、長時間集中して作業をし続けることがなかなかできませんでしたが、ガムを噛み続けることによってタバコを吸いたいという欲求が紛れて集中力が増し、長時間作業をし続けることが可能になりました。

 「焼肉や餃子など脂っこい物を食べた後」の実験は、出前でチャーハンと餃子を注文し、それを食べて実験してみました。元々なぜ脂っこいものを食べた後はタバコが吸いたくなるのかというのは今まで考えてみたこともなかったのですが、たぶんこってりとしたものを食べて満腹になったところで、一息入れたいという衝動が働くんでしょうねえ。結局タバコでなくても、食べた後少しゆっくりすればそれだけでいいような気もするんですよね。実際は食べた後すぐにタバコを吸うのは、消化するために胃に行くはずの血液の流れを鈍らせてしまうので良くないと言われていますし。
 そこでチャーハンと餃子を食べた後にガムを噛んでみたのですが、まあこれは言わずとも想像に難くないと思いますが、ガムのミント味によってお口の中もすっきりとして、脂っこいものを食べた後のリフレッシュとしては最適でしたね。

 「リラックスしてテレビを観たり音楽鑑賞をしている時」「テレビゲームで区切りの良いところまで進んだ時」の2つですが、まず前者はタバコを吸う代わりにガムを噛んでいれば、テレビを観ながら延々とガムを噛み続けていることができるので問題ありませんでした。ただ、映画やドラマの中で俳優がタバコを吸うシーンがあると、自分もそれに合わせてタバコに火を付けたりしていたのですが、そこはタバコを吸いたいのを我慢して、そう言うシーンに遭遇したらガムを口の中に放り込んでいます。
 後者の「テレビゲームで区切りの良いところまで進んだ時」は、「仕事が一段落して一息入れたい時」と同様、例えばレースゲームだったらレース中、アクションゲームだったらアクション中といったプレイの最中でもガムを噛み続けることができるので、逆にゲームのプレイに集中することができました。強いて言えば、レースゲームでワンレース終わった後、その自分の走りを見直すためにリプレイを再生するとき、新しいガムに替えるぐらいですかね。

 このように、「僕が無性にタバコを吸いたくなっていたシチュエーションでも、キシリトールガムはタバコの代わりになるのか」という実験でも、キシリトールガムはタバコに代わりになるということがわかりました。従ってキシリトールガムさえあればタバコがいらなくなり、必然的にタバコからの脱却に成功したことになるわけです。

 この実験は現在もなお続いていますが、現在僕の吐く息はいつもさわやかで、元々虫歯もなかったので、歯も白くピカピカですぞ!



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 Makoタバコ脱却に至る実験(1)
2006年05月25日(木)

 昨日のVoiceでは、12年間に及んだ喫煙生活に終止符を打ったをいうお話をしましたが、今回は実際どのようにしてタバコからの脱却に成功したかというお話をしましょう。現在タバコを吸っていて禁煙をお考えの方は、参考になるかもしれませんね。
 ただし、僕の場合タバコを完全に辞めようと思った時点ですでに一番軽い1mgのタバコを吸っており、これから書く方法で誰でも確実にタバコが辞められるとは限らないのであしからず。

 僕は常々タバコが辞められたらどんなに素晴らしいだろうと思っていたのですが、数年前にある番組で、タバコを吸っている人に「タバコを嫌いになる」催眠術をかけ、そのままその催眠術を解かずに非喫煙者にしてしまったという話が紹介されていたのを観て、自分の意志が弱いのを棚に上げて、「僕もタバコが嫌いになる催眠術をかけて欲しいなあ〜」などと身勝手なことを考えていました。

 さて、皆さんも一度はCMなどで耳にしたことがあると思いますが、「ニコレット」というガムタイプの禁煙補助薬がありまして、タバコを吸いたくなったらこのニコレットを食べ、徐々にニコレットの数を減らしていき禁煙していくという方法があります。僕もこのニコレットを試してみようかと思っていたのですが、実際に薬局へ行って見てみると、このニコレットは一箱4000円以上もする高価なもので、しかもこれまで「禁煙パイポ」などの禁煙グッズを試して失敗しているので、高い金を出してニコレットを買っても、また失敗したらいやだなあと思い、ニコレットを買うのをためらっていました。
 ニコレットはタバコを吸わない健康な人が噛むと心臓に負担がかかるなどの副作用があり、実際ニコレットを試した友人の話では、非常にマズイガムで、ニコレットを噛むぐらいならタバコを吸った方がマシだということでした。

 そこで思いついたのは、催眠術とニコレットの発想を組み合わせたもの。

 まず高価なニコレットの代わりに、普通にコンビニなどで売っているキシリトールガムを買ってきます。キシリトールは歯に良いとされ、しかもノンシュガーなので虫歯の原因にならず、キシリトールを一度に多く摂取するとお腹が緩くなるという副作用がありますが、それは一過性のもので、基本的にはキシリトールガムを頻繁に食べていてもほとんど身体に害はないです。で、このキシリトールガムをニコレットの代わりにして、タバコが吸いたくなったらキシリトールガムを噛むようにしていくわけですが、ここでもう一つ重要なことがあります。

 それは、キシリトールガムに対して、「これは最近開発されたガムタイプのタバコである」という自己暗示をかけるということです。つまり、キシリトールガムを“タバコの代用品”ではなく、あくまでも“新しいタイプのタバコ”であると自分自身に思い込ませておくというわけです。わかりやすく言えば、従来の“葉っぱを筒状に巻いたものに火を付けて吸引するタイプのタバコ”から、“口の中で噛むだけで火を使用しないのでライターいらずという画期的なガムタイプのタバコ”に乗り換えたと考え、あくまで自分は今もなおタバコを常習しているという意識でいるということです。

 このようにして、タバコが吸いたくなったらすかさずキシリトールガムを噛むようにして「キシリトールガムはタバコの代わりになるのか」という実験が始まったわけですが、実際始めてみると、キシリトールガムのミント味をメンソールタバコだと思えば口の中の感覚は非常に似ていて、いつしか何の違和感もなく定期的に口の中にガムを放り込むのが常習化していきました。

 おかげで灰皿が不要になりゴミ箱の中からも吸い殻やタバコの空き箱が消えていったのですが、代わりに大量の噛み終わったガムを紙で包んで丸めた物がゴミ箱を埋め尽くすようになりました。仕事が忙しいときなど、多いときには1日に20粒以上ガムを噛むようになり、噛んでいる時間にすると、眠っているときや食事時、入浴時、あるいはお客さんとの打ち合わせ時などを除くほとんどの時間ガムを噛み続けているようになりました。

 ただ、先に述べたように、キシリトールガムはお腹が緩くなることはありますが基本的には無害であり、ガムを噛む行為自体には“人と接する上でのマナー”を考慮する必要がありますが、それさえ注意すれば誰にも迷惑を掛けるわけでもないのでひっきりなしに噛んでいても問題はないですし、何と言ってもタバコを吸い続けるよりはガムを噛み続ける方がはるかにマシなので、ガムの食べ過ぎは自分自身で容認することにしました。

 こうしてとりあえずは、「キシリトールガムはタバコの代わりになるのか」という実験の第1段階は成功しましたので、続いて第2段階に進むことにしました。第2段階は、僕がこれまでの人生の中で、無性にタバコを吸いたくなるシチュエーションでも、果たして「キシリトールガムはタバコの代わりになるのか」という実験です。

(続く)



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 Mako Hakkinenn、タバコを辞める
2006年05月24日(水)

 F1ファンの方の中にはご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、EU加盟国の間で決められた法律により、EU圏内のグランプリではタバコ広告が全面禁止となっているため、現在タバコ企業を大口スポンサーに持っているF1チームは早々にタバコ産業からの脱却を迫られています。
 具体的には、フェラーリはマルボロ、ルノーはマイルドセブン、ホンダはラッキーストライクとそれぞれタバコ産業がメインスポンサーになっており、トップチームではマクラーレンが昨年末でウエストとのパートナーシップを解消し、来シーズンからボーダフォンがメインスポンサーに付くことが決まっているので、いち早くタバコ産業からの脱却に成功しています。

 このEUでのタバコ広告の全面禁止に伴い、僕も12年間の蜜月関係を保ってきたタバコ産業から脱却することに成功しました。……まあ要するに、12年間吸い続けてきたタバコを辞めることに成功したというわけです。
 実は少し前にすでに辞めていたのですが、その時点では継続できるかわからなかったので特に宣言していませんでしたが、おそらくもうタバコを吸わなくてもまったく平気だろうと確信が持てるようになったので、今回初めてタバコを辞めたことを公表するに至りました。

 ご存じのように日本では増税に伴い7月1日からのタバコ料金が値上げされ、さらに静岡市ではある小学生の提案によって成立した条例により“歩きタバコ”が規制されることになり、喫煙家はますます肩身の狭い思いをしなくてはならなくなってしまうわけですが、それらに先立ってタバコを辞められたのは、非常に大きな意味があります。

 僕の喫煙の歴史は1993年(18歳)からで、アイルトン・セナの影響で吸い始めたマルボロが始まりでした。その後大学に入ると様々な愛煙家に出会い、その影響でJPS、ラッキーストライク、キャスターマイルド、キャメル、ジタン、ガラム、マイルドセブンなど様々な銘柄のタバコを試したのですが、95年にマルボロからマイルドセブン・ライト(5mg)に落ち着き、その後99年までマイルドセブン・ライトの時代が続きました。
 99年頃から減煙を意識するようになり始め、マイルドセブン・ライトからマイルドセブン・スーパーライト(3mg)に落とし、さらに2000年に入るとマイルドセブン・ワン(1mg)といよいよ1mg時代に突入し、2001年には好みの関係で同じ1mgのケントワンに移行しました。

 その後は最後までケントワンだったのですが、ニコチンの量が1mgになっても本数を減らすことができず、僕はこのままずっとタバコを辞めることはできないのだろうかと諦めかけていました。しかし、実際にタバコを辞めてみると、もう何年も1mgのタバコを吸っていたおかげで常習性や禁断症状が和らいでいたのか、特にストレスもなく禁煙生活を続けることができ、今ではタバコがなくても全然平気になりました。おかげで肌の調子も良くなり、新しい部屋をヤニで汚すこともなく、何より食べ物が以前より美味しく感じられるようになりました。

 タバコを吸って真っ黒になってしまった肺が完全にきれいなピンク色に戻るには最低でも4〜5年はかかると言われています。つまり僕の場合、36歳ぐらいには、肺がきれいなピンク色に戻ると言うことになります。その頃がとても楽しみです。
 タバコを辞めると太りやすくなるという話をよく耳にしますが、タバコを辞めたことで口が寂しくなったのを紛らわすために、間食に走らないよう気を付けたいと思います。



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 洗っても洗っても雨ばかり
2006年05月23日(火)

 何だかこのところ雨が多いですなあ……。静岡でまともにスカッと晴れたのはゴールデンウィークぐらいで、あとは何かしら曇ったり雨が降ったりと、パッとしない天気が続いています。おかげでせっかく洗車してもすぐに雨に降られたりと意味がないので、このところ洗車するのは見合わせています。このままでは、晴れの日がほとんどないまま梅雨入りしてしまい、洗車するタイミングがないまま夏を迎えてしまいそうですな。

 それでも、一応仮にもS2000ですから、やはり汚れたS2000は格好悪いので、数日以内に雨が降ることがわかっていても洗車してしまうのがS2000ユーザーの常で、やっぱり洗車してその数日後に雨に降られてしまうという悲劇が続いています。幸いなのは、このところ雨の日が多いので、乾燥して汚れが目立つ前に再び雨が降ってホコリなどを洗い流してくれると言うことでしょうかね。

 え〜……ここまで書いておいて何なんですが、実はこれを書いている時にちょうどお酒を飲んでいまして、結構アルコールが回っていて正直何を書いているのか自分でよくわかっていないので、あとはS2000の写真でお楽しみ下さい。



雨も滴るS2000



12という数字に特に意味はありません




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