Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 F1第10戦アメリカグランプリ(予選)
2006年07月01日(土)

 今日はアメリカのインディアナポリス・モータースピードウェイで、F1第10戦アメリカグランプリの予選がおこなわれました。今回はフリー走行からの勢いそのままに、フェラーリの速さが目立つ予選となりました。
 
 第1ピリオドでは、トヨタのヤルノ・トゥルーリがマシン下部のスキッドブロックが引きずられたため、ピットに戻り脱落が確定するという波乱がありました。一方でフリー走行から好調だったミッドランド勢がティアゴ・モンテイロは11番手、クリスチャン・アルバースも12番手と2台揃って第2ピリオドに進出する快挙を達成しました。アメリカ人ドライバーとして母国グランプリに臨むトロロッソのスコット・スピードも16番手で第2ピリオドに進出。
 スーパーアグリのチームのフランク・モンターニュと佐藤琢磨、トロロッソのビタントニオ・リウッツィ、トヨタのトゥルーリ、ウィリアムズ・コスワースのニコ・ロズベルグ、レッドブルのデビッド・クルサードの6台が第1ピリオドで脱落しました。
 
 第2ピリオドでは、終盤マクラーレン・メルセデスの2台が当落ラインを賭け、チームメイト同士で争い、10番手キミ・ライコネンのタイムを11番手のファン・パブロ・モントーヤが目指して最後のタイムアタックに出ましたが、ゴールライン目前に時間切れとなり、マクラーレンの一角が姿を消してしまいました。
 その他レッドブルのクリスチャン・クリエン、ミッドランドの2台、トロロッソのスピード、ウィリアムズのマーク・ウェバーが最終ピリオド進出を果たせませんでした。
 
 上位10台のスターティンググリッドを決める最終ピリオドでは、残り時間12分のところでニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)のマシンがテクニカルトラブルに見舞われスローダウンし、タイムアタックを行なえずにマシンを降りました。
 セッション終了まで8分を切り、各車タイヤ交換を済ませてフレッシュタイヤで再アタックに出ると、ルノーの2台がまず暫定トップに立ちます。しかしフェラーリが速さを見せつけ、ミハエル・シューマッハとフェリペ・マッサがタイムを更新しフェラーリのワンツー。一方、思うようにタイムの伸びないルノーのフェルナンド・アロンソは、再度ニュータイヤを装着し最後のアタックを試みますが、自己ベストを更新できず、3番手に入ったチームメイトのジャン・カルロ・フィジケラ、さらには4番手に飛び込んだルーベンス・バリチェロ(ホンダ)にも遅れをとり、5番手に終わりました。
 フェラーリはシューマッハがポールポジションを獲得、マッサもフロントローに並び明日の決勝ではフェラーリの2台がフロントローからスタートします。

 さすがにインディアナポリスではフェラーリは強いですね。インディアナポリスは2000年からF1カレンダーに復活しましたが、昨年までの6年間では、2001年に当時マクラーレン・メルセデスだったミカ・ハッキネンが優勝した以外はすべてフェラーリが優勝しており、しかも2001年のハッキネン、2002年のバリチェロ(当時フェラーリ)以外はすべてシューマッハがインディアナポリスを制しています。

 一方の現在ポイントリーダーのアロンソは、今回は5番手スタート。やはり高速バンクのあるこのサーキットでは、ちょっと苦戦しているようですね。今回のレースウィークを見ている限り、ここまでフェラーリが安定して速さを見せているので、決勝でも死角は存在しないように思われます。アロンソとしては、何とか表彰台に食い込んでポイントを稼ぎたいところでしょう。彼は昨年の第14戦トルコグランプリから前戦カナダグランプリまで、実に15戦連続で表彰台に登り続けていますので、何とかその記録を継続して欲しいですね。

 シューマッハとしては、今回は2番手に同僚のマッサもいますので、アロンソとのポイント差を縮める絶好のチャンスになりそうですね。これでアロンソが表彰台を逃せば、シューマッハは最低でも5ポイント縮められることになるわけですから、是が非でもフェラーリによるワンツーフィニッシュを決めたいところです。

 さて、今回もう一つ注目したいのが、佐藤琢磨!彼は今シーズンはスーパーアグリの4年落ちマシンでの戦いを強いられており、ここまでは全戦でチームメイトにこそ勝っているものの、予選順位はほぼ最後列。ところが今回は何と18番グリッドですよ!しかも今回はマシントラブルによって後方に沈んだトヨタのトゥルーリを除く、ロズベルグ、リウッツィ、モンターニュを堂々抑えての順位です。あいにくライバルチームのミッドランドは今回好調で中盤にいますが、何と言ってもここインディアナポリスは2003年に3位表彰台に上がっているサーキット。決勝も期待できそうですね!



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 M-NESTトロフィー第3戦(フリー)
2006年06月30日(金)

 今日はM−NESTトロフィー第3戦のフリー走行がおこなわれました。今回の舞台はアメリカのカリフォルニア州に実在するサーキット「ラグナ・セカ」。前回からフリー走行でのゲストドライバーの参戦が認められるようになりましたが、今回もプラネット選手、ゆうきち選手、中村選手に加え、ミルクマン選手がゲストドライバーとしてフリー走行に参加してくださいました。





 今回の舞台ラグナ・セカ・レースウェイは、フルスロットルで坂を駆け上がり、螺旋状になっているコーナーを急降下していくコークスクリューが名物で、ドライバーの度胸が試されます。コークスクリューは勾配のきつい下り坂から左→右の円続コーナーになっています。挙動が乱れやすく、少しでもオーバースピードで進入するとコースアウトは必至です。

 では、フリー走行の結果です。





 今回もレギュラードライバー6台とゲストドライバー4台の計10台によるフリー走行だったのですが、今回はNSXの山本選手がトップタイムをマークし、2位はゲストドライバーのミルクマン選手でNSXのワンツー。さらに僕が3位に入り、これでホンダ勢がトップ3を独占する結果となりました。また4位には前戦のフリー走行で7位だったゲストドライバーの中村選手が食い込みました。
 その後にレギュラーの池上、鈴木両選手を挟み、前戦のフリーで2位だったプラネット選手と4位だったゆうきち選手は今回7位、8位に終わりました。レギュラーの佐々木、大木両選手は、やはりマシン性能で厳しいせいか今回は最後尾に終わっています。

 それにしましても、このゲストドライバー制はいいですね!予選・決勝はゲームのシステム上6台しかエントリーできませんが、こうやって10人のドライバーが並ぶと、ランキングもにぎやかです。しかも結構ゲストドライバーが上位に食い込んでいるので、実際のF1の金曜フリー走行でサードドライバーのロバート・クピカ(BMWザウバー)がトップタイムをマークしたりするようで非常に面白い!

 予選セッションの日時は現時点ではまだ未定ですが、今回も前戦同様、予選でのレギュラー陣のタイムアップが期待できそうです!予選・決勝もお楽しみに!



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 Mako Hakkinenn、ブリーチに失敗!
2006年06月29日(木)

 えー、今日は仕事の合間に、小学校時代からの同級生で元日本チャンピオンの理容師(兄は何と世界チャンピオン!)が店長を務める美容院に行き、散髪をしてもらいました。以前にもVoiceでご紹介しましたが、このお店は散髪・洗髪の後のマッサージもしっかりやってくれるので、普段デスクワークで肩こりがひどい僕としては非常にありがたいです。

 さて、今日もいつものように全体的に梳いてもらい、かなり短く切ってもらったのですが、今年は2月に新しい眼鏡を買ったことだし、久しぶりにブリーチして髪の色を落としてみようかなと思い立ち、帰りにギャッツビーのブリーチ剤を買って帰りました。
 で、仕事が終わって家に帰ってきてから、早速シャンプーをし、その後髪の毛を十分に乾かしてブリーチ剤を塗りたくり、その後しばらく放置したままテレビを観ていたのですが、その時観ていたテレビ番組が結構面白かったのでついつい見入ってしまっていたら、気が付いたら30分程度で色が落ちるところを、1時間以上も放置してしまいました!

 慌ててシャワーを浴びてブリーチ剤を洗い流し、リンスで仕上げてドライヤーで髪を乾かしたのですが……見事に頭が真っ茶色になってしまいました!

 ……もうね、スターにしきのみたいな色になってしまいましたよ!いや、黒縁の眼鏡をかけているので、むしろやくみつるに近いか……いずれにしても、およそ真面目な30過ぎのオッサンとは思えないような頭になってしまいました……。

 仕方がないので、また時間のある時にマニキュアでもしようと思っています。でもどうせするなら、ブルーとかちょっと変わった色のマニキュアを入れてみようかな。



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 M-NESTトロフィーのルールを一部変更
2006年06月28日(水)

 Voiceでもお伝えしている、M−NESTが主催するPS2のレースゲームソフト「グランツーリスモ4」を使用したレースゲーム大会「M−NESTトロフィー」は、今シーズンここまで2戦がすでに終了していますが、今日はそのメンバーの一部と話し合いがおこなわれ、開幕前の車種選びを誤り、ここ2戦で下位に沈んでいる佐々木(日産フェアレディZ)、大木(マツダRX−8)両選手の救済措置として、開幕後は車種の変更は不可という当初のルールを一部改正することにしました。

 佐々木、大木両選手は、280馬力以下の国産市販車という車種規定に則り、両選手とも自分が実際に所有して乗っている車種を選び、M−NESTトロフィーに参加しました。しかし、両者とも元々「グランツーリスモ4」自体それほどやり込んでいないため、RX−8とフェアレディZでは他のNSXやGT−R、スープラと言ったパワーマシンに対抗するのは非常に厳しく、上位に進出するのは極めて難しいと言わざるを得ない状況です。
 佐々木、大木両選手とも自分が実際に乗っている車種で参戦したはいいものの、毎回毎回最後尾争いではさすがにゲーム大会としては面白味に欠けるだろうと言うことで、急遽条件付でシーズン中の車種変更に関するルールを追加しました。


■車種変更に関する改訂ルール
 M−NESTトロフィーのシーズン全10戦中、その半分にあたる第5戦終了時点で、ポイントランキング5位以下のドライバーは、第6戦以降での車種変更を認める。ただし変更できるのは1回のみで、すでに別のドライバーが使用している車種は、年式を問わず使用できないものとする。


 上記のように、この改訂ルールは第5戦終了時点でランキング5位、6位の2名のドライバーのみに適用されるものなので、僕もS2000と車種的には不利なのですが、第5戦終了時点で5位以下でない限り車種を変更することはできません。
 しかしまあ、僕はS2000で参戦することに意義を感じていますし、チャンピオンを狙っていますから第5戦終了時点で5位以下ではチャンピオンは絶望的なので、このままS2000でいいんですけどね。元々僕の場合はハンディキャップという意味もありますから。

 あと、改訂ルールはあくまで第5戦終了時点でランキング5位以下のドライバーが対象なので、仮に第5戦までに佐々木、大木両選手が自力で4位以上に浮上した場合は、当然このルールは適用されないことになります。それはそれで戦える状況になってきたと言うことで、問題はないと思いますけどね。

 そういうわけで、第6戦以降はさらなる接戦が予想されます。僕も2戦を終了した時点でまだ優勝できていませんが、今後はテクニカルなサーキットが出てきますから、そこでS2000の持ち前の運動性能を発揮して、勝ち星を挙げていきたいですね。



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 母親のサッカーに関する衝撃発言
2006年06月27日(火)

 ONIちゃんのパパではありませんが、うちの母親は以前はサッカーを含むすべてのスポーツ観戦に興味を持っていなかったのですが、2002年の日韓ワールドカップではさすがに日本中が盛り上がったのでサッカーの試合を何試合か見たりしていて、今回のドイツワールドカップでも日本戦を見たり、ワールドカップ関係のニュースを見たりしています。

 しかしながら、やはりサッカーのことはほとんどわからないので、ヘディングの事を「頭突き」と言ったり、ドリブルのことを「球運び」と言ったり、シュートのことを「蹴り」と言ったりするというお話は何度かしたことがありましたよね?

 で、今日の夕飯は実家で両親と3人で食べたのですが、その団らんの席上、サッカーの話題になった時に、うちの母親はまた衝撃の発言をしたのです。



「ハウスキーパーの川口って、あんたと同い年なんだよね?」



 ……川口は主婦かッ!


 思わず父と2人で「ハウスキーパー?」と聞き返してしまいました。

 ……まあ、頭突きも球運びも蹴りもそうですが、ハウスキーパーも、意味合い的に間違いではないんですけどねえ……ゴールっていわば自陣の家みたいなものですし……。

 ただ、そうかと思えば最近ではだいぶサッカーがわかってきたのか、「キックオフって何時から?」と突然専門用語を言ったりすることもあるので、父も僕も驚かされます。



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 Makoが選ぶベスト・オブ・スポーツ飲料
2006年06月26日(月)

 こんにちは、アスリートのMakoHakkinennです。

 えー、このところまた日曜日のテニスに頻繁に顔を出すようになり、毎日腹筋をし、たまに走り込みなどもやっている僕ですが、特に日曜日のテニスは毎週毎週予約が取れているテニスコートが違うので、静岡市内にある様々なテニスコートに行っています。

 さて、テニスに限らず運動中や運動の後の水分補給は欠かせませんが、色々なテニスコートに行っているので、置かれているジュースの自動販売機のメーカーも場所によって異なり、それにより飲む飲物も変わってきますよね。
 僕は基本的にテニスの時はお茶かスポーツ飲料しか飲まないのですが、特に運動中は水分やエネルギーを効率よく摂取するために、スポーツ飲料をよく飲んでいます。

 スポーツ飲料って、各社様々なものを出していますので、実に色々な種類がありますよね!スポーツ飲料のパイオニアともいえる「ポカリスエット」を筆頭に、「アクエリアス」「ゲータレード」「DAKARA」「アミノバイタル」「アミノサプリ」「VAAM」「アミノバリュー」「アミノ式」「エネルゲン」、そしてF1ファン、特に佐藤琢磨ファンとしては「アサヒスーパードライ」……もとい、「アサヒスーパーH2O」もなじみ深いですよね!
 僕も今挙げたスポーツドリンクはすべて飲んだことがあるのですが、多少の甘みや酸味のバランスや味の濃い薄いと言った違いはあるものの、だいたいどのスポーツ飲料も同じような味で、成分はそれぞれ違うのかもしれませんが、それほど変わり映えするものでもないですよね?

 ところが、先日テニスに行った時に、まだ飲んだことがないスポーツ飲料を発見したので試しに買って飲んでみたら、驚くほど美味しかったです!それは、キリンビバレッジの「アミノサプリ+9(ナイン)」です。皆さんご存じ?


キリンビバレッジ「アミノサプリ+9」


 この「アミノサプリ+9」は、人間に必要な、それでも体内では作ることのできない9種類のアミノ酸を摂取できるスポーツ飲料で、カロリーオフで非常に水に近いスポーツ飲料です。味的には他のスポーツ飲料と同じような味ではあるのですが、商品コンセプトが「水とスポドリの中間」と言っているだけあって、非常に薄味でサッパリとしていて、口の中に甘ったるい後味が残らず、ミネラルウォーターのような感覚です。皆さんも騙されたと思って一度試してみてください!その違いに驚くと思いますよ!きっと「あ、ほんとだ、こりゃうめえや」と思われること請け合いです!

 いや〜「アミノサプリ+9」いいですわ!スポーツ飲料なんてどれも同じだと思っていましたが、この「アミノサプリ+9」だけは違いますね!オススメです!甘さなんて、これぐらいあれば十分なんですよね〜!



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 F1第9戦カナダグランプリ(決勝)
2006年06月25日(日)

 F1第9戦カナダグランプリ決勝、荒れるカナダとよく言われますが、今回も2度に渡るセーフティカー導入があった、最後まで目の離せない展開となりました。

 スタートで2番グリッドのジャン・カルロ・フィジケラがフライングを犯し、のちにドライブスルーペナルティを受けて、早くもルノーの一角が崩れました。3番グリッドからスタートしたマクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネンは労せずして2位に浮上し、トップのルノー、フェルナンド・アロンソを追います。
 一方、5番グリッドからスタートしたミハエル・シューマッハはスタートで大きく出遅れて7位に順位を落としますが、前を行くニコ・ロズベルグとファン・パブロ・モントーヤが接触して早々に脱落したため、難なく元の順位を取り戻します。

 レースが20周目を過ぎ、トップのアロンソが最初のピットインに入り、同じ頃ミハエル・シューマッハが前をゆくトヨタのヤルノ・トゥルーリをかわして3位に浮上します。一方、アロンソのピットインで一時トップに立ったライコネンは、翌周のピットインで右リアタイヤの調整のためタイムをロスし、それまで1秒程度だったアロンソとのタイム差が5秒以上に広がってしまいます。

 第2スティントでは路面状態が悪化し、ヘアピンや最終コーナーなどでアロンソ、ライコネン、シューマッハらを含む多くのドライバーのミスが連発しました。その後2回目のピットストップでライコネンにエンジンの止まるトラブルが発生し、アロンソはトップの座を確実なものにします。しかし残り11周という場面で、母国グランプリのジャック・ビルヌーヴがウォールにヒットし、2回目のセーフティカーが導入され、それまで築かれた差がほとんどなくなってしまいます。
 
 残り7周にレースが再スタートし、シューマッハが残り2周のヘアピンで痛恨のオーバーランを喫したライコネンを交わし2位に浮上しますが、前をゆくアロンソは既にファイナルラップに突入していたため、優勝までは手が届きませんでした。アロンソがトップでチェッカーを受け、2位に入ったシューマッハは辛うじてタイトル争いに望みを繋ぎました。3位はライコネンで、前戦イギリスグランプリと同じ顔ぶれが表彰台に上がりました。

 これでアロンソは今シーズン6勝目を挙げここまで4連勝。今回は珍しく何度かミスする場面も観られましたが、それはライコネンやシューマッハも同様だったところを見ると、毎年ホコリの多いことで知られるジル・ビルヌーヴサーキットですが、今回は特に路面コンディションが悪かったのが伺えました。

 シューマッハは何とか2位をものにしてアロンソとのポイント差が広がるのを最小に留めましたが、再びアロンソに2ポイント差を広げられその差は26ポイント。今後もアロンソは安定してポイントを稼いでいくと思われるので、シューマッハの逆転のチャンスは徐々に厳しくなってきていますね。
 26ポイント差というのは、この時期ではまだ決して絶望的な点差というわけではありませんが、グランプリが終わるごとに残りレース数はどんどん減っていくわけで、それが少しずつでも縮まっていくのか、あるいは離されていくのかでは大違いです。

 次戦アメリカグランプリは、フェラーリが実に昨年まで4連勝しているゲンの良いサーキット。アメリカで勝って何とかアロンソの独走に待ったをかけたいところでしょうね。シューマッハの反撃に期待しましょう。



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 F1第9戦カナダグランプリ(予選)
2006年06月24日(土)

 今日はF1第9戦カナダグランプリの予選。例年ではカナダ、アメリカ、ブラジルのアメリカ大陸3戦は日本時間の深夜3時過ぎから始まるため、特に日曜日の決勝は日本時間の3時過ぎとなるので、翌日の仕事が非常に眠くなってしまうのですが、今年はサッカードイツワールドカップの関係で、ワールドカップ開催中におこなわれるF1セッションはすべて1時間繰り上げておこなわれるため、今週末のカナダグランプリと来週末のアメリカグランプリは、日本のファンにとっては多少寝不足が軽減されるのではないでしょうか。

 まあ、ブラジルグランプリは例年の時間帯に戻るんですが……。

 さて、今年から採用されたノックダウン方式による予選により、今シーズンここまで何度か波乱のあった第1ピリオドですが、今回も強豪チームのドライバーが脱落する場面が見られました。ウィリアムズ・コスワースのマーク・ウェバーが17番手に沈み、第1ピリオドでの敗退となりました。以下スーパーアグリのフランク・モンターニュと佐藤琢磨、ミッドランドのクリスチャン・アルバースとティアゴ・モンテイロ、トロロッソのスコット・スピードの脱落が確定。

 第2ピリオドではBMWザウバーのジャック・ビルヌーヴとニック・ハイドフェルド、レッドブルのクリスチャン・クリエンとデビッド・クルサード、トヨタのラルフ・シューマッハ、トロロッソのビタントニオ・リウッツィの6台が脱落。今回はホンダの2台は無事最終ピリオドまで駒を進めました。

 20分間の最終ピリオドでは、序盤に各マシンが燃料を減らすための走行を重ねつつタイムを出し、その後各マシンは再度タイヤ交換を行ない、2度目のタイムアタックを開始。ルノーのフェルナンド・アロンソは自己ベストを更新できなかったものの、序盤のタイムでポールポジションを獲得しました。マクラーレンのキミ・ライコネンはタイムを縮めますが、ルノーのジャン・カルロ・フィジケラに届かず、ルノーのワンツーに続く3番グリッド。続く4番グリッドをトヨタのヤルノ・トゥルーリが獲得。フェラーリのミハエル・シューマッハは5番グリッドとなり、決勝レースでの巻き返しに期待が寄せられます。

 今シーズンの序盤から何かと話題に登っていた、走行時にウイングの形状が変化するいわゆるフレキシブルウィングが禁止となり、そのフレキシブルウィングの恩恵に与っていたと噂されるフェラーリは、得意と思われていたここカナダで奮いませんでしたね。マッサは10番手に沈み、シューマッハですら5番手がやっと。やはりフレキシブルウィングの禁止は痛かったようですね。

 ただ、このコースはフェラーリにとっては非常に相性の良いサーキットであり、特に高速ストレートからタイトなコーナーへのフルブレーキングが連続するストップ・アンド・ゴーのレイアウトでは、ブレーキとタイヤ、それにエンジンの消耗がきついとされています。フェラーリとブリヂストンはその信頼性の高さが大きな武器になっていますので、高速でのスピードがあれば、明日の決勝では良いレースができるのではないでしょうか。

 そして今回も際だっていたのはやはりルノーでした。カナダは長い高速ストレートがあるので、ルノーには不向きだと思っていたのですが、予選を見る限りでは今回も速さを維持しています。今回はフィジケラもフロントローに上がってきたところを見ると、相当マシンの仕上がりは良いようです。
 一方、このところ決勝での速さが影を潜めつつあるライコネンですが、今回は3番グリッド。今シーズンの開幕前はタイトル争いの一角と目されていましたが、そろそろ今シーズン初勝利を見たいものです。

 スーパーアグリは今回も琢磨がモンターニュの前!



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 ドイツW杯、日本×ブラジル
2006年06月23日(金)

 サッカーW杯ドイツ大会は今日未明、1次リーグF組最終戦の日本×ブラジル戦がおこなわれ、日本は1−4でブラジルに逆転負けしました。日本は通算1分け2敗の勝ち点1で同組最下位に終わり、2002年日韓大会に続く決勝トーナメント進出はなりませんでした。既に決勝トーナメント進出を決めていたブラジルは3連勝でF組1位。

 4−4−2の攻撃的布陣で臨んだ日本は2トップを巻、玉田の組み合わせに入れ替えました。一方ブラジルは、FWアドリアーノや両サイドのロベルトカルロス、カフーを温存させました。
 立ち上がりから日本は再三ピンチを迎えましたが、川口が好セーブを連発します。そして34分、左サイドの三都主から出たスルーパスを玉田が左足でけり込み、W杯で4試合連続無失点を続けていたブラジルから先制点を奪いました。

 しかし前半終了間際、一瞬のすきを突かれ、ロナウドに頭で押し込まれて同点に追いつかれると、後半は一方的なブラジルペースとなってしまいます。ブラジルは8分、ジュニーニョペルナンブカノのミドルシュートで勝ち越すと、14分には左サイドから持ち込んだジウベルトが3点目。36分にはロナウドがW杯通算最多得点(ゲルト・ミュラーの14点)に並ぶゴールを決め、勝負を決定付けました。

 同時刻に行われた同組のクロアチア−オーストラリアは2−2の引き分け。勝ち点を4に伸ばしたオーストラリアがF組2位で、初の決勝トーナメント進出を決めました。

 まあ、今回の試合は、終わってみればまあこんなもんだろうなあという感じでしたね。前半に玉田が先制ゴールを決めたのは驚きましたが、その玉田が試合後にコメントしたように、あの先制点がブラジルを本気にさせてしまったということでしょう。
 日本は守備の要である宮本が出場停止のためその宮本を含め、クロアチア戦から4人の先発を入れ替えました。前半34分の玉田のゴールは、中盤で攻め上がった稲本が体勢を崩しながらも左の三都主に展開したパスが基点でした。期待に応えた玉田のゴールで、心機一転を図ったジーコ監督のショック療法が奏功したかに見えたんですがね。

 しかし、連係を重んじるジーコ・ジャパンで、試合前に1度も練習していない急造布陣ではやはり限界がありましたね。前半、ブラジルのパスミスをMF陣がカットして前線に送りましたが、前線の巻らとの呼吸が合わず、速攻につながらない場面が目立ちました。
 ジーコ監督も試合後に言っていたように、日本は今回、たくさんのパスミスがありました。もし日本の得意とする速いパス回しが展開できていれば、ブラジルのあせりを誘うこともできたかもしれませんね。

 いずれにせよ、後半は日本の選手の疲労が目立ち始め、ブラジルが勢いに乗ってその格の違いを見せつけ、もはや集中砲火のように日本のゴールに襲いかかってきました。ブラジルFW陣の日本ゴール際での個人技もレベルが違っていて、むしろブラジルFW陣は、日本のディフェンスを崩すのを楽しんでいるかのようにさえ思えました。

 終わってみれば1−4、日本が完敗することは初めからわかっていたのですが、前半に玉田が思いがけずゴールを決めて日本が先制したことで、変に期待してしまいました。しかし、その期待も前半ロスタイムのブラジルの同点弾で、あっという間に消え失せてしまいました。そしてその後のブラジルの集中砲火、もう見ていて痛々しいとしか言いようがありませんでした。やはりなまじ期待してしまうと、負けた時のショックはかなりのものでした。

 試合後、中田がピッチ上に長い間仰向けになったまま、涙を浮かべていた光景が、非常に印象的でしたね。中田にとってはこれが最後のワールドカップになるかもしれませんから、その夢が砕け散った絶望感と悲壮感は相当なものでしょう。中村もインタビューで、悔し涙でほとんど声になりませんでしたからね。

 今はただ、ジーコ・ジャパンにお疲れ様、そしてありがとうと言いたいですね。



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 スーパーアグリは、男のロマンである
2006年06月22日(木)

 イケメンばかりに目が行っているようなチャラチャラしたF1ファンにはわからないであろうが、スーパーアグリは、男のロマンである。

 ……いや、女性でも男臭さの分かる人は大歓迎!ウフッ!

 それにしても、改めて思い返しても鈴木亜久里は、とてつもないことをやってのけたなとつくづく感心しますね!まさに「マツダイラ」を地で行く大胆さ!(……と、さりげなく自分の作品をちゃっかりアピール)もちろんホンダから放出された佐藤琢磨の受け皿として、ホンダも罪悪感と日本のF1ファンからの風当たりを気にしてか、急速に作り出された即席チームではありますが、それを踏まえても日本人によるプライベートチームが誕生するとは、夢にも思っていませんでしたからねえ。

 鈴木亜久里は現役時代、日本人として初めて3位表彰台に登るという輝かしい成績を残していますが、それ以外ではどうも自分のミスでリタイヤした時とか「電気系統のトラブル」などと言い訳が多く、実際解説者としてテレビ中継に出演していた時も、あるドライバーが自分のミスでリタイヤし、複雑な表情でピットガレージに戻っていく姿を見ながら「こう言う時ドライバーって、どうやってチームに言い訳しようかと考えたりするんですよね〜」などと発言したり(あんただけだろw)、オートバックスのCMでも妙に気取っていたりと、どうもうさん臭い印象が強かったんですが、さすがに昨年11月1日のF1参戦発表の時は、鈴木亜久里を見る目が180度変わりましたね!

 ……いや、もちろん「スーパーアグリ」というチーム名には、確かに「なんだかなあ〜」と思いましたよそりゃ……。考えてみればインディシリーズの自チームも「スーパーアグリ・フェルナンデス」ですし、日本での自チームである「ARTA」だって、「オートバックス・レーシング・チーム・アグリ」の略ですからね。「ART」でええやん……普通は最後「チーム」で終わるもんだろ……何でわざわざアルファベットを4文字にしてまで最後に「アグリ」を付けるかなあ……などと思ったりもしましたよ。

 でもね、それでもやっぱり、F1というモータースポーツの世界最高峰の舞台で、自分のチームを率いて参戦するというのは、やっぱりすごいことですよ!立場的には、規模は違えどフェラーリのジャン・トッド、マクラーレンのロン・デニス、ウィリアムズのフランク・ウィリアムズ、ルノーのフラビオ・ブリアトーレといった名だたる名物チーム監督らと肩を並べているわけですからねえ。しかも自分の名前を冠しているチームの代表ですから、「スーパーアグリ」という恥ずかしい名前は、否応なしに世界中のF1ファンに知れ渡ることになるわけですよ!


 日本語に訳せば「すごい亜久里」ですぞ皆さん!


 そのチーム名が何よりもすごいわッ!


 何だか「すごくつおいッ!」とハッタリかましてるようですわッ!


 近所のスーパーマーケットとはわけが違いますぞ!


 こんな事をやってのけたスーパーアグリを、男のロマンと言わずして何と言う!


 あまりにも準備不足でF1に参戦しようとしたばっかりに、資金が集まらず、エントリー手続きでもたつき、要らぬ苦労をするハメになり、無事エントリーできてもマシンは4年落ちで、毎戦最後尾の常連で、直接的なライバルであるミッドランドに周回遅れにされることもあったり、2台完走もままならないと、スーパーアグリのここまでのシーズンは、デビューチームであることを考慮しても、あまりにも厳しい状況が続いています。
 僕も開幕当初は、こんなに悲惨な状況になるのだったら、十分準備が整った状態で、万全の体制で来シーズンから参戦すれば、もっとまともにレースができる状況でデビューシーズンを迎えられたのにと思いましたよ。

 でも、よくよく考えてみたら、もしスーパーアグリが今年から参戦していなければ、参戦そのものができなかった可能性が非常に高かったんですよ。当時のVoiceでも書きましたが、僕は初め、スーパーアグリが無理をして今シーズンからの参戦に踏み切ったのは、単にホンダから放出された佐藤琢磨を現役ドライバーとして維持させるためだと思っていました。しかし、スーパーアグリは、何が何でも今シーズンから参戦しなくてはならなかったんですよね。

 鈴木亜久里はドイツのメディアに対して、次のように語っていました。「無理して今シーズンからのF1参戦を果たしたことを後悔していない。もしわれわれがみんなと同じ、普通の方法で参戦しようとしていたなら、おそらくウチは認められなかった部類だと思う。だから、かなり無理したとはいえ、今シーズンのうちに参戦を果たしたことは正解だった。今年入ったことが重要なことだったんだ。なぜならこれでもうスーパーアグリは今後に向けて安全なポジションを確保したんだからね。」

 そう、2008年から新しいコンコルド協定が発効する関係で、2008年からのチーム枠は全12枠までに制限され、現時点でスーパーアグリを含む11枠がすでに埋まっているため、残る1つの枠を巡って、10チーム以上のチームがF1参入に名乗りを挙げました。しかし、おそらくスーパーアグリよりも多くの資金があると思われるそれらのチームの中で2008年からの参戦枠を得たのは、スーパーアグリよりはるかに資金力も経験もあるとみられるプロドライブただ1チームだけ。スーパーアグリがF1参戦を来シーズンに先送りしていたら、鈴木亜久里自身が語るように、まず最初のうちに足切りされてしまうのは間違いないでしょうね。

 亜久里さんッ!アンタすげえよッ!伊達に変わった名前じゃないよッ!闇雲に「今年から参戦してぇ!」と無茶なことを言ってたわけじゃないんだッ!オレはアンタに一生……いや、F1の世界にいる限り着いていくぜッ!



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