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■ F1第10戦アメリカグランプリ(決勝)
2006年07月02日(日)
F1第10戦アメリカグランプリ決勝、いや〜大波乱の展開でしたね。
スタート時、上位勢では、2番グリッドからスタートしたフェラーリのフェリペ・マッサがポールポジションのミハエル・シューマッハを交わして先頭につけ、さらに5番グリッドのフェルナンド・アロンソ(ルノー)は3位まで浮上します。しかし、1コーナーから2コーナーにかけて、中盤以降に大きな混乱が発生してしまいました。マクラーレン・メルセデスのファン・パブロ・モントーヤが、前をゆくチームメイトのキミ・ライコネンに追突し、それがきっかけで多重クラッシュが発生。BMWザウバーのニック・ハイドフェルドは回転しながら宙を舞い、地元グランプリに臨んだトロロッソのスコット・スピードも接触、さらにウィリアムズ・コスワースのマーク・ウェバー、レッドブルのクリスチャン・クリエン、スーパーアグリのフランク・モンターニュ、さらにはホンダのジェンソン・バトンの8台がオープニングラップでいきなりリタイヤしてしまいました。
わずか2周の間に3分の1のマシンが消えたレースは、セーフティーカーが導入され、7周目に再スタートが切られました。ところが、今度はミッドランドのティアゴ・モンテイロとスーパーアグリの佐藤琢磨が接触し、早くも10台のマシンが姿を消してしまいました。
後方の混乱を後目に、フェラーリの2台は快調に周回を重ね、ルノーのジャン・カルロ・フィジケラは、15周目に前を行くチームメイトのアロンソを交わして3位に浮上します。しかしフィジケラはペースを上げてフェラーリを追いますが、その差は縮まるどころか少しずつ離されていきました。 今回まったくペースが上がらないアロンソは、1回目のピットインでピットスタートのヤルノ・トゥルーリに交わされ、さらに背後からはラルフ・シューマッハに迫られ、トヨタ勢に挟まれる形となります。 その後アロンソは2回目のピットストップで手間取り、この隙にラルフ・シューマッハに交わされて6位に順位を落としてしまいます。しかし残り10周というところでラルフがリタイヤし、アロンソは再び5位に浮上。レースはそのままフィニッシュを迎え、終盤クルージング状態だったフェラーリは、シューマッハがポール・トゥ・ウィン、マッサも自身最高の2位に入りワンツーフィニッシュを飾りました。3位はフィジケラ、4位にはピットスタートから見事な追い上げを見せたトゥルーリが入り、ポイントリーダーのF.アロンソは5位に終わっりました。この結果、シューマッハとの差は19に縮まり、タイトル争いが再び面白くなってきました。
今回はフェラーリが強いだろうと予想していたので、フェラーリのワンツーフィニッシュは予想通りの結果だったといえるでしょう。ただ、それでもこれまでは毎戦アロンソが食い下がってきていたので、何とかアロンソも3位表彰台はいけるだろうと思っていたのですが、今回はいつものスピードがまったく観られませんでしたね。同じルノーのフィジケラがかろうじて3位に入ったのを考えると、アロンソはマシンのセッティングに失敗したんでしょうか。
それから、マクラーレンの2台がオープニングラップで消えてしまったのが非常に惜しかったですね!マクラーレンはインディアナポリスのような高速サーキットでは速いですからねえ〜!フェラーリの2台には追いつけなかったと思いますが、トヨタのトゥルーリがピットスタートからアロンソの前4位でフィニッシュしていることを考えると、マクラーレンの2台もアロンソの前に食い込んできた可能性は非常に高かったでしょう。タラレバの話ですが、もしそうなっていたらアロンソは7位に終わっていたことになり、アロンソとシューマッハのポイント差はさらに縮まっていました。
さて、今回もう一つ残念だったのが、何と言っても佐藤琢磨のリタイヤ。今回は普段よりも前のグリッドからのスタートで、ミッドランドかトロロッソの前でフィニッシュできるのではと期待していたのですが、先に書いたように7周目の再スタート直後にミッドランドのモンテイロと接触してしまい、無念のリタイヤとなってしまいました。
琢磨に肩を持つわけではありませんが、あれはモンテイロがスペースを開けるべきでしょう!ストレートエンドですでに琢磨はモンテイロのインに入っていましたからね。ところがモンテイロは横にいる琢磨に気付いていなかったのか、平然と自分のラインで1コーナーに進入してきたので、琢磨はそれを避けるために縁石に乗り上げ、そのままモンテイロのサイドにヒットしてしまったわけです。モンテイロはミラー見ているのか? しかもモンテイロはレース後「サトウがまともとは思えない動きで僕の前でコーナーに進入してきて、ホイールをロックさせながら僕に激しくぶつかったんだ。」とコメントし、琢磨を非難していました。
おめ〜がワリ〜んだろうがッ!
……何でこうF1ドライバーって、自分の非を認めないで相手に責任を押しつけようとするんでしょうかねえ。何だかこんなことを書くと琢磨を贔屓していると言われそうですが、映像見れば一目瞭然でしょう。モンテイロはその後「まだレースは70周以上もあるのに、なぜそんなに焦って前に出ようとするのか」とも言っていましたが、じゃあお前は何のためにF1で走っているんだと声を大にして言いたいですね。モンテイロは昨年18戦中16戦で完走を果たしていますが、とりあえず完走すればいいと思っているドライバーには、それこそ同一周回でも道を譲って頂きたいものですな。
レースでバトルしないで何をするんだっつーの!
モンテイロが調子に乗って自分の非を認めないのは、温厚な琢磨がモンテイロに対して怒りを露わにしないからというのもあるでしょう。あれは怒っていいでしょう!チームに怒鳴り込んでいってもいいぐらいです!琢磨にそれができないのであれば、チーム代表である鈴木亜久里が抗議に出向くべきです!「どちらが悪かったのかはわからない」などと甘いことを言っている場合ではありませんよ!はっきりとした映像があるんですから!僕が琢磨と同じ立場だったら、マシンを降りた時点でモンテイロの胸ぐらを掴むでしょうね。
もう琢磨には「もっと慎重になれ」とは言いません。今後も今回同様、相手が後ろを見ていないでインを塞いでこようとも、それによって接触しリタイヤする結果になろうとも、いけると思ったところではどんどんバトルを仕掛けて欲しいです。誰に何と言われようとも、レーサーであることを忘れず、アグレッシブさを失わないで欲しいです。 そしてすべてのドライバーとチーム関係者に、「佐藤琢磨はチャンスがあればどこでも仕掛けてくる」と言うことを、佐藤琢磨が後ろから迫ってきたら、ミラーから目を離さないように気を付けるよう知らしめるべきです。
ぬるいぞ今のF1ッ!特に下位の雑魚どもッ!
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