今日のおたけび または つぶやき

2014年12月02日(火)  5台でじゅうぶん



ましゃのドームツアーのブルーレイを見ているのですが、

特典映像(アジアツアー)がステキすぎて、気づけばこちらばかり。




本編のドーム映像ももちろんステキですよ。

50台のカメラを駆使した映像は、鳥目線、客目線、ステージからの本人目線など、

ドームの広大な空間をあますところなく生かした映像になっていますし。




だがしかし!

正直申しますと、ドームの広大な空間なんぞ感じられずとも、

客の盛り上がってる姿など観なくても、全然かまいませぬ。

(↑ ドームという場所のライブ映像に対して身もふたもない感想)




映像で観たいのはステージ上のましゃの表情、ギターを抱く全身、ギターを弾く指先、後ろ姿、

あとはバンメンのここぞ! というソロ演奏の場面があればいいので。




ですので、

たった5台(だったか6台だったか)のカメラによる台湾・香港ライブ映像の方が

実は好きなのです。

もうね、余計なもの映す余裕ないもの。

ましゃとバンメンを、近くと遠くから押さえるだけで精いっぱいだもの。

だがそれがいい!




台湾・香港のステージ映像が好きなのは、

「vs.2013〜知覚と快楽の螺旋〜」「恋人」「最愛」という

わたし好みすぎる選曲のせいもあるかもです。



アジアで特に人気の高い曲は、わたしの大好きな曲でもあったようですの。

「恋人」は何十回聴いても大好き。

これが「vs.」と「最愛」に挟まれてるとか最高すぎる。




ライブ映像の合間に何度か挟み込まれる「Document of Asia」も、とても充実していて、

アジアツアーへの想いや、アジアの街並に溶け込むオトコマエさんとか、

現地でステージを作り上げるまでのメイキングの様子とか、

コンパクトにまとめられているのだけど、みっちりと密度の濃い映像です。




この「Document of Asia」には「不安が映ってる」と、ましゃはおっしゃってたのだけど、

わたしの目には不安は全然見えませんでした。

初めてのアジアツアーで、ご本人には不安な気持ちはあったのかもですが、

きわめていつも通りに、緻密に準備をなさるましゃにしか見えませんでしたし、

いつも通りの最高にデキるおとこまえさんでいらっしゃいました。




音に関しては本当に素晴らしくて、これまた正直なところ、映像なくても音だけでもいいな、と。

映像に気を取られてしまうのがもったいないので、音だけ聴いたりしております。




アジアの映像を見ながら、このステージが現地でどれだけ高く評価されたかも思い出していました。

ましゃのステージはこれがあたりまえだから、ファンはもう慣れちゃってるけど、

これをあたりまえにしちゃってるましゃは、やはりとんでもなく凄いのよね、と。




と、同時に、

ドームだろうと、アジアだろうと、

石巻市の住吉中学校の体育館(復興支援ライブ「MEET THE MUSIC LIVE」)だろうと、

まったく同等の最強一流ミュージシャンの布陣で挑むところが、ほんとにカッコいいなぁと。

場所がどこでも、客が誰でも、常に一流の最高の音を。

プロとしての誠実さと、プロとしての誇りですよね。ステキだー。






2014年11月26日(水)  龍馬さんの時代のギターが「桜坂」を奏でる



23日(日)のSUZUKIトーキングFM、とてもステキなことになっていました。

今回の「旅する大感謝祭」にももちろん同行されている、ギターの小倉博和さんがゲストで、

ましゃと小倉さんのギター談義&ステキな即興セッション。

素晴らしい音色でしたー。




小倉さん所有のギター「マーチン2−27」は、1852年製で162歳。

小倉さんいわく、「龍馬さんがまだ脱藩する前、黒船が来る1年前に作られたもの」だそう。

ましゃファンのために、なんてわかりやすい解説。




そんな龍馬さんの時代から現代まで生き抜いてきたギターが、

ましゃ所有のこれまた素晴らしい1930年製の「マーチンOM45」という名器とともに、

「桜坂」を奏でるという奇跡。




そんな奇跡を、ファンはラジオで耳にできちゃうという奇跡。

奇跡というか運命というか、すべては必然なのだそうですが。




小倉さんがこのギターを見つけたのは一昨年で、

ネットで夜更けに発見し(ましゃと同じで夜な夜なギター探しにネット徘徊しているらしい)、

そのまま寝ずに翌朝まだ開店前のお店に電話をかけてホールドしてもらい、

弾いてみて即決したのだそう。




お店の片隅にはすでに、小倉さんが手放すのをじっと待ってるもうおひとりもいて、

まさにこのスピードとタイミングでなければ手に入っていなかったと。




福 「僕も小倉さんも、普段は道でも席でも人に譲るけど、

   ギターに関してだけは、これがほしいとなったら絶対譲らないですものね。」




ましゃもプリオマーチン(1945年以前に製造されたマーチン)の魅力に取りつかれて以来、

とてもお金が飛んでいくそうなのですが、




福 「これは我々の職業のために必要なものですから。

   そのギターの個性に導かれて出てくるフレーズというのもありますから。

   今回の『ゴールデン・タイム』(小倉さんのソロアルバム)も、

   このマーチンギターに導かれて生まれたんですものね。


   ギターを自分が所有しているだけでなく、音源としてちゃんと残して、

   広く世界に聞かせたいという想いから生まれたがこのアルバムですものね。」


小 「そうなんです。このギターは『シナリー・コレクション』という、

   アメリカの有名なコレクターが所有していたそうで、いわば、長い間ずっと眠っていた。

   それが、何の縁か海を渡って、僕のようなプレイヤーのもとに来たということは、

   たぶん、歌いたいんじゃないかと。

   だから、どうしてもこの楽器の音は残したいという想いはありましたね。」


福 「ああ、いいですねー。

   これくらいのレベルのギターになってくると、ギター自身が意思をもっているかのように、

   鳴らしてくれる人、大事にしてくれる人のところに導かれていきますよね。」


小 「いやー・・・上手に言いますね。ほんとにそう思うときありますね。」




なんて話してたと思ったらいきなり美しい音色が聞こえ始め、


福 「はじまっちゃった」 「始まっちゃったら終わらないんだ」 「終わるまで終われないんだ」


とか言いながら、2本のマーチンによる、ほんっとーーーに柔らかくて美しい「桜坂」の旋律。




素晴らしかったー。

もちろん、小倉さんのソロアルバム「ゴールデン・タイム」からの曲も、

その後のボサノバ調の即興もね。




日本には、長い年月大切に使われつづけると、

物にも魂が宿るようになるという「付喪神(つくもがみ)」という考え方がありますが、

162歳のマーチン、小倉さんのところに来てくれて、ましゃのこんな近くに来てくれて、

「桜坂」までも奏でてくれて、ほんとヨカッタ。




こんな貴重なマーチンが2本も顔をそろえて演奏することなんて、めったにないことなので、



福 「あまりこれらの楽器のことを言うと、僕たちが命を狙われる。あぶない!」

小 「はっはっはっ!」


なんておっしゃってましたけど、

自分を生かしてくれる持ち主のことは、ギターもきっと守ってくれるに違いない。




さ、「旅する音楽の館」は明日から愛媛にオープンですね。

こちらも素晴らしいライブになりますように。





2014年11月24日(月)  静岡初日の小ネタなど



その1 ご当地言葉


なんたって「旅する大感謝祭」だから、

行く先々で、ご挨拶がわりにまずは「ご当地の言葉」で、一気に懐に飛び込む作戦のご様子。




静岡には「熱い」という意味の4文字の言葉があるそうで、

「お茶が熱い」とか、「お風呂が熱い」とかの時に「○○○○だぁ〜」と言うのだそう。

「静岡のみなさんならわかるはず、

でも他の地域からのスパイも交じってるだろうから惑わされないでね」と、

せーの、で一緒にご唱和。




いやーん。

ましゃからスパイよばわり〜♪ (なぜ喜ぶ)

だって「スパイ」ってなんかハニートラップ的なセクシーな響きもあったりするじゃないですか。

(女スパイというといまだにボンドガールを連想する古い人間なのでご容赦)




ま、無能スパイには別の言葉で皆さんのご唱和を乱すなんて芸当もできず、

静かにご唱和に聞き耳をたてていると、




「ちんちんだぁ〜」(イントネーションは「ん」ではなく「ち」)




声が揃ったその一体感に、「とても初日とは思えない」と、めっちゃ嬉しそうなましゃの笑顔。




「ちんちんなライブにしましょう!」とか、「ちんちんになりますよ静岡!」とか

何度も言ってるうちにご自分でも可笑しくなっちゃったらしく、

「なんかヘンな感じのライブになりそうだぞぉぉぉ」と、

望むところだ!的な意気込みの表情とともに、両腕を腕まくりしてみせたりして、

オープニングから最高にらぶりーでいらっしゃった。




その2 山ちゃんぐっじょぶ


序盤の何曲目かで、お遊び的なイントロでましゃが「tu♪tu♪tu♪〜」って口ずさむところでは、

なぜか急に笑いながらの歌声になっちゃいましたの。

ましゃがこんなにマジ笑いしながら歌ってるなんてめずらしいわー、と思ったら、

ドラムの山木さんを指さして「たのむよぉ〜 山ちゃ〜ん」って。




山木さんの出された音に、笑いをこらえきれないことがあったらしく。

この笑いながらの歌声も、すごく和やかな感じでステキでした。

どんな楽しいことやってくれちゃったんだろう、山木さん。

わたしの耳では何も拾えなかったけど、何にせよグッジョブな山木さん。




その3 ギリッギリ


静岡エコパアリーナは、感謝祭でお馴染みのパシフィコ横浜よりは小さいのだけど、

(エコパのキャパは最大で1万人、横浜は1万8000人)、

どうにかギリギリ入るということで、横浜のセットをそのまま持ってきたのだそう。




言われてみればセンターステージ上に立つましゃと、ましゃの頭上にあるモニターとの距離が

かなり近い気がする。パシフィコよりずっと天井が低いということか。

南と北の客席の背後に設置された巨大モニターも、壁一面を全部覆っちゃってる感じで、

たしかに会場の割にセットが巨大。



ましゃも上下左右を見回しながら、

「これ、よく入ったよなぁ。ギリッギリだよね。ギリッギリ!」と。

でもそのおかげで、モニターに映るましゃも、もちろん生身のましゃも、

どちらもちゃんと肉眼でとらえることができました。

横浜では、生身はもちろん、モニターだって遠いですから。

地方の小さい会場は、これが本当に贅沢ですよね。




その4 一流だけどカジュアル


セットリストやバンド編成のことを語らずに音の感想を言うのはちょっと難しいのですが、

ハイクオリティなすてきな演奏を、とてもカジュアルに聞かせてくれる、といった印象です。




言うまでもなく一流のミュージシャン(もちろんギタリストましゃも含む)ばかりだから、

演奏も凄いのだけど、その凄さを前面に出すというより、

まるであたりまえのように、めっちゃ楽しそうに演奏なさる。

それがすごくカジュアルに見えるし聞こえるのです。




その5 めっちゃ表情ゆたかなましゃ


ましゃがそんなバンメンの皆さんとアイコンタクトでコミュニケーションしてるときも

すごく表情豊かでステキです。




客に対してももちろん最高にオトコマエさんで、

カッコいいお顔もラブリーなお顔も見せてくれますが、

一緒に音を作り出している最強バンメンの皆さんに向けるお顔は、さらに表情豊か。

それを見ることができるのもライブならではです。




その6 シメの時まで


最後のバンメン紹介の時まで「ちんちん」を使いたかったましゃ、

いつもの「わが最強のバンドメンバー!」って言う代わりに、

なんかわけわからん言い方になってしまって可愛らしかったです。




「ちんちんが最強」だったか「最強のちんちんの」だったか、なんかそんな感じ。

ま、アクセントはあくまでも「ち」だからさほど問題はないかと。




ちんちんで最高に楽しい、旅の幕開けでしたー。

終着点となる2月の宮城セキスイハイムスーパーアリーナまでの、

3か月間の旅のご無事を、心より願っております。いってらー





 < 過去  INDEX  未来 >


ふー [MAIL]

My追加