遠いって呟いた君は 君の言葉は どこに向かって 飛んでいったの?
どこまでも蒼い 空の彼方へ 海の向こうへ 白い雲の ずっと向こうへ
約束 守れなくてごめんって それすらも言えなくて 今は
音だけ 声だけ 聞こえきて
夏の終わり 交わした約束
自分はずるいって いつか言ったね でもずるいのはきっと 僕も一緒で
きっと 僕のほうで
夏が終わる前に 終わる前に
次の約束を 君と交わそう
見つけたかった景色と きっと聞きたかった言葉が
傍に居るだけなら 何も要らないだろうけど
未来と希望と 不安と切なさが
何度も何度も 交錯して 溢れて 零れ落ちて
今がきっと幸せなら これからもきっと幸せだよ
だから ほら 笑って 笑って
届かない手に 拾えなかった涙が
いつか いつか ちいさなベッドに変わるの
そこで いつまでも いつまでも 居られるなら
今がどんな時であっても 平気だよ
きっと きっと
独りで孤独だなんて 思わないでいて
僕が居るから 君には 君には僕が居るんだから
君も僕も もう寂しいなんて思わないよに ただそれだけの為に それだけでいいから
僕を 忘れないでいて
独りで孤独だなんて そんなこと言わないで
君のためだったら 僕は
君の為に 僕は 強くなるよ
全てをなんて もう言わない
もう ほんとはずっとそうしたかったのかもしれない
大切な人を 大切な人だけを 見ていたかったのかもしれない
蛇が 鳴いた。
ぼくの なかで。
ぼくのなかに 二匹の蛇が いた。
ぼくのなかで 二匹の蛇が 鳴いた。
潜り込んできた 飲み込まれそうになった。
切り離そうとした けれど、
余計愛しくなるだけだった。
余計苦しくなるだけだった。
だから 受け入れようとした。
ひとつは もう 平気みたいだ。
きっともう 平気なんだよ。
きみもぼくも 平気なんだよ。
ぼくの手で 助けてあげるから。
蛇が泣いた。
ぼくのなかで。
ぼくのなかで きみはずっと 泣いていたんだ。
そしてきっと僕の中で 僕もきっと一緒になって 泣いていたんだ。
あぁ なんだか久しぶり 耳慣れた声と 耳慣れない振動 真新しい白いシャツが 君の手で 僕の手で汚れてしまう前に 今この時を 僕の心臓に 刻み込んで 記憶の奥に そのもっと奥まで
僕が犯した過ちを きっと君も笑ってくれる 笑ってくれる 僕が出会った悲しみを きっと君も抱いてくれる 抱きしめてくれる
きっと きっと
似てると言われた
鏡に似てると言われたのだから
そうとう似ていたのかもしれないけれど
どちらかと言うと盗んだというか
飲み込まれたというか
ただ 心地よかったんだ
一緒に居て 同じような空気に溶けてしまって
気持ちよかったんだ
でも最近 やっと鏡は僕を映し出すようになった
少しずつだけど 僕が見えるようになってきた
君からもらった この鏡は
僕の全てを 映し出すんだ
君は 僕の言葉にnoと言った
君は 僕の気持ちにyesと言った
あぁ この人に 嘘なんかつけないんだ
嘘なんかついても 意味を持たないんだって
そう 思った
急に涙が溢れてきた。
何かを、思い出してしまったから。
きっとそれは、漠然としたぼんやりとした過去の記憶。
大切にしてきたものと、大切にしたいもの。
本当は失くしたものなんて何も無いのに。
私には、もう、何も無いようなそんな気がして。
そこに在るのに。傍に居るのに。
いつから恐くなった?いつから。
あたしはガラス越しにこの世界を眺めるようになったのだろう。
手を伸ばしたらきっと届くと信じていたのはいつだったかな。
ねぇ、それでもこの闇の中で。
僕は君だけは失いたくなくて、必死に言い聞かせたんだ。
遠くなんかない。僕には君がいるからって。
周りを敵に回しても、誰かを傷つけても。
僕の一番は、君だけだから。
依存から、共存に変えられるように。
僕は手を伸ばして生きたい。
君の手を、君に手を差し出せるように。
君の隣を、歩いていけるように。
憂鬱だった今日。
儚かったとそう感じていた今日。
それが『昨日まで』に変わった。
『今』は、そう感じていない。
真っ只中に居る人には、
きっと儚さなどは感じない。
暑い夏。
きっと短い夏。
儚いと、懐かしいと感じなくなったのは、
過去を過去と認めたのだろう。
人が決めたはずの境界線は、
結局必然で、大きな流れの中の一つで、
誰も客観的になんてなれないから。
小さな。ほんの小さな点が。
儚かった。抱きしめたかった。
抱きしめて欲しかった。愛したかった。
愛していた。ずっとずっと好きだった。
きっと・・・たぶん。これから先も、ずっと。
客観的に、他人事のように。
そうすることで護れるものは護るべきものじゃなく。
護りたいものでもなく。
結局失うものの方が多かったから。
何回手を伸ばそうとしたかな。
何度躊躇したのかな。
何度泣いて、何度目を逸らして、
手に出来たものは、どんなものだっただろう。
私が欲して手に入れたものとは、どんなものだったのだろう。
手も足も在るのに。
目も耳も鼻も口も在るのに。
心もちゃんと、ここに在るのに。
見えないけれど、きっと。
翼も、ちゃんと在るから。
ちゃんと、在るんだから。
2006年08月03日(木) |
occasion waves |
触れ合っても 抱き合っても 伝わらない想いもあるの? 言葉にすることすらもどかしくて 抱きしめた痛みと切なさは 君に 届いてはいないのかな
波の様に揺らぐ 日々の情熱に あの頃の様にと 想い 巡らす
過去の欠片から 作り出した未来に 期待ばかりして 今が 霞む
逢いたいと言えたら きっと救われるのに 淋しいと言えたなら もっと楽になれるのに
胸を縛る それは気遣いとか優しさとかじゃなくて 愛からは生まれない 僕の弱さだから
淋しくても 悲しくても 涙が出ない夜もあるなら 僕が傍に居るよ それできっと 少しだけでも楽になれるから 君も そしてきっと僕自身も
独りじゃ泣けないなんて きっと初めからわかっていた 独りじゃ眠れない夜が来るなんて 誰も知りもしなかった
僕を縛る それが君であったらなんて望みながら 君を縛りたいと 弱い僕が囁いていた
愛しくて 愛しすぎて 君を求める自分が恐くて 君が傍に居たら 僕は今より 少しだけでも楽になれるかな 君も
淋しくて 悲しすぎて 涙が止まらない夜もあるから 二人傍に居たら あの時のよに 愛しくて切ない あの時のように 少しだけでも求め合えるかな 君と
少しだけでも届くといい 君に
|