ヒールは高めの方がいい 君との背伸びが 少しは自然に見えるだろうから
長くなった睫毛を 大きく見せた左目を 少しだけ君に近付けて 誘惑した気になって 軽く笑った
どうせすぐに追い越されるんだろうけど 追い付いた気になっているだけなんだけど
いつもはやきもきして いやになるほど悔しくって 泣きたいくらいなんだけど
こんな時だけはなぜか 背伸びしてる自分すらも なんだか愛しく思えるよ
それは責任が無いから 楽だよね もう慣れっこになっちゃって 当たり前になっちゃった
僕も 君も 逃げてばかり
だって生き抜くことは戦いだって思うくらい 毎日毎日を 駆け抜けてきたから だからせめて こんな時くらいは 受身でいさせてよ ねぇダーリン
そうでしょ? せめてふたりでいる時くらい 仕事の話なんてなしにしてさ
なんてね ほんとは結構仕事人間だったり
甘えさせてよ こんな時くらい だけどダメだ 両方ともイニシアチブを放棄したら きっと何処にも辿り着けない
辿り着けなくたっていいなんて僕には言えない だって君を失うことが僕は何より恐いんだから
答えはいつだってそこにあるけど 答えの意味には いつだって気づけないでいる
意味なんて無い 言葉なんて要らないって
また 言い合ったりするのかな?
ねぇ ダーリン
君の口から生まれた未来は 君ひとりでは築けないことだよ
それを知ってて 君は どんな気持ちで 僕に そんなこと 言うのかな
君がくれる 暗号はいつも 不可解で 難しくて 少なすぎて 僕には幼くて きっと半分も解けてないのかな
知ってる 君と約束を交わすなら 中途半端な気持ちじゃ出来ないことを
だから じゃあ今月から 優柔不断は もぅ無しにしよう
僕にはそのつもりがない なんて止めにして
首輪に鈴つけて 僕は君のモノだって しっぽピンとして 歩くことにするよ
一日一回の薬でも あたしには どんな媚薬よりも どんな刺激よりも イキそうになるの 知ってるでしょ?
何も無いより あった方がいい 一回きりだから 続かないからって 初めから無しって 決め付けないで
軽くキスされて そのまま放置された気分で 置いてけぼり食らってるような気がするけど
何も無いより あった方がいい
義務になるのが恐かったから 一方的だと思うのが恐かったから 依存するのもされるのも嫌だから
今日は 無い日なんだって 思い込んだ
でも 何も無い日なんて無い 無くていい
一日が終わるたび 待つのが終わるって安堵して 一日が始まるたび 今日はどうしよう明日にしようとか思う
毎日無くていい 一週間でも二週間でも我慢できる 一ヶ月だって 我慢したことあるし
でももう 自分から一日が無かったことにはしたくはないから 一日を 無意味なものにはしたくはないから
出来ることなら一日一回 あなたと繋がっていることを
出来る余裕がある時にだけでいい
あたしはあなたを感じていたい
さみしいと 涙零れた 決して伝えは しなかったけど
それはたぶん 本能的にわかっていたから
この孤独は 今までとは違う あなたを求めるための孤独じゃなく あなたを感じるための孤独ではなく
あたしを生きるための孤独なのだと
だから 淋しいわけじゃない
私たちは ふたりでひとつなわけじゃない ひとりとひとりで ふたりなのだから
だから あたしは孤独じゃない あたしが創りだした幻なら あたしだけの力で打ち破ることが出来るから
あたしは ひとり
今 少しの間 あたしひとりで 戦うことを決めたんだ
ずっと探して求めている 何かはまだわからないけれど 何かをただ 探しながら歩いて 欲して
それは 君のことではなくて たぶん あたし自身のこと あたしが満たされる世界 あたしが幸せになれる世界に必要な物たち
ちゃんとコントロールしてるんだなって わかる 甘えたら 甘えた分だけ 僕も君も きっとのめり込んでしまうから
一時間と ちょっとだけ 僕だけの 時間をちょうだい 気を抜いたときに ふと 届いた新着メールが 僕には 涙が出るほど 力になるから
君を守るために戦えるなら 僕は勝ち進んで行ける気がする どんなに汚れても 傷ついても 君が笑顔でそこに居るなら 僕は どんなことでも乗り越えられるよ
だから 一時間と少しだけ それだけ待っててくれるかな
ふと気が付いて 開いた携帯に君の名前が無いと 泣きたくなるけど
きっと君にも時間が必要なときがあるからだって 僕は 信じているから
2006年11月24日(金) |
一年 一ヶ月 一区切り。 |
一つの区切りが終わる前に どうしても逢いたかった 想いを口にすることは出来ないけれど まだ 君の手を取る資格なんてないって思ったから 君に相応しい僕になれたらって思ったから でも どうしても一目逢いたかったから 僕は君の所へ飛んでいったよ
君はびっくりしたかな? 迷惑だったかな? それでもまだこうして続いているから 間違いなんかじゃなかったよね
きっと伝わっているのに たった一言が言えない だから いつまでもおぼろげなまま
足早に近づいてきた冬に 僕はまた 焦っているのかな 小さな理由で取り繕って 僕はまだ 僕に自信が持てずにいる
……ありがとう こんな僕と 一緒に居てくれて
ありがとう
一緒に引いたおみくじが ふたりして大吉だったのを 君はまだ 覚えているかな
お互いの夢と希望が 微妙に擦れ違って 同じ道を 歩けなかったね
同じ夢を描くには あまりにも遠すぎて 同じ道を歩むには あまりにも近すぎたから
ふたり 抱き合うだけなら簡単だった 今だけでいいなら すぐに恋に落ちていたんだ
意味深な言葉を残して 見せてくれなかったその手の中に どんな言葉が隠されていたの?
それでも僕らは まだ こうして 掴めそうで 繋げない距離に居るのは この先に 望んだ世界があると そう 信じているからだと
本当は恋焦がれて 少しも離れていたくはないんだと わがままを言えない 未来を見据えたその瞳で
近づいてきた二度目の冬に
今 風と光の 祝福を
さぁこのどうしようもない状態で 歩きだそうとするあたしがいる 目の前の現実は 決して明るいだけのものではないと知っているのに
遠くて手を伸ばせなかったものたちと 近くて眩し過ぎたものたちにもう一度
もう一度 腕を伸ばしてみる
光は自分で掴むものだけれど でも本当は光の中から現われるものがある
過ぎてわかることがある 今だからわかることがある
この光は いつだって あたしを照らし続けていたんだ
今も そしてこれからも
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