WORKS クリエイティブは何処から
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2004年12月25日(土) |
JOY TO THE WORDS |
クリスマスの朝、 いつも、いろんな曲を奏でてくれるカーコンポを切って 『もろびとこぞりて』を口ずさみながらの出勤。 子どもの頃通っていた、教会のピアノ教室で、 みんなでおおきな声で唄ったこの曲が 大人になっても、やっぱり自分の中ではベストオブクリスマスソング。 たくさんあるクリスマスソングの中では、『もろびとこぞりて』が一番好きです。 『みんなあつまって唄おうよ』というのは、 JOY TO THE WORLDの名訳だなあと思いつつ。 今日は、会社で、私だけは大掃除の1日目。 職場が二ケ所なので、掃除も4日くらいかかります。
もう、十年以上も前に書いた、手書きの原稿などながめては、 大事にとってあった昔の仕事の殆どを、この暮れには捨てる予定です。 とくに読み返すわけでもないし、自分の中にあるものなので。 でも、全部は捨てきれなくて どうにも記念になってしまったいくつかの仕事の分だけは やっぱり残してしまいそうです。
主は来ませりー、主は来ませりー 主は、主は、来ませり。って、 何かに出会えると信じるからこそ、続けていけることがあります。
なにか、このことが、いつか、 地域への社会貢献に発展していくといいなーと思いつつ 商品開発を始めてみる。
昔、 青年海外協力隊に参加できる年齢を超えようとした時、 ふと振り返ると、 とりたててこれぞと言える技術を 何も身につけていない自分に気付いて 私の場合はきっと この仕事だけじゃだめなんだなんて、思ったのだけれど、 そしていろいろやっては来たけれど そろそろ、「いつかのなにか」を見つけなくちゃ。
嫌いになったら、 きっと嫌われるだろうから、
『なるべく好きでいよう、仕事』
なんて、 思いたくなる日もあります。
甥の亮太郎(現在小学六年生)が突発性難聴で入院し、その付き添いで一晩病院に泊まって来ました。今朝、病院から戻り、昨日締めきりだった原稿を一本仕上げてメールでデザインさんに送り、そしてこれを書いています。 病院に泊まるのは、母が亡くなった日の前日以来なので、もう18年ぶりくらい。甥もモノ作りが好きなので、臨時出費にしては高過ぎたけれど、学研の「大人の科学」シリーズの中から「鉱石ラジオ」を買ってやりました。昨夜は最後の仕上げとして残っていたアンテナを一緒に作り、聞こえの実験をして、消灯前にNHKのローマ帝国の話を半分だけ見て眠り、自分も甥も朝早く目が醒めたので、母の闘病生活の話などして過ごしました。 お年寄りが「昔のことは良く覚えているんだけど」というけれど、本当に、絵が上手に描けたら、そのまま紙芝居にできるんじゃないかと思えるくらい、時間を遡るほどにその情景が鮮明に甦ってきて、その当時のことや、そのことにまつわる自分の意識の変化など、余分なことまで話したような気がします。そうしているうちに、自分もまた、亡くなった祖母や母の、記憶の中にある情景の話を随分聞かされた事など思い出し、結局こうして代が変わるだけで、誰の人生も、同じような道筋をたどって時間は過ぎて行くのだなと感じました。 時間や記憶というのは、自分がずっと心に思い続けているテーマのひとつで、なにかにつけては発想をそこへ着地させて納得しているのですが、しばらくぶりの病院宿泊もまたそこへ行き着いて、なにかしら記録しておきたいと思い、今日のこの日記になりました。 いつか。それがいつのことになるのか、そういう日は来ないのかわかりませんが、夕べ仕上げた鉱石ラジオの実験で、ジ〜という音を拾って『聞こえるじゃん!』と言った瞬間も、紙芝居の一枚として甦えった時はいつも、甥は小6の、パジャマを来た少年なんです。
毎朝ちゃんと新聞を読めばいいのに、急ぎの仕事に追われると、購読数誌のうち、地元紙の「静岡新聞」以外はそのまま故紙になってしまいます。古い新聞なんて読んでもしょうがないといえばそうなのですが、なにかおもしろい事が書いてあったかも知れないと思うとどうしても捨て難く、今日のように出先の事務所で過ごす時などは、仕事の一環として新聞を読みあさります。
不思議なもので、言葉との出会いはいつでも、ちょうど必要としているような内容や考え方にタイムリーに行き着く事が多いような気がします。それは自分が意識下でそれを探しているからかもしれませんし、出会いというよりは「気付き」という方が正しいのかもしれませんが、無限の話題の中でみつかった言葉とのこういう出会いは、このごろ、仕事以外の書く事をサボっている自分としては、自身を確認する大切な契機になっています。読書って大切。それはなにも、本という形になっていなくても良いのですが。
今日は、友人がくれたメールにあった、岡本太郎さんの言葉「人生を真に貫こうとすればそのときぶつかるのは己自身だ。己が最大の味方でありまた敵である。」に励まされ、また、新聞でひろったジョージ秋山さんの「浮浪雲」から引用された、「富士山に登ろうと心に決めた人だけが富士山に登ったんです。散歩のついでに登った人はひとりもいませんよ。」に苦笑いしました。
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