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2005年07月01日(金) 頭が良くなるなら

 年令を重ねるほどに、自分がどれくらいかが見えてきて、もう少し頭が良くなりたいと思うこのごろ。もっと沢山いろんなことを知っておくべきだったと残念がっているこのごろ。経て来た時間の長さの割には、経験不足を感じるこのごろ。
 『まくらカバーは、白い綿のぱりっとしたものを使うと頭が良くなります。』と、なにかきっと、新聞に折込まれて来る読み物の類いで読んだので、白い綿のぱりっとしたものに変えたりして、なにやら藁にもすがってみるようなこのごろだなと感じて、笑いました。


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2005年06月11日(土) ひと仕事終わって

 仕事上の奇妙な縁から、コスチュームデザイナーのひびのこづえさんの作品に関わることになって2年目。楽しい撮影日から丸2ヵ月かかって、どうやらこちらのCM作品も昨日あたりから県内でオンエアされているらしい。どんな仕事も大切にしてきたつもりでしたが、心血を注ぐっていうのは、こういうことだったかと今さらながら確認しつつ、それでも、仕事には締めきりがあるので、もうちょっと検討したいところも残しつつのフィニッシュでした。
 そんなこんなで、頭を切り替えることもできないまま、数カ月もここを留守にしてしまいました。もっとも、草取りその他、週末の度にしなくてはいけない家の仕事や片づけものは、気晴らしにこなしていましたが。

 頭をリセットして自分のこの部屋を見渡すと、このサイトのことだけじゃなく、いろんなものがやりかけで止まっていて、本なども4册ほど読みかけのまま枕元に積んであったので、今週あたりはまず、この本をすべて片付けようと月曜から読書にいそしみました。
 ・対岸の彼女 
 ・脳の中の小さな神々 
 ・ブラフマンの葬式
 ・きみに読む物語
 ああ、そういえば、これらを読む前週末に、漫画の「陰陽師」にはまったのでした。これは第2巻まで友人がくれたものがあって、数年間そこでとまっていたのですが、たまたま、BOOK OFFで一冊100円でこの続きを売っていたので、その後現在まで刊行されているもの9册全て購入し、一気に読んだのでした。夢枕貘さんとはまた違った世界が展開されていて、知識的にもなるほどと思えることが多く、収穫でした。

 読書堪能週間でしたが、こんな傾向で読んできたので、
次は司馬さんの「以下無用のことながら」というエッセイにいこうかなって考えています。司馬さんを読むと、本当に自分は文章が下手だなって思えてしまうので、本当はやめたほうがいいのですが。(笑)

 ひびのさんとの仕事以外に、今年はもうひとつの柱として、新聞(静岡新聞全県版)の月一連載(といっても広告です)をかかえていて、私としては得意の、散文みたいな詩みたいな、言いっぱなし数行に、イラストをつけていただいて全5段で展開しています。次回の掲載は、6月14日。毎月第2火曜、来年3月までです。



▲この間水をあげるだけでほっておいても、育った苺


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2005年03月21日(月) 創作の楽しさ

今日は、お墓参りの途中に、甥の卒業した小学校に寄って、卒業制作を見て来ました。
一番年長の甥が、17日に卒業式だったのです。
 
タイルに絵を描いて焼いて、学校の壁を飾るということを
ここの小学校はもうこの数年やっていて、
少子化で、今年のタイルは大分減って、一学年38名×2クラス。
76枚のタイルで作られた、モチーフが出来上がっていました。
 
いろんな個性がぶつかることなく、一枚の大きな額の中におさまって、
みんなで力合わせて無心に造るっていうのはいいなーと
心からうらやましいなと思いながら、
しばらく眺めてしまいました。

 


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2005年02月13日(日) ひと月過ぎて

 「そろそろ広告の仕事にも飽きて来ました」なんて、暮の年賀状には書き添えたりしていたのだけれど、一日24時間のうち、短くても2/3は仕事関連の時間を過ごす毎日なんだから、こんな気分で過ごすのはもったいないと思い直し、今年については、初心に帰るのは無理だけれども、せめて還って頑張ろうという目標をたてました。ひと月過ぎてみて、ベテランになると行動力の錆付きが、なまけにつながる判断を下しがちだということを実感しています。それは自分自身もそうだし、仕事仲間にも感じたりしつつ、いつも「新人だったらどう行動しただろう」と思う事で、大分錆びが剥がれたようなこのごろです。まあ、その分とても忙しくなりました。
 ただ、物事を分析することや、感じる能力、推察すること、書いたものが世間へおよぼす影響への判断などは、どうしても新人へ還る術はなく、ひとつだけとても苦しいことにぶつかっています。それは、自分の書くものが、時には虚構として世の中に出てしまうことの弊害です。世に言うメジャーな仕事をしている訳じゃないし、仕事の殆どは経済活動の活性化の一翼を担う種類の、他愛もない(といっては広告主に失礼なんですが)ものばかりで(各種ショップの広告やイベント告知、プランなど)、TV、ラジオ、新聞などのメディアを通じて広く世の中に出て行っても、社会悪というほどには感じませんが、新人ではなくなって、依頼される仕事も、ある固体のイメージをゼロから作り上げて行くプランニングから入る場合、それが、ある種のホームだったり、アウトソーシングだったりすると、「現実は少し違うようだけど」と思いつつ、売れるイメージを作りあげていくのが苦しかったりしています。たとえそれが、メディアを使わない、パンフレットやチラシ等であってもです。よく言われる「広告にだまされる」という現象をつくり出してしまうこともあるのかなと。その結果、個人が多額のお金を間違えて使ったり、歩むべき道を間違えたりする場合もあるのかなと。でも、一方では、広告は判断材料のひとつでしかないのだから、そんなおこがましく考えないで、興味を持っていただくためのツールと思えば良いのだと、思いなおしたり。結局、私なりに心を込めてプランニングして、デザインさんにうまく作っていただいて、そしてプレゼンを勝ち抜いたりして今月を迎えているのですが、そんな気持ちでいたものですから、内心、勝っても少々複雑で、できれば林真理子さんのように、自分の書きたいものを書いて、食べていけるようになれたら、本当に幸せなんですけどと、夢もまた新人のころに還ったりして。
 少し前に見つけた「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。」という言葉は、心を入れ替えた結果現実になりつつあり、人格が変わるというほど大層ではないけれど、新しい運命へと導かれていくのかも知れません。ミネルバの梟のたとえのように、答が出るのはまだまだずーっと後のことなのだろうけれど。


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2005年01月12日(水) 待ち合わせ

 学生の頃から、待ち合わせは本屋さんなんだけれど、仕事をはじめてからもやっぱりこれはかわらず、同行する営業の都合によって、私は時々本屋へ置きっぱなしにされます。みんな心得たもので、本のあるところにさえいれば、たとえ何時間待たされても、私は怒らないってわかっているらしい。実際、新聞とインターネットで本を購入するようになってから、じっくり本屋にいる時間というのは、もはや待ち合わせの時間くらい。この時間の何がたのしいかって、『装丁から本を選んで、ちょっと見てみる』ということができることです。
 けれど、今日は、手にとる本すべてが、なんとなく波長が合わなくて、すーっと入っていけない。これはきっと自分のコンディションのせいなのだろうと思いつつ、気が付くともう一時間以上も書店でうろうろしていて、『Kくんはなにをやっているのかな』と少し思い出すけれどまた本へと手が伸びて、あれこれみているうちに、ある一冊の本が目にとまる。オレンジ色の装丁。
 「このごろ、ブルー系の装丁ばかりにあたっていたから、暖色系ってどうだろう」
なんて、色彩占いじゃないだろうに手にとって見るとこれが結構読みやすい。題名を見てその大胆さが「へえ〜。」
 とりあえず区切りの良いところまで読んでみて、後で続きを読みたくなったら購入しようといつもの調子で読んでいたら、非常に区切りの悪いところで営業のKが戻って来てしまった。
 「え〜、これ買わなくちゃいけないじゃないの。」と千円の出費。こんなはずじゃなかったと、思いつつ、『人のセックスを笑うな』なんていう題名の本を購入してしまいました。するっと、就寝前二日で読んでしまい、ほんとうに読みやすい本でしたが、ともするとうわっつらだけに思えるその物語の奥にある時代と人みたいなものにはっとしました。もしかしたら今って、大正時代の末期と同じような時代なんじゃないかな。

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 本屋さんといえば、こんなこともありました。同行している営業が、「両さんと歩く下町」っていう本を買って来てと言うので、やっぱり置き去りにされた本屋で探したのですが、新刊本らしくて見当たらない。この両さんっていうのは、お笑い人気漫画、亀有前公園派出所の「両津勘吉巡査長」のことなんですが、あまり見つからないので、店員さんに小声で
「両さんと歩く下町っていう本はありますか?」
と訪ねると、その店員が店の奥にいる別の店員に向かって、大きな声で「『両さんと歩く下町』ってある〜?」
その瞬間、立ち読みしている学制風の子たちの殆どが、いっせいにこっちを見たので、あせってしまいました。それから
「お客さん、こっちです」と言われて、誘導されるままついていきましたが、題名が別の、もっとあやしいものだったら、こういうのって本当に困るなあなんて考えたら、顔が赤くなってしまいました。


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