〜 Over the Rainbow 〜...

 

 

要の時期 【周期13日目】 - 2005年03月23日(水)

昨晩、あれから琴夫は9時過ぎに帰ってきた。
相変わらずショックから立ち直れず、朝からお菓子くらいしか口にしていない琴だったが、
「だめだ!そんなときこそ食べて食べて力つけなきゃ!」
っと帰ってきた琴夫がご飯を作ってくれた。
普段はTVなんか見ながら食事をしてるけど、何もつけず琴夫の仕事のこと、
今後の治療のこといろいろ話しながら食事をした。

今琴夫は、自分でやり始めた仕事も4年が経ち、
年齢的にも仕事は乗っている時だと思う。
自転車操業でとっても忙しいしきついはずだけど、「希望のある辛さ」だと言っていた。
今のこの治療もそうだ。「希望のある治療」だと思う。
(そう思っていなくてはとても耐えられない・・・って言うのもあるが)
きっと私たち夫婦の人生において、今って結構正念場というか、要の時期なんだと思う。
何十年かして今を思い出したとき、「夢が手を伸ばせば届きそうで、届かない。
だから希望を持ってがんばる。そんないいときだったなぁ。」って思うのかもしれない。
だから後悔しないように、あまり考えすぎてメンタルな部分で
ダメージを追いすぎることなく、こなしていきたい。
そのことばかりに没頭してきつい思いをするばかりじゃなく、
時には「今」を楽しみながら・・・

ただこの治療をいつまで続けるかということが、もっとも重くのしかかることだけど、
今の所私は、再来年の1月までかな・・と思っている。
つまり、35歳一杯。
一般的には、治療はまだまだ続けられる年齢だと思うけど、
琴と琴夫は年がかなり離れているから
気分的には今すでにリミットが近づいている気がする。
だからそこまでやって駄目だったら、2人で住みやすい家を買って、
ワンコニャンコに囲まれた生活を楽しむことに切り替えたい。
でもそう簡単にあきらめられるものだろうか。
そんなことをぐるぐると考える。
ダメダメ!もっと子供が生まれた時のことをイメージしなくっちゃ。

めげてる私に向かって琴夫はこういった。
「琴と結婚してよかったな。琴以外とは絶対うまくいかなかったと思う。
でも結婚前に随分勿体無いことしてたよね。一生懸命できないように注意したりして」
それはホントにそうだ。22歳から付き合っていたから、すぐに結婚していたら・・・。
あの頃だったら自然に出来ていたかもしれないのに。
でもそんなこと今から考えてもしょうがない。
それに、若すぎて、二人の気持ちが固まっていないままに子育てにおわれて、
うまくいかなかったりする事だってあるだろう。
結婚してよかったって思ってもらえてうれしいよ。
やっぱり基本は私たち二人だからね。そこがしっかりしていないとね。

そして、今日は会社帰りに琴夫が御寿司屋さんに連れて行ってくれた。
久々にお酒飲んじゃった。
琴夫は、「もっと余裕がほしいけど、普段の日常があまりに重過ぎて」
って言っていた。
私もそうだなぁ・・・
私たちに今必要なのは、気分転換の時間。
努力してでも作らないといけないかな、って思った。


...

5回の採卵を終えて・・・ 【周期12日目】 - 2005年03月22日(火)

今朝もいつものように採卵をしに病院にいった。
数が少なかったからそんなに耐えられない程の痛みではなかったが、
相変わらずお腹をグググ〜っと看護師さんに押されたのは苦しかった。

2時間休憩して、待合室で待っていたが、なかなか名前を呼ばれない。
結局一番最後。なんとなくやな予感。
問診室に入ると、
「まずは、内診してからご説明しますね」

・・・やさしい先生だ。表情だけで大体わかってしまったよ。
一生懸命つとめて明るくお話を聞き、次の方針を相談し、
お会計が終わると逃げるように病院を出た。

涙が出て仕方がなかった。
この病院に通いはじめて泣いたのは2回目。初診の時以来。
とにかく、この場から早く去りたい!そんな気持ちで、
急いで電車に飛び乗った。
電車の中でも目がウルウルしてくる。
駅について家に帰る道のりでも涙がこみ上げる。
そんな状態で歩いていたら、大家さんのご主人に会ってしまった。
目が赤かったけどこの季節だから花粉症だと思ってくれないかな。

家に入ると、琴ニャンをなぜながら、ぽろぽろ涙がこぼれる。
この半年、こんなに泣いたことないのに。

今回、数は採れないとは思ってたけど・・・ゼロだなんて。
空胞でもなく透明帯のみでもなく、まったく卵胞が採れなかった。
モニターで見えていた、まーるい影は何だったの。
いつも見掛け倒しばっかり。
チューブの中も全部探したけど、まったくなかったんだって。
先生は励ましてくれるけど、でも卵が取れないんじゃ話しにならない。
何回やってもしょうがないんじゃないか。
転院したって、薬が効かないんじゃこの状況には変わりがないんじゃない?
そんなに私の身体って老けちゃってるの?生命力がないの?
いろんなことが頭をめぐって情けなくて涙が後から後から出てくる。

しばらくすると、琴夫からの電話。

「なんでなかったんだろう?」

「私の出来が悪いから・・・」

なんて会話しかできない。
でも最後に「がんばろう!」って大きな声で言ってくれた。
いつの間にか立場逆転だ。治療を始めたとき、しぶしぶの琴夫をぐいぐい引っ張って
いた私なのに、今は琴夫の方が、「次!」って言ってる状態に驚いた。

今は、真っ暗闇のトンネルの中を琴夫と手をつないで、
先生が懐中電灯を照らす方に歩いては壁にぶち当たり。
じゃぁ勇気を出して、こっちの道に行ってみよう!と言われてついていく・・・そんな気持ちだ。

結婚式の時に誓ったよな。
「健やかなる時も病める時も、互いに支え合い愛することを誓います」って。

きっと人生にはもっともっと辛い事だってあるんだと思う。
今のこの状況はきっと贅沢な苦しみだと思うし、希望のある苦しみだと思う。
治療が出来る事、琴夫が「がんばろう!」って言ってくれるその気持ちを大切に、
後悔のないように、又次やってみよう。

・・・って思うけど、今はショックで元気がない。

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本日の治療費:51000円
内訳:採卵、抗生物質


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卵胞チェック2回目 【周期10日目】 - 2005年03月20日(日)

採血なので、30分早く病院へ。
座れずにたっている人がいるほど、混んでいた。
私が通うようになって半年になるけど、確実に混んできてる気がする。
途中、抜け出してお昼ご飯を食べ、戻ってきても1時間は待ったなぁ。

さて、内診すると、

左10ミリ位 右17,18,10ミリ位
内膜:7.8ミリ

ホルモン値もいい調子にあがっているらしく、なんと火曜日採卵に。
あまりに意外な事だったのでびっくりしてしまった。
ま、琴夫も明日の月曜日は1ヶ月ぶりに休むらしいので、
休み明けで体調良いかな?
私も、3月後半スケジュールが結構入っていて、どれかキャンセルすることになるなぁ
と思ってたから、早めに採卵で助かるけど。
ちゃんと成熟卵になってるかしら?がんばってね、卵ちゃん。

さ〜て、これから琴夫の夕飯の準備して
今日もごひーきアーティストのイベントに、でかけてこよ〜っと。
うきうき♪

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本日の治療費:2880円
内訳:内診、採血


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春到来! 【周期9日目】 - 2005年03月19日(土)

琴夫の花粉症がついに本格的に。
5年位前もやっぱりひどい年があったけど、
ここ最近は甜茶を飲んでごまかせる程度だった。
でも、今日からはクションクション!目はウルウル。
早速、目薬、三角マスク、飲み薬、鼻セレブを購入。
しばらくつらいねぇ。
私も洗濯外に干せないし、琴ニャンは窓なかなか開けてもらえないし、ねぇ。
幸い私は、アレルギー性鼻炎のわりに、花粉症ではないのよね。
春が来た〜って感じで一人ウキウキ♪
お掃除は冬場の3倍位念入りに活発に身体は動く。
近所の公園までお散歩に行ったら、もうお花見準備が始まっていて、
屋台の建物が建ったり、ごみ置き場ができていたり、ロープで仕切られていたり・・・
すっかりお花見準備が始まっててびっくり。
春なんだねぇ〜♪
私の体内にも春モードが来るといいな〜。


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卵胞チェック1回目【周期8日目】 - 2005年03月18日(金)

会社帰りに、クリニックへ。
間に合うように、少し早く会社を出させてもらったのに、
全然名前を呼ばれず。急ぐ必要はなかったようだ・・

卵は右は小さめ1個で、左に大きめのが2個。

今回は左が元気のようだ。
クロミッド2個5日間飲み、今日はヒューメゴン一本打って
今夜からクロミッド一錠に。

さ〜て、どうなるかなぁ〜。

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本日の治療費:6080円
内訳: 内診、ヒューメゴン150、クロミッド処方


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また通院 【周期3日目】 - 2005年03月13日(日)

右手親指が使えないというのはなんと不自由なことか。
台所なんかだともう不便で不便で。
ちょっと力入れると血はにじむし。
でも、過激な怪我経験者(目に鉄粉刺さったり、バイク横転事故したり)
の琴夫には
「チッこれしき・・」
と笑われてしまったが。

午前中採血しに病院へ。
まぁいつものとおり、ホルモン値は問題なく今回も治療することに。
今回はいつもとちがって、クロミッド2錠を5日間のみ続け
その後HMG誘発をする、とのこと。
まぁ、数は望めないけど、それはいつもの事だから。
今回は楽そうだから、多大な期待をせずに淡々とこなしたいものだ。

採血の看護師さんにも受付の方にも、「指どうしたんですかぁ?」
なんて言われてしまった。
そして、「医者行ったほうがいいですよ。縫いとめたほうがいいかも
しれない・・・爪だし化膿したら大変ですよ」
なんて、脅されてしまったわ。
土日で病院やってないし、明日は会社だしなぁ。
かといって、婦人科の先生に診てもらうわけにもね・・・(笑)
様子を見るとしよう。
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本日の治療費:2420円
内訳:採血、問診、クロミッド処方


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オカルトだぁ 【周期2日目】 - 2005年03月12日(土)

案の定、生理開始。
昨日は、もう辛くて辛くて、なんで会社行っちゃったんだろうって位。
有休あまってるし、忙しくないし、雨だし。
休むなんて発想もなく会社に行ってから後悔しちゃった。
琴夫は夜遅く帰ってきたみたいだけど、琴はとっとと先に寝かせてもらいました。
いやぁ久々きつい生理痛。

琴夫は本当にここのところ忙しくて、かわいそうなくらい。
この1ヶ月一日も休みないんじゃないかなぁ。
今にも熱でも出しそうなんだけど、気が張ってるからもってるって感じ。
私にできることといったら、栄養のあるご飯を作ってあげる事くらいかな?
っと一応栄養バランスは考えてるつもり。

今日、前からほしかったセラミックフードスライサーを買ったので、
早速ウキウキとニンジンをスライスしてみると、切れる切れる面白いように・・・

シャッシャッシャッシャシャー・・・・うぎゃぎゃぎゃぎゃーーーーーーー!

スライスしていたにんじんがポーンと滑って気がついたら親指から血が!!
見たら、パックリ爪と指が縦に割れてる・・・めまい・・・
気持ち悪い、オカルトだよ、このパックリ具合は。

(死ぬ、死ぬ、死んでしまう〜!!)

動揺・パニック、必死で止血しても全然血が止まらない、どうしよう、どうしよう、
っと部屋の中をうろうろするばかり。
医者に行くレベルかどうか考えるが、なんだか冷静に考えられない。
ぬぉ〜。こんな時に限ってでっかい絆創膏がないよ。

こうしたことは、突然起こる。どこの病院に行くとか、薬とか
日ごろから備えておかないといけないなぁ。
子供ができたら、こういうことしょっちゅうあるんだろうなぁ、っと痛みにもがきながらも
頭をめぐる。

そしてすっかり疲れきった琴は、指を上にもちあげたまま布団にもぐりこんでしまった。
はぁ、もう怖くてあのスライサー使えないよ。トホホ。


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