私は高校生だった。 男友達と女友達と私の三人で電車に乗って帰宅途中。 楽しく会話をしていると、開いたドアーから見知った顔が乗って来た。 何処と無く影のある女の子は、私の幼馴染みでトラウマを抱えていた。私は女の子に近付くと気さくに話し掛けた。 俯きながら小声で言葉を返す彼女。 私達は足元に吸い込まれるレールを眺めながらとりとめの無い話を続ける。私は昔から彼女に好意を抱いていた。 「ねえ、次の駅で降りない?二人で博物館へ行こうよ」 ありったけの勇気を振り絞って誘う私。 彼女は照れ臭そうに頷く。
電車がホームに入る。下車する二人。 巨大な駅ビルからのびるプロムナードを歩く。 私は内心ウッキウキなのを悟られまいと到ってクールに振る舞う。 博物館へ辿り着く迄に少し道に迷い、店員の青年に案内図の置場所を聞いた。 女の子は少し離れた所で私を見つめている。
ここで目が覚めてしまいとても悔しい思いをした。
私はとある会社の新入社員だった。 先輩達はたけし軍団、社長はビートたけし。 彼等は私を強引に誘って街中の風俗店がひしめく雑居ビルに向かう。 到着。社長からお小遣いを貰った先輩達はめいめいに各階のヘルス、おっパブ、SM クラブに入店していく。 私はだんかん先輩に連れられてカテゴリーの知れぬ怪しげな店に入った。 店内は広いお化け屋敷のような作りで私は一人地獄の針の山と血の池の境目を歩く。 天井のスピーカーから姉の恨み言が聞こえる。 姉はここでメンヘラ嬢として働いていたのだ。 私は急にはずかしくなり、出口のドアにに駆け寄った。 会いたくない!姉に会いたくない!激しい嫌悪感が私を包む。
暗転
私は結婚直前の新郎だった。 物凄く急勾配な階段の頂上に新婦の妻が立っている。 私は式の準備として這いつくばる様にして階段の一段一段を素手で磨き上げる。 下の方では義父が多少イライラしながら待っている。 私は焦燥感に包まれる。
私は妻と二人で見知らぬ薄暗い部屋に寝ていた。 妻は蒲団、私は寝袋に入っている。 上体を起こして見回すと部屋の対角に三人の女性がいた。 彼女達は妻が学生の頃の友人らしい。 一人の女性が少し前にミニロトでかなりの額を当てたそうでその中から八千円を妻に分けてくれた。 妻と私は座ったまま深々とお辞儀をした。 友人達はお祝いにデリバリーのステーキを注文した。 それが届くと車座になり美味しそうに食べ始めた。 良い臭いが部屋を満たす。 私と妻はもうしばらく眠ることにした。
物音で目覚めると友人達は何処かへ消えており、代わりに私の従兄弟達がテーブルを囲んで食事をしている。 伯父さんが入室して「おや?まだ寝てるの?」 と私達をからかう。とても恥ずかしくなった。 しかし、睡魔に勝てずまた横になった。 気付くと妻は何処かへ消えていた。 妻のぬくもりの残る敷き布団には夥しい領収書が散乱しており、わたしは慌ててそれらを整理した。
数十年ぶりに母と会った。 母は手土産に白餡をギュウヒで包んだ美味しい和菓子を持ってきた。 私は食べずに従兄弟達との小旅行に持っていき皆で分けた。 後日、母と会った時その事を話したら、「まあっ!皆で分けちゃったの!?勿体無い。あんたに全部食べて欲しかったのに」 と不満をこぼした。私はもらったもんをどうしようと勝手じゃないか、と気分を害した。
暗転
死んだはずのシーズーのコジロウが明け方寝床に潜り込んできた。 もぞとぞと定位置をさぐっている。 足元に丸まったかと思ったら股の間、肩の横と這いずり回りくすぐったい。 耳元でハアハアと息を吐くので笑ってしまった。 コジロウは生きていたんだ!と嬉しくなった。
3月15日の夢
私は小学生だった。何故か青空教室。 教師は阿久津真矢だった。彼女は生徒達にプリントを配る。 それは私達小学六年生には難しすぎる内容だった。 学級委員長の男子が早速真矢に反抗する。 「こんなのやったって意味無いっすよ!普通の教科書にそった内容の問題にしてくださいよ!」 真矢は溜め息混じりに生徒を睨む。 「貴方達、いい加減に目を覚ましなさい...」
暗転
グランドに生えている三本の楠。 真矢は生徒達にそれらの移植を命ずる。 私は真矢に反抗する。 「こんなことして中学受験に何の意味があるんですか!?」 「いい加減に目を覚ましなさい...」と真矢。 クラスは移植賛成派と反対派に分断されていく。 賛成派の生徒達が楠のぐるりの土を掘り始めるのを眺める私。
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