こんな一日でした。
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先日、普段履きの靴を久しぶりに買ってきた。
私は外出の時にはeccoというメーカーの靴を履く。健康に良いというブランドだ。長時間歩くと腰が痛くなる私は、これを履くようになって、だいぶ痛みがなくなった。
普段、犬の散歩や買い物には「建さん」を履いている。なんと、\490円なりの安い靴。ワークマンという肉体労働の作業着を扱う衣料専門店や、DIYの店に売っている。靴底が滑らないようになっていて、やわらかく、かなり普通の靴よりも底が薄い。砂利道を歩くと、石の感覚が足の裏にはっきり伝わる。走ると、痛い。
実は「寅さん」という同じような靴があって、こちらは980円位する。多分、建さんは寅さんのバッタモンなのだと思う。寅さんはもちろん、葛飾柴又の寅さんの名前を拝借しているのだろう。バッタモンの建さんは、唐獅子牡丹な高倉建と、建設業の建をwミーニングにしているものと思われる。
建さんは10ヶ月くらい履くと親指の辺りに、靴下のごとく穴が開いて、買い換え時となる。気が付けば、もうeccoと建さんだけで数年を生きている。レセプションとか、パーティー、冠婚葬祭の時だけ、ちょっとヒールの高いレディーな靴を履くが、そんな時は自分でないような気持ちになってしまう。
部屋にいるとき、私はよほど寒くなければ裸足だ。靴下をはくと、頭が働かない。だから、砂利道を走ると痛いくらいの建さんが、私には一番似合いなんだろうと思っている。
やっと風邪が治ってきた、と思ったら、今度は軽い怪我。車の後部ハッチにしっかりと右手親指をはさんだ。我が家の車は、後ろをぶつけた跡があり、思い切りバンッとやらないと閉まってくれない。いつものように、力任せに閉めたら、そこに親指がありました、という次第。
慌てて、ハッチを開けるまでの数秒の長いことといったら。ハッチを開けて、指を確認すると殻付きピーナツのように挟んだところが凹んでいる。見事に凹んでいる。
あと少し、指を奥まで入れていたら、もしくは浅く置いていたら、私の指先はつぶれたり、骨に支障が出たりしていたかもしれない。私の手はひどく頑丈だし、爪も元気なのでどうにかひどい内出血程度で納まってくれた。
湿布をもらいに実家の母の所へ行く。親指の先に、湿布を巻いていたら「そんなことでは駄目だ」と、手のひらの方にまで湿布を貼ってもらう。湿布を押さえるために包帯もしっかり巻いた。まるで大けがという風情となる。
夫は「大丈夫、大したこと無いよ」となぐさめるタイプなのだが、私は怪我をしたり、熱が出たりした時には大げさに、治療される方がだんぜん好きである。これは大いに子供の頃からの染みついた感覚で、熱が出たら父も母も体温計をみんなに見せて「大変だ!寝てなくちゃ」と、大事にされたり心配されたりしたがる。私もそうするものだと思っていた。 だから「平気、大丈夫」などといわれると、何か、もったいないような気持ちになるのだ。せっかく、痛い思いをした場合は、可哀想がられないともったいない、というバランス感覚が働くのである。
というわけで、痛くて涙のにじむ思いであったが、30も半ばにさしかかっても、母に湿布を貼ってもらったら、かなりご満足でした、という甘えん坊な話。
この日記は、画像を付けられる訳だけど、そうやるのか分からなくて今まで付けていなかった。今日は、付けてみましょう。
画像は自分の子供の時の写真。今の私は写真に撮られるのが苦手である。最近、カメラマンさんにポートレートを撮ってもらうことがあったけど、いずれもひどく固まっている。身近な人に「別人みたい」と言われてしまう。
子供の頃の写真は、大抵親が撮っていて、無論、目に入れても痛くない年頃の愛娘、撮られた私が見ても可愛いモンだ、と思ったりしてしまう。子供は可愛くできている。ムチムチして、髪もシルクのように細く、白目は青く、瞳はオニキスのように濃く光る。どの子もみんな、可愛いと思う。
自分は子供を産むことがあるのかな?最近、考える。どうかな?どうなのかな?
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