* たいよう暦*
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「おじゃましまぁ〜す」 と、にぎやかな声が聞こえて、たくさんの人が「うちの家」にやってきた。
いつもの顔。いつものおしゃべり。 いつもとかわらないはずなのに、なぜだかいつもより楽しい。
「じゃあ、ありがとね〜」 と帰るみんなを見送りながら、このまま帰らなければいいのにな、 と思ってしまった楽しい夜でした。
はじめての「おきゃくさま」 迎えるって、楽しいなあ。
また、来てください。
むかあし、むかし。 私は自分のかわった名字がとってもいやだった。 宿泊予約やお店の予約の電話をかけても、必ず聞き返される。 銀行でも、お店でも、聞き返される。 友人宅に電話をかけても、聞き返される。 それゆえ夢は「ごくフツーの名字の人と結婚して、ごくフツーの名前になる」ことだった。
今日、婚姻届というものを出した。 書いているうちに、とっても自分の名前が”おしく”なった。 もう二度とこの名前が使えない。 もう二度と誰もこの名前で呼んでくれない。 今までの自分としての生き方を全部くつがえされるようで、新しい名前は慣れなくてすうすうして心もとなくて、なんとも言えない気持ちになった。
新しい名字、新しい名前にあこがれていたのが、うそみたい。 自分の名前がなくなったことが、悲しい。 新しい名前をすんなり受け入れられなかったことに、ちょっと驚きもあった。
自分の名前を何度か紙に書いて 「なくなっちゃったんだなあ〜」とうじうじしていたら横の人がひとこと。
「その名前はなくなるわけちゃうで。その名前があって、新しい名前があるんやで」
そっか、もう使えなくても、 もう誰も呼んでくれなくても、 私は私で、この名前はこの名前で。 なくなったわけじゃなくって、この名前があったからこそ新しい名前があるのかあ。
そう思うと、ちょっとうじうじした気持ちがどっかいった。 でも、まだちょっと寂しいけれど。 でも、ちょっと気持ちがかわって、新しい名前とも素直に仲良くできそうだ。 気持ちを切り替えてくれて、どうも、ありがと。 もう二度と誰も呼んでくれないフルネーム。 その名前にも、ありがと。
悔いなし!
今日は、芝居を観にいった。 普段はあまり見に行かないのだけれど、その作演出をしている人との出会いがとても素敵だったので、どんな物語を描く人か見たくなって足を運んだのだ。
物語が始まって、普通に観ていた。 ところが、物語がすすんで、どんどんこんがらがっていた糸がほぐれてくると、あ、だめだなぁと思った。 物語が悪いという意味ではなくって、自分の心にどんどん刺さるお話だったのだ。
人が亡くなって、残された人がどううけとめ、どうかんじ、どうすすんでいくか。
決して説教くさくないし、しらり顔でなにかを語るわけでもなく、淡々とでもなく・・・でも、やっぱりなにかがそこに描かれていた。 まだ、そういう物語を正面から受け止めることができない自分にも、ちょっと驚いた。 でも、むりはしなくていいのだし、こうやってその場で感じたことは大事にしたいなあと思った。
なにかをその人からもらった気がした。 やっぱり、あの出会いの第一印象どおりの人なんだなぁ、と思えた。 それがうれしかった。
2005年08月05日(金) |
穂高に向けて思うこと |
2年前の秋、私は本格的な山デビューで穂高に向かった。 空気はどこまでも澄んでいて。 景色はどこまでも心にしみいって。 申し分のないいい天気。 たのしいたのしいたのしい♪
・・・・・・・・と思っていたのは、最初の一時間だけ。
今日泊まれる目的地に行くまで、まず6時間歩かなくちゃいけない。 休憩を入れたら7時間半後がゴール。 歩き出して疲れてきた頃、そう気づいて気が遠くなった。 肩に食い込む荷物。 どこまでも続く道。 激しくなる斜面。 一体私はなにやってるんだろ。 これは修行だろうか。 自分が「行きたい!」と声高に主張したのに、頭の中をぐるぐる回るのはその二言だけ。
つらくてつらくて何度も泣きそうになりながら、7時間半後には2300メートルにたどりついた。翌日には、3000メートルのいただきにも立った。 その瞬間、ほんと、ころっとそれまでのつらさを忘れてしまった。 どうしてだか説明できない。 言葉に表現しようも、ない。 いただきで、すべてがふっとんだ。
私はそれから、同じようなつらい思いをしたりしながらも、頂に立っている。 あんなにつらかったのに。 でも、うまくいえないけれど、今年も頂を目指すし、これからも目指しつづけるだろう。 言うなれば、子どもを産んでもう痛くて痛くて二人目は絶対いらない!と言っていたのに二人目どころか三人目までも生んでしまう人とちょっと似てるかも。(似てるのか?!)
今年は二年ぶりに「例の道」を歩く。 つらくてつらくて、人の助けを借りないと歩けなかった道。 今年は、しっかり自分の力で頂上を目指したい。 2年で自分がどれだけ変われたのか、試される。 それがとても楽しみ。
来週の今ごろは、その穂高を目指すバスの中。 これから一週間は、体調管理週間に突入です。
本と睡眠は、なによりも私の味方だと思う。
特に、こんな風に、なにが原因かもはっきりしない不機嫌で憂鬱な日には。
どちらもまごうことなき、現実逃避。 さ、本読んで眠るか。 きっと明日には、いい一日が始まっているさ。
あつい。
どーしても時間の調整がつかなくて、初めて座学を欠席。 あー、受けたかったなぁ〜。
今日は、「日記の日」なのだそうです。 ということで、正式に日記復活。 さ、心新たにがんばるぞ。
も、ほんとにびっくりしてびっくりして、頭がはてなマークでいっぱいに・・・! 一週間前から、私をびっくりさせるために友人達が極秘裏にすすめていた計画に、見事に驚かされました。
仕掛け人たちが、大喜びするのをみて、思わず私にもこぼれた笑い。
「絶対この日のことは思い出になるで」 仕掛け人が私に、そう言いました。 はい、私もそう思います。
私の大好きな人達が、私の大好きな人達と一緒に私の大好きな場所で笑っていてくれる。 それがとてもうれしい一日でした。
でも、あまりに見事驚かされたことが・・・あ〜、くやしっ! 私も絶対、誰かを驚かせてやるぞっ・・・!
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