私の雑記帳
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2014年01月12日(日) 今年もよろしく

おけましておめでとうございます。

二日に初詣に行き
ひいたおみくじは大吉だった。

今年も無事に過ごせますように。

鶴亀鶴亀


2013年10月22日(火) 「寂しさ」と「辛抱」

どちらが耐え難いか?

辛抱の方が耐えられないかな・・


2013年10月18日(金) 身の破滅

精も根も尽きた。

できる限りのことはやってきた。

もうどうしようもない


2013年09月22日(日) わかっているくせに

もう十分に学習したはず。

今更、今更なんだよね。

本人に悪意もたいした作為もないのだろうが
用事があるときだけの連絡はやめて欲しい。

こちらの気持ちをかき乱して欲しくない。

「あれはくれてやるから、頼みごとの連絡はやめて」と
啖呵をきって見たい。
出来ないくせに。

あ〜馬鹿みたい。
期待しても報われぬ相手だとわかっていても
連絡があれば嬉しいし、話も楽しい。
でも、どこかさみしい。
向こうはさらさら思っていないのに、
結局は手を貸すことになるのだ。

期待や見返りを求めても無駄な相手なのである。
それがわかっていて、心躍る自分が残念でならない。

いつか見返してやりたい。
絶対に見返してやる。


2013年05月30日(木) 「おのれナポレオン」粗筋4(終)

(4)


今まで従僕姿しか見せていなかったマルシャンが、
髪をきちっと整え、メガネをかけ、スーツ姿
(演劇ぶっく6月号P.21左下の写真のです)
で登場。

ヴィクトールに
「お待たせしました。
私がマルシャンです。
いただいたお手紙を拝見しました。
モントロン、アルヴィーヌ、アントンマルキ、ハドソン・ロウ。
懐かしい名前が並んでいて、嬉しかったです。」

「陛下が書いてくださった推薦状がありましたので、
今は会計検査院で働いています。」

とざっと自己紹介。


「あの方たちが語ったことはみんな本当です」

「だが、アルヴィーヌが言った通り、それがすべてではない。」

真相を話すと言い、長くなるから
「温かいうちにカフェ・オ・レでもお飲み下さい。」だか、
「飲みながら聴いてください」だか言う。 ←ここも大切なポイントです。



ここまでにこやかに話していたマルシャンが、
顔をあげ、声を張って
「すべてはここから始まりました」と
高らかに言うと、
軍服姿のナポレオンが登場。

ここからは、
今までに私たちが見てきた場面のダイジェストになる。

セントヘレナでの、軍服姿のナポレオンが総督に
「この島は余には小さすぎる。」
「余は籠の鳥に過ぎない」と言ったところからスタート。


総督に「緩慢な死よりも・・・」と息巻いたところのあと。


これは新たなシーン。
マルシャンを呼んだ陛下が言う。
「余は死ぬことにした」
「だが、余は自殺はしない」
「誰かに殺してもらわなければならない」

「マルシャン、泣いているのか?」

島での有り余る時間をかけて、
ナポレオンが計画した死への作戦を、
マルシャンは乞われて手伝ったのだと言う。


ダイジェストなので、話の流れの中で、
モントロン、アルヴィーヌ、アントンマルキ先生、ロウ、が
登場してくる。
ただし、みんな20年後の姿をしてる。


モントロンでは、

マルシャン「モントロンが陛下の財産目当てだったことは
 知っていました。
 モントロンが酔った勢いで教えてくれました。」
モントロン「俺から聞いたのか?!」
マ「そうですよ。」
モ「全く記憶にないな(覚えがないなだったかも?)」
マ「あなた、陛下の事言えませんよ」
モ「確かに!」(舌をペロッと出す
 +最後2、3公演は客席ピンポイントでにこっ&ちゅっ
  の投げキッスって言い方でいいのでしょうか?)

マ「脱出計画についてもモントロンから聞いていました」
モ「俺から聞いたのか?!」
マ「それが偽りであることも」
モ「自分が嫌になるよ」(情けないよ、な苦笑いの表情)

という会話がありました。


20年前の最後のシーンで総督が抱いていた疑問。
毒薬辞典のこと。

これはナポレオンの指示で、
マルシャンが島の人に頼んでフランスから送ってもらった
ものだった。


ヒ素での毒殺は、初めはモントロンに持ちかけてみたけれど、
反応が鈍いので、アルヴィーヌに計画を変更。
マルシャンが「陛下がパリに戻りたがってる」と吹き込み、
毒薬辞典をアルヴィーヌの目にとまるところにおき、
続いてヒ素も置いた。


先生を誘惑したのは、
ワインの中にヒ素が混ぜられていることに気づいたから。
男色をしかけたのはマルシャンの方。
それで先生を陛下から離れさせた。


アルヴィーヌが島を去った1年後、
陛下の体内にまだヒ素が残っているうちに、
陛下に吐酒石を与えるよう先生に進言したのは
マルシャンだった。

「先生が何かと言うと吐酒石を与える」のを
知っていたからだと言うと、
先生が軽い調子で
「吐酒石は何にでも効くんだよぉ」と言い、頷く。


毒薬辞典の謎に気付いたのはロウで、
マルシャンは4人を集め、
残ったヒ素を5等分して持っていることにした。

確かそう話しているところで、舞台前方に、
上手から、モントロン、アルヴィーヌ、ロウ、
アントンマルキ先生と横一列に並んで立つ。

ここは、一番最初に皇帝陛下が登場するとこと同じく、
天海アルヴィーヌだと4人の身長がほぼ揃うんですよね。
しかもここでは、舞台前方、横一線に立つ。
圧巻でした。
という写真が、演劇ぶっくに載ってます。

そこでは、今後ナポレオンの死に疑問を抱く人間が
現れた場合は、自分たちがその人の口をふさぐと決めた。


そして現れたヴィクトール。

モントロン曰く、
「俺たちは真実を少しずつ話し、君をたらい回しにした。」

君はそれぞれの家で出された飲み物を飲んだよね。
とも言う。
「出されたものは飲まないと失礼にあたるからねぇ」と。

5人が飲み物を進めたときの言葉を一人ずつ言っていく。

そろそろのはずだけど、と、ヴィクトールを見る4人。


「ナポレオンの死に疑問を持たなかったら、
前途有望な医者になれたのにね」とか、
「あの世で陛下がお待ちですよ」とか声をかけたあと、
ヒ素が足りなかったんじゃないの?とか、
賞味期限が切れてたんじゃないか?とか言い合ってる。
いや大丈夫なはずだと話しているうちに、
ヴィクトールは硬直し、泡を吹き、倒れたらしい。

こと切れた瞬間、多分効果音が入り、
音が消えた瞬間、見つめていた4人が息をつく。

マルシャンに促されたアントンマルキ先生が脈を取り、
頷く。

「みなさま、ご苦労様でした」と言うマルシャン。

遺体は私が処理しますと言いながら、
長椅子を片付ける。


4人はあちらこちらに散らばりながら、
モントロンが20年経っても陛下に振り回されるとはね。
と言うと、
マルシャンが今日のことも陛下は予想していて、
織り込み済みでした、と言う。

ここで後ろに座っている(途中からはずっと座っていて、
そこでいろんなことを言い、最後の言葉を言い、息絶えるのも
そこで)ナポレオンが
「いずれ余の死に疑問を持つ者が現れる。
その時、4人は協力してそのものの口をふさぐだろう。」
などと言う。


ナポレオンの言葉が終わると、上手花道でマルシャンが
「陛下からの今日のお駄賃です。」と
言いながら、4つの封筒を出す。

「どうせみんなろくな人生を送っていないはずだから、
喜んでもらってくれるだろうと陛下はおっしゃっていました」
と言いながら、4人の真ん中に立つ。

最初に「いただきますよ」と言って受け取ったのはモントロン。
封筒を開き、額面を見て、紙を指ではじき、にやり。

「あたしも」とアルヴィーヌも受け取る。

「じゃあ、わたしも」とアントンマルキ先生も受け取り、
マルシャンがロウを見ると「ふん!」とそっぽを向く。
「無理すんな、ジジイ」とモントロンに言われるけれど、
受け取らない。
アルヴィーヌに生活はどうしてるの?と訊かれると、
軍隊からの年金があるから、と言う。



5人の立っている位置から            *
ロウが「そうか、わかったぞ」と言い、
それぞれを指さしながら、チェスの駒の名前を
言っていく。

「ルーク(自分=ハドソン・ロウ)、
クイーン(アルヴィーヌ)、
ナイト(モントロン)、
ビショップ(アントンマルキ先生)、
ポーン(マルシャン)」
(順番は違うかもしれません)

「我々はチェスの駒だったんだ。
ナポレオンが動かすチェスの駒だったんだ!」

この言葉を聞いて、全員が
後方に座っているナポレオンを見る。

このとき舞台の床には、
チェス盤のごとき碁盤目のラインが
陰となり出ている。             **



店があるからこれで、と去りかけるアルヴィーヌに
モントロンが声をかける。
「繁盛してるのか?」みたいなことを訊くと
「おかげさまで」。
「今度遊びに行くよ。」
「ワインをごちそうするわよ。」
「ヒ素入りだけどね」
と言い去っていく。


これで皆さんと会うこともないと思うけど。
と言って去って行こうとするアントンマルキ先生。

モントロンが
「大事なことを教えてやろう。
ナポレオンの死に疑問を抱く人間は一人じゃないってことだ」
そう言うと、
先生を追い越して去っていく。

溜息をついて、先生も去る。


残されたロウが去ろうとするとマルシャンが
「あなたには感謝しています」と言う。

イギリスで真実を話すこともできたはずだから。
そうすればイギリスを追われてパリで暮らすことも
なかっただろうと。

すると、「英雄には英雄にふさわしい・・・・」と
いつもの言葉を言う。

するとマルシャンは、総督がそうしてくれるだろうことも
陛下は予測していたという。
「同じ軍人だから」と。

「最後にあなたのような人に会えて幸せだったと
陛下はおっしゃっていました」
と言うと、
「ナポレオンが、そんなことを・・・」
と泣き声になる。

そこにマルシャンが封筒を差し出すと受け取る。

「では、失礼します、皇帝陛下!」と高らかに言うと、
ファンファーレが鳴り、ナポレオンが左手をあげる。

舞台前の階段を降りかけて足を止め、
持っていた封筒を破ろうとしながら
「くたばれ、ボナパルト」。
でも、封筒はマントの内にしまい、
去っていく。


あ。この4人が去っていくのは、
舞台の前階段から、下手側縦通路を通り、
横通路に曲がり、下手横ドア外へ歩いて行くのでした。



総督を見送ったマルシャンは、
ふぅと息をして、
メガネを取り、胸ポケットにしまう。

くるりとナポレオンの方に向き直り跪いて、
「これでしばらくはゆっくりお眠りになれますね」
と言うと、ナポレオンの最後の言葉になる。


「われわれ人間は夢と同じもので織りなされている、
はかない一生の仕上げをするのは眠りなのだ。」
(W・シェークスピア「テンペスト」プロスぺローの言葉より
 小田島雄志訳 白水uブックス・シェイクスピア全集)

「チェックメイト」

舞台背後の窓には、二つの目が映し出されている。


暗転。


【Fin.】


pearl〈パール〉 |MAIL

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