日々の泡

2011年03月08日(火) 沈丁花

一週間前から沈丁花の香りが町中に漂っている。
気温の低下と重なったタイミングで開花したのだろう。例年はふわりときりっとした甘さで薫って来るのに今年は寒風の間隙にひっそりと香っている。
道行く人のすれ違いざまの残りがと勘違いするほどに密やかだ。
寒さの中では何もかもがけなげに感じる。
小鳥もこどもも早咲きの桜も…



2011年03月07日(月) 月曜に氷雨はないでせう…

冷たい雨。
夜中中夢を見続けて眠った気がしない。
弁当のおかずにベーコンとエリンギとスナップエンドウを炒めようと思っていたのにあまりに寒く寝床でぐずぐずしてしまったら時間がなくなった。
従って今日のランチはひどく淋しいものになりそうだとしょんぼりしたけれどいざ食べてみるとゆかりとごまを振りかけた玄米、噛みしめるほどにおいしくて不思議と満足。
だれか大臣が辞任したとラジオからニュースが流れている。
やめればやめたで何か言われやめずにいると何でやめないのかと問われる。
予備校生がハイテクなカンニングをしただけなのに国を挙げて責め立てる。
右往左往 あたふたするだけのマスコミ
あなたがたに背骨はあるのだろうか?



2011年03月06日(日) 春物を出そうと思ったけれど寒いので読書

ミステリーを読んでまたも大事な一日を潰してしまった。
毎年三月のこの時期は光が春めいてつい薄着になってしまって風邪を引いたものだった。
去年辺りからもうそんなことはできないくらいに三月の風は冷たく感じられてこれって歳のせいなのか…と弱気になるがいややっぱり本当に寒いのだ、世の中が。
先々週末だったか仕事を終えて外へ出た途端にイソヒヨの声に出迎えられた。
今年も職場の建物に営巣するのだろう。
美しい鳴き声の鳥だが、去年わたしは思いがけずイソヒヨの雛が生まれ出る様子を生で聞いた。
わたしの仕事場は広いベランダに囲まれている。
座席の横の窓の下にイソヒヨが巣を作っているらしく、窓を開けていると彼らの泣き声や羽ばたきが聞こえてくる。
その日はとても暖かな春の日でちょうどお昼にさしかかる頃だった。
突然、「ヒーヒー」という雛の鳴き声がした。
卵を見守っていたらしい親鳥は、「ピポピポツ!ピポピポッ!」とそれまでには聞いたことのない嬉しそうな鳴き方で鳴いた。
ユーモラスなまでに喜んでいる様子が想像されてほほえましかった。
 イソヒヨに出迎えられた日はとても暖かな日だったけれど、あれから雨や雪に見舞われてとても寒い日が続いている。
これからも寒い日がありそうだ。
イソヒヨ がんばれ。
真夜中の青い彼方(文春文庫) 著者 ジョナサン・キング著 芹沢 恵訳
キリストのヨ−ガ 解脱の心理・完結編 著者 M.マクドナルド.ベイン著 仲里 誠桔訳
中年クライシス 著者 河合 隼雄著
夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです  村上春樹インタビュー集1997−2009 著者 村上 春樹著
詩を読む(岩波ジュニア新書) 著者 茨木 のり子著


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茉莉夏 [MAIL]