雲雀料理

2007年10月24日(水)

この偶然の巡り会いは
これからの生き方の土となり
芽吹いたこころを揺らがさない

この奇跡の巡り会いは
これからの生き方の水となり
芽吹いたこころを潤わせる

この運命の巡り会いは
これからの生き方の光となり
芽吹いたこころを育て咲かす

部屋の隅で蠢く  



2007年10月23日(火)

恋愛としての愛し方はできませんが
ひとつの人間として あなたを想う

あなたのこころを愛し
あなたの言の葉を愛す

もっと自由で大きな愛を



2007年10月22日(月)

不思議なもので
飾りがなくなっていく度に
どんどん惹かれていくんです
外見よりも内面の輝きのほうが
すごく魅力的に感じるんです



2007年10月21日(日)


光り輝くものには影があって
わたしは、その影が美しくみえると口にしたりもしますが
本当は、ひどく「光り輝くもの」にこがれています
光り輝く人よ、どうか幸せでありますよう



2007年10月20日(土)

わたしの思い描いた東京は、こんなものではなかった。
車が雨粒をまき散らしていく、空は灰色ではなかったはずだ。

部屋の中には、「五番街のマリーへ」と煙草の煙が流れている。



2007年10月19日(金)

骨のみえる背中は、拒んでいた
なにかに囚われながら、泳ぐ背中は
誰の心も受け入れられない塊だった

なぜ頑なに、己を縛り付けるのか



2007年10月18日(木)

オレンジ色のカフェに流れる
哀しいブルース、煙草の煙、囁く人の声
ドアがカランカランと音をたて
オレンジ色の陽が影をながくのばし
静かに足を運んだ男性は
帽子をテーブルの隅におき、新聞を読んだ

やがてあたたかい珈琲が運ばれる



2007年10月17日(水)

横断歩道を渡ると安物のカフェがあって
その向かいには通っている歯医者がある
このあたりにはスーパーが駅前にしかなく
そのせいか、いつも賑わっている
歩道橋の下では美容院に勤めている女の子がビラを配り
看板をもった初老の男性が俯きながらたっている

少しずつこの街を知り
少しずつ故郷を忘れている



2007年10月16日(火)

時折、眠れない夜があり
ベランダで煙草を吸ってみたり、テレビのリモコンを押したり
レモンの薄切りを食べたり、顔も知らない人たちと話したり

時折、酷い過ちをおかし
家族や友人や恋人を悲しませてしまう
最近は、やっと素直に謝ることができるようになった

時折、笑顔がこぼれることがあり
そんなときは、かならず美味しい料理を口に運んでいる
味のわからないワインを飲んで、満足した気になる



2007年10月15日(月)

手を放たれたら そこは真っ暗で
不安で動けなくなってた
あかるい場所に 何度もでようとして
やっと手をつかんだのに
繋いだ手は 放たれた


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水瀬 [MAIL]

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