漫ろ日記
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2021年08月01日(日) 【五輪日誌 5日 目】キャンプへ

■8.1(日) 晴れときどき曇り

葬儀の疲れもキッザニアの疲れもあることはあるのだが、今日は、今日こそはと、朝から卒論を書いていく。もくもく会にZoomで早朝から入室する。
もちろんだが、トラップはあちこちに仕掛けられ、インタラプトは容赦ない。それでも夏の日の朝は清清しいなと、facebookで友人たちが休みを満喫している写真を覗いて思う。

家人M氏からは、子どもたちをドッジボール部に連れて行けと、さっそく言われるが、ひとまず無視しておく。報復は受容することにする。昨日、あれだけ子どもたちに奉仕したのだ、今日くらいは静かに放っておいて欲しい。

無視していたら、願いが叶ったので、引きつづき卒論を進める。わたしの理想はこのまま日没までドラフト原稿を書きながら、夜はオリンピックのハイライトなんぞを観つつアルコールの海にダイブすることである。

はたして、ささやかなその願いは成就するんだろうか。そう思いつつ、新聞を眺める。
日経はまあ解るとして、朝日朝刊一面の「核の風吹く村 弟は16歳だった」という、「グローバルヒバクシャ 被爆76年」という連載は、このタイミングで必要だったんだろうか。


2021年07月31日(土) 葬儀とキッザニア

■7.31(土) 晴れ

朝から、義母の葬儀。近親者のみということだが、多くの方たちが来ている。わが家はM氏、わたしそして息子が最後のお別れに参列する。娘は、もともと予定に入っていた夏期のイベントにどうしても参加したいということで、まあ先日おばあちゃんとはお別れしたからいいだろうということで、そちらに一人で出かけていく。

先日ひとりでイベント会場まで行くようにと〈練習〉したつもりなのに、さっそく乗るべき電車の反対線に、しっかりと乗ってしまう。
そっちは渋谷行きだろ。乗るべきは元町・中華街行きなんだよ、と斎場に向かう電車の中で思わず声を張り上げる。

なんとか逆の電車に乗せて、目的最寄り駅の綱島駅で、今度はバス乗り場が解らないと電話がかかってくる。そのタイミングが非常に悪く、まさにわたしがお焼香をあげているところ。

焼香を終えて、そそくそと廊下に出て電話口でバス停まで誘導する。
「念のため、バスの運転手さんに、***(目的地近くのバス停)に止まりますかと訊いてみなさい」と言うと、娘は通話中のまま、運転手さんへ同じ質問をしたら、運転手さんからは「携帯電話を切って下さい」という声が聞こえてくる。娘は慌てて「すいません」と言って電話を切ったのだが、おいおい運転手さん、それおかしくないか。
小学生が困って質問しているんだから、まず答えてあげるのが先だろう。その後にやんわりと注意するというなら解るが。
どうなんですか、東急バスさん。
少しムッとして、席に戻る。

午後は子どもたちとキッザニアへ行く予定が入っているので、出棺を見送ってから自宅へとんぼ返りする。昼メシをかっ込んで豊洲へ向かう。
今日も炎天下だ。
この後のことは、疲れてもう今日はこれ以上書く気が起こらない。


2021年07月30日(金) 葬儀とキッザニア

■7.30(金) 晴れ

朝からずっと卒論を書いていく。夕方にM氏は実家に行くというので、子どもたちを見ながら、明日の仕度とかをする。

30日付読売新聞朝刊に、安倍前首相の五輪開催に関するインタビューが掲載されている。

《大切なのは中止することではなく、様々な知恵を出し合って安全で安心な大会を行い、多くの人に感動を与えることだと考えました》

それはその通りだとも思うが、感動を与えることに国民が納得できるような施策がこれまでなされてきたのかどうか。

夕方、やや疲れてぼんやり。
五輪大会8日目。フェンシング男子エペ団体で、日本初の金メダルとかとか。


2021年07月29日(木) 卒論集中

■7.29(木) 晴れ

義母の納棺が終わって、葬儀まではわたしはとくにすることはない。わたしは、中間報告が迫っている卒論のためにPCに向かう。傍らではTVをつけて、五輪のTV中継を流している。

家人M氏は、地元バスケットボールクラブのイベントへ息子の付き添い。ほんとうはわたしが行くはずだったが、卒論に集中したいのでと言い切ってお願いする。M氏はぶつぶつ言っていたけれど、スルーする。

五輪大会7日目。
柔道男子100キロ級でウルフ・アロン選手の大内刈りが決まって金メダル。朝日新聞は「底なし ウルフ 王の系譜」と評している。
柔道女子78キロ級で濱田尚里選手も金だ。柔道の日本勢は男女で8階級を制したことになる。
伊藤美誠選手、卓球女子シングルスで銅メダル。

新型コロナ、1日あたりの国内感染者は初めて1万人を超えて、10,693人。東京都は3865人。27日の2,848人、28日の3,177人を超えた。神奈川県も29日は1,164人。

息子は昼過ぎに帰宅してきた。「バスケ、楽しいな」と言っていたが、まあそのうち熱は冷めるだろう。親がこういう態度だから、子どもはオリンピアンになれないのだ。


2021年07月28日(水) 納棺

■7.28(水) 晴れ

義母の葬儀は、けっきょく7月30日(土)に決まる。場所は義父を見送った時と同じ斎場。
午後から湯灌と納棺が予定されている。


昼過ぎに斎場へと家族で向かう。
義母の死に顔とはじめて対面する。なんとも艶やかな表情で、眠っているようという表現がそのまま当てはまる。
湯灌は、わたしの実父のときに体験している。全身を洗ってもらい、髪の毛もシャンプーで洗い流し、ヒゲも剃ってもらったっけ。開きっぱなしだった口蓋を閉じてもらい、少し化粧もしてもらったはず。つい3ヶ月前のことなのに、もういろいろと忘れている。

湯灌の儀式が終わりに近づいて、末期の水をとったときには、その唇がずいぶんと柔らかいことに驚いた。綿棒で下唇を水で湿らせたときに、ぷるんという擬音がふさわしいほどに綿棒に押されて動くのだ。実父のときとは大違いだ。
そして、不意に涙がこぼれるのだが、これも実父のときとは大違いだ。

湯灌が終わって、納棺。花はまだ枕元には飾らないが、いろんな遺品を詰めていく。淡々と進行していく。


大会6日目の五輪結果。体操の橋本大輝選手が男子個人総合で金メダル、そして競泳・女子200メートル個人メドレーで大橋悠依選手が2冠目の金メダルを獲得。

例えば、橋本選手の、翌日29日付朝刊の記事見出しは、こうだ。

○朝日《橋本 輝く鉄棒の新星》
○読売《橋本 王者継承》
○日経《橋本 キングの系譜》

わたしの感覚では、日経なんだが、刺さるのは読売だろうな。






2021年07月27日(火) 【五輪日誌 5日目】背中合わせ

義母が亡くなったのだが、自宅での死亡ということで警察がはいる。〈変死扱い〉なのだそうだ。事件性はないと思うので手続き上だけの話だろうが、事情聴取と検死をされている。

なので、というか、こちらとしては会社に亡くなった旨を伝え、会社規定に従って明日から忌引き休暇をとることにする。3日間。

それまでにいくつかの業務をこなしておかねばならないのだが、実父が亡くなったときに比べれば大した用事は、いまのところない。

26日、オリンピック大会4日目のダイジェストを朝日新聞朝刊から。

《第4日の26日、スケートボード女子ストリートで13歳の西矢椛(もみじ)が優勝、16歳の中山楓奈(ふうな)が3位になった。新競技のスケートボードで日本勢は前日の堀米雄斗に続く2日連続の金メダルとなった。柔道では男子73キロ級の大野将平が五輪2連覇を達成し、日本男子は3日連続で金メダルに輝いた。女子57キロ級の芳田司は銅メダルを獲得した。卓球の混合ダブルス決勝では水谷隼、伊藤美誠組が中国ペアを下し、初代王者となった。

 2大会連続優勝を目指した体操の男子団体総合で日本(橋本大輝、萱和磨、北園丈琉、谷川航)は銀メダル。アーチェリーの男子団体で日本(河田悠希、古川高晴、武藤弘樹)は3位決定戦でオランダを下し、この種目で初めてのメダルに輝いた。

 ソフトボールの日本は米国にサヨナラ負けし、リーグ戦を4勝1敗で終え、27日の決勝で金メダルを懸けて再び米国と対戦する。テニス女子シングルスの大坂なおみは3回戦に進出。男子ダブルスの錦織圭、マクラクラン勉組は英国組に勝ち、準々決勝に進んだ。》

メダルラッシュなのだが、コロナ感染者数は1429人。月曜日としては1月11日の1252人を上回り、過去最多。そういう状況と隣り合わせになっている。


2021年07月26日(月) 【五輪日誌 4日目】訃報アリ

■7.26(月) 曇りがち

ここ最近と比べて、少し涼しいのは台風8号の接近のせいなのか。リビングルームの室内温度を0.5℃だけ上げて、27.5℃にしてみる。
4連休が終わった後の今日は在宅勤務で、傍らでTVをつけてオリンピックを小音量で流している。カフェのノイズのような感覚で。

なかなか快調な日本勢。観ている方もやっぱり楽しくなってくる。いまのところではメダル獲得数は日本がトップになっている。
そろそろ民放あたりで、優秀な成績をとった選手へのインタビューや〈まとめ記事〉みたいなVTRが流れ始めているが、わたしはそういうのは嫌いなので、ほとんど観ない。彼らの競技を楽しみ、試合直後のインタビューに耳を傾け、後は新聞の記事を眺めるくらい。

昼過ぎから、ふと観はじめたスケートボード女子ストリート決勝がグングン面白くなってきて、つい仕事の手を止めて観ていたが、いやあにし曇りがち

ここ最近と比べて、少し涼しいのは台風8号の接近のせいなのか。リビングルームの室内温度を0.5℃だけ上げて、27.5℃にしてみる。
4連休が終わった後の今日は在宅勤務で、傍らでTVをつけてオリンピックを小音量で流している。カフェのノイズのような感覚で。

なかなか快調な日本勢。観ている方もやっぱり楽しくなってくる。いまのところではメダル獲得数は日本がトップになっている。
そろそろ民放あたりで、優秀な成績をとった選手へのインタビューや〈まとめ記事〉みたいなVTRが流れ始めているが、わたしはそういうのは嫌いなので、ほとんど観ない。彼らの競技を楽しみ、試合直後のインタビューに耳を傾け、後は新聞の記事を眺めるくらい。

昼過ぎから、ふと観はじめたスケートボード女子ストリート決勝がグングン面白くなってきて、つい仕事の手を止めて観ていたが、いやあ、西矢椛選手、この子はスゴかったなあ。年齢もそうだが、最下位からの大逆転だもんなー。
なにより、本人が楽しんでいるのがこちらにも伝わってきている。

夜、義母が亡くなったという電話を受け取る。
突然のことなので、もうびっくり。ウチの父のときと違って、持病もなく、五輪の開会式も義兄家族と楽しんだというのに、あまりに突然すぎる。声も出ない。子どもたちは、わたしたちの狼狽振りにつられて泣き出してしまう。


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