一年ぶりに足跡を残す。あれよあれよという間にただの読書好きの女の子、だった私は着々と歳を重ね、お話を書きためる日々からは遠く隔たり、恋をして、妻となり土地を変え、そうして、こんどは「母」となったわけで。まだこの世に生れ落ちてひと月と少しの命と肌で触れ合いながら、翻弄されながら、新しい生き方で生きてゆく。のだとおもう。