確か、1999年のワールドカップから見ていた全日本のバレーボール。 その時は自分がこんなに長い間、バレーに嵌るとは思わなかったね。 当時、民放でバレーボールの試合をやってるのはワールドカップと、オリンピック最終予選だけだったと思う。
私はオリンピックは昔はさほど興味がなくて、見るといえば柔道と新体操くらい。それもたまたまテレビをつけたら、みたいな感じで今ほど真剣に見てなかった。 だから日本のお家芸と言われたバレーボールが女子はアトランタから出場を逃してるなんて知らなくてシドニーの時も最終予選で(この時はあまりバイトで見れてなかったからあまり覚えていないんだけど)切符を逃してそこまで低迷していたなんて気づいてなかったのね。 それでも父にビデオ録ってもらってたり、当時付き合ってた彼氏に途中経過をメールで教えてもらってたりしてたから女子は覚えてるんだけど。当時、全日本の女子は怪我人が多くて満身創痍で戦ってたなぁ、とか。 シドニーのオリンピック最終予選で疲労骨折しながらも小さい巨人と言われエースとしてスパイクを決めていた大懸選手(現・成田選手)とか靭帯を痛めながらも(断絶だっけ?)ブロックに飛んでいた江藤選手とか。確か高橋とか竹下、杉山もこの時全日本に招集されたんだよね。(うろ覚えなんだけど)佐々木もいたかな?
男子は確か、加藤選手が活躍していたような気がする。『空飛ぶプリンス』。あと、山本選手を最初に見たのはこの時だったような気がするんだけど…。日本にしては珍しく200cmのアタッカーで当時大学生だった気がするけど、サウスポーの。 まぁ、当時から山本選手は弱気とか、『ガラスのエース』とまで言われ、大事なところで決めきれない、繊細な選手だったんだよね。期待されてた分、色々厳しい立場に立たされて、プレッシャーによる重責もあったんだろう。怪我にも泣かされることが多くて、だから2003年のワールドカップの時はホント、コンディションが良くて、これはいけるだろう、と思っていた矢先の怪我。どこと戦ってた時だかは忘れてしまったんだけど、確か3戦目だったと思う。スパイクを打ったあとか、ブロックを飛んだあとかもホント記憶力が悪くて情けないけど、相手チームの足に着地の時に乗ってしまい、捻挫をしちゃったんだよね。結構酷く腫れていてもう試合には出れないんじゃないか、ってぐらい危ぶまれて。(実は日本は初戦で越谷選手も怪我で細川選手と交代してそれ以降スタメンで合に出れなかった) だけど、それまでの山本選手だったら絶対に出れなかっただろうな。(かなり侮っている)でも、出てきたんだよね。怪我をしたのが1セット目で(2003年11月の日記参照。当時の日記を読んでみたらあたくしってば酷い書きようだ…笑)テーピングで固めて出てきたのが2セット目の中盤以降。この時、当時キャプテンだった『帰ってきた日本のサムライ』加藤も体調不良で1セット目に途中交代してたのね。しかも初戦で怪我した越谷選手と。だからこの試合はすごく印象深い試合だったんだよね。(その割りに記憶が曖昧なんだけど)この試合ですごくあたくしとしては山本選手を見直したんだよね。今までいろんな人に散々なことを言われ続けてきた山本選手。でもこの時MVP獲ってるんだよ。まぁこのあとのオリンピック最終予選で散々な結果になってしまって(せっかくプロ転向したんだけど)それからしばらく立ち直れず(不甲斐ないと日の丸をつける資格がないとまで思いつめた!)当時田中監督から植田監督に変わってその監督の方針で2年くらい全日本に召集されなかったけれども、いつだったかな、2007年のワールドリーグかな?アジア選手権だったか…ジェイコムで見たんだけどもまた山本選手がすごく逞しくなってて、感動したんだよね。しかもあたくしが知ってたころの選手はほとんどいなくなってたけど、センターの選手とかレフトの選手がいい選手が揃ってて、越川選手はちょっとレシーブに難ありだったけど、いいアタッカーだしカッコいいし!(あれ?)でも控えの千葉選手とか荻野選手とか頼りになるし。アジア選手権ではオーストラリアとタイに負けて結局2位に終わったけど。(あの時タイに勝ってたら優勝できたんだけどね)
ワールドカップの時は新戦力のゴリこと清水選手という若手のスーパーエースが出てきてそこそこ活躍してたし。今年のオリンピック最終予選ではワンポイントブロッカーとして出た場面が多かったけれど。去年のワールドカップからひしひしと感じていた予感。女子はアテネオリンピックのときのチームよりも安心感が足りない気がしてたけど、男子は手応えを感じ始めた。最終予選が始まるまではやっぱり多少は不安だったけれども。いや始まってからも不安だったか。だって勝てたと思った荻野キャプテンが小躍りした初戦のイタリア戦を落としたしねぇ。これで日本の自力1位通過はなくなったわけだし、そうするとアジアの中で1位になるしかないんだけども、韓国、イラン、タイ(タイにはアジア選手権で負けたけどあれは日本のミスだから)は別として…オーストラリアに勝てるのか?結果はストレートで勝ったけど、でもアルゼンチンに快勝したオーストラリアには勝てないと思ったよ。(酷い)こうなったらオーストラリアに1位通過してもらって、日本はアジア1位でこれからのアジア戦は全勝で行くしかないよね〜、って旦那と話してたのに!なのにオーストラリア、韓国に負けてるし!しかも日本と当たる前の試合で!これで日本は何が何でもこれからの試合勝たなくちゃならなくなった。もともとオーストラリアにも勝たなくちゃいけない予定だったけど。だからオーストラリア戦は手に汗握る思いで見ていたよ。その日は頭痛が酷かったんだけども、そんなこと言ってられなかったし。あたくしにとっては自分の体調よりもバレーのが重要! だから勝った瞬間、すごく嬉しかった。監督が崩れ落ちたのも分かる気がする。選手に対する思いとかバレーに対する思いとかオリンピックに対する思いは到底監督に及ばないけれども、でも全日本のバレーが好きなあたくしにとっても、すごくすごく嬉しいことだった。だって男子は16年ぶりなんだもんね。前回のアテネの最終予選のとき、女子が1位通過でオリンピック行きを決めたときのように嬉しかった。4年前の時の悔しさがあるから余計だったかもしれないね。あと残す強敵はアルゼンチン。ここまでオーストラリアに負けた1敗しかしてないチーム。アルゼンチンは絶対に強いはずなのよ〜。だってマラドーナの国よ?(関係ない)世界ランキング6位だしね。だからアルゼンチン戦も真剣に見てました。旦那の実家で。第4セットは見れなかったんだけど、第5セットは途中から見れました。見れたときはジュースジュースで危なっかしかったけど、ゴッツのサーブから相手のサーブミス、荻野のスパイクで決めたときはもう嬉しさ通り越してホッとした。脱力したといってもいいくらい。オーストラリアに勝って、王手をかけてアルゼンチンに勝ってオリンピック行きを決めて。良かったねぇ。翌日のアルジェリア戦もひざの調子の悪い山本と越川を退げて若手の清水と福澤選手を出して。最終戦だけど、思い切りプレーできて良かったね。
北京オリンピック男子女子ともに出場おめでとう〜。 月並みなことしか思いつけないこのボキャブラリーのなさが恨めしいけど、どうか頑張ってほしいと思います。
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