空中楼閣

2004年07月26日(月) 雨の音、風の音、雷の音。

 
アメノオト。
大気を全て埋め尽くすような。
激しい、激しい。
 
カゼノオト。
雨すらも狂い乱すような。
激しい、激しい。
 
イカヅチノオト。
風を容赦無く斬り殺すような。
激しい、激しい。
 
 
光を遮断された世界で。
空を駆け巡る、その輪舞曲は。
震えるほど美しくて。
震えるほど恐ろしくて。
 
僕は、何も掴めない腕を伸ばすだけ。
ガラスの窓に阻まれても。
人工灯に目隠しされても。
 
 
高鳴る胸を抑えきれない僕は。
薄気味悪く歌いだす。
何故だか君も上機嫌だけど。
 
笑おう、歌おう、踊ろう。
猛る獣は眠らない。
笑おう、歌おう、踊ろう。
理由なんて今は必要無いだろう?
 
 
僕が君に伝えた理由は半分。
真実を蓄え続けた理由がもう半分。
そっちは教えてあげない。
爪が剥がれるまで脳味噌掻き毟ってごらん。
そしたらさ、ホラ少しくらいは。
夢に見れると思うから。


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亨 [MAIL]

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