Shigehisa Hashimoto の偏見日記
塵も積もれば・・・かな?それまでこれから


2005年10月14日(金) 総白痴化の総決算

10月の改変期を迎え、テレビ界はSP番組の花盛りである。
ただし、それぞれの内容はお粗末そのもので、残念ながら「花も実もある」とはならないようだ。やはり、全体的に能力のない人がテレビの世界に居座っていることは否めない。
先週など、ニュース以外はいっさいテレビを点けなかったほどである。これは元・テレビっ子であった私としては画期的なことで、元々たいしたことのないメディアであるとは言え、私のような暇人に見放されるようではテレビも終わり、という気がする。
そんなわけで、テレビに対する熱がすっかり冷めてしまっているのだが、今でもほぼ毎週みている番組もある。
東海テレビの「ザ・ノンフィクション」という番組で、題名どおりノンフィクションのドキュメンタリーである。
特定の職業に携わる人やある問題を抱えている人に長期的に密着し、その喜怒哀楽を隠すことなくカメラに収める、というパターンがほとんどである。硬い番組名もあり、NHKのドキュメンタリーに近いと言えなくもないが、伝わってくる印象はより滑らかである。かといって民放特有の”おちゃらけ番組”ではないので、最近のテレビにあきれ果てている人向けであるといえる。何より、我々が生きる「現代」のうねりを縦横無尽に活写するところが良い。
ナレーションの人選が結構バラエティーに富んでいて、この間は宮崎あおいが担当していた(彼女のナレーション技術は現時点では低い)。

また、これから始まる新番組でチェックしようと思っているものもある。
TBSの「まんが日本昔話」の再放送のことで、ゴールデンタイムの再放送という考え自体、久々のヒットである。30分の枠でふたつの話が放送される「昔話」だが、民話系・明るめで知名度の高い話が多い一本目よりも、二本目の少し悲しい・場合によってはめちゃくちゃ怖い路線のほうが好きである。第一回の放送ではさっそく山姥の話が二本目に取り上げられるようなので期待して待ちたい。
放送局が買収問題に揺れるTBSというのがいささか気にかかるが、仮にこの局が征服されても、良質な番組を削ることはしない、という賢明な判断を買収先に期待する他ないだろう。

それにしても、今期から始まるクイズ番組の多いこと。クイズがテレビに溢れ出すのは、テレビがつまらない時と相場が決まっているのだが…ま、このままではIT云々以前にテレビは斜陽になることは避けられないだろう。


橋本繁久

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