先日、貴方に会った。 会った途端、貴方は声をかけてくれた。 すれ違いざまに。
だけど、入れ違い。
しばらく会えなくて。 帰ろうかなーって思ってたら、現れて。
お互い、なかなか言葉が出なかった。 だから貴方はすぐにどこかに行くかなって思ったけど、隣りにいてくれた。
なかなか、話題が見つからなくて。 だけど、話し始めたらどんどん出てきた。
他愛のない、話。 世間話。
私は、心がまだ動いていなくて。 貴方といるのに心が動かなくて。 でも、誰にも邪魔されたくないし、貴方が行ってしまわないように願ってた。
いつもと同じような、違うような。 そんな貴方の態度。
お互い、メールのことは口にしなかった。 ほんとに他愛のない会話ばかりだった。
筋肉がついてきたという貴方の腕に触れた。 本当は胸元に触れてみたかったけど、それはさすがに無理。 でもきっと貴方も、胸元に触れて欲しかったんじゃないのかな。 そんな気がする。 そんな素振りがあったから。
微妙な空気。 間を持たせるような、何かを待ってるような。 気のせいかもしれないけど。
突然他の子が現れて、空気が変わった。 2人の時間は、そこで終わり。
あの時の私は、心が止まっていて。 貴方以外のことでも感情が閉ざされていて、告白なんて考えてもなかった。 自分の気持ちが、なくなってた。
だけどあの時、もしも告白してたらどうなってたんだろう。 そんなことを考えた。
貴方は、私からの告白を待ってたんじゃないかな。 以前のメールを読み返してみたら、『告白したかったのに』と送っていた。 そんなメールを送ったことすら忘れていたけど、 貴方はそれを覚えていたのかもしれない。
なんて、もう確認しようがないんだけどね。
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