思えば私の人生は物心ついた頃から積んで来た人生で、この場合の「積む」というのは買ったはいいが買うこと自体で満足してそのまま積んでそのうち使うからと思いつつも積みっぱなしの「積む」なのですが、最初は「積み消しゴム」「積みノート」などの「積み文具類」に始まり、「積み雑誌」から早々に「積む」の基本である本類へと広がり、「積み文庫」そして「積み単行本」、大人になってからはさらに「積む」分野が広がり、買ったまま箱を開けない「積み食玩」、買ったまま一度もプレイヤーに入れていない「積みＣＤ」が加わり、「積み中古ゲーム」から「積み新品ゲーム」なども増え始めた頃にはさすがにこのまま「積む」ことを続けて良いのかと思いはしたものの、人は罪の意識よりも快楽に流されやすいのだなあなどとしみじみ振り返ってみつつ、最近では「積みＤＶＤ」が進化して「積みＤＶＤbox」、ついには我が家の家電の近代化に合わせて「積みＢＲbox」に至り、ちなみにこれらは移行してきたわけではなく、常に同時進行中であり、自室には多くの消化すべき「積み」物があまりにも増えすぎた現状を鑑み、このような無駄は自粛すべきだろうかと思ったものの、微力ながら停滞気味な我が国の経済活動の一翼を担うべく、これからも「積む」ことに邁進しようと思うのでした。
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