初日 最新 目次 MAIL HOME


ラヂオスターの悲劇
トマーシ
MAIL
HOME

2006年03月06日(月)
そして歌が生まれた。

ルイ・アームストロングの古い録音にそんな曲が混じっている。ジャック・ティーガーデンと一緒に吹き込んだ一曲でちょうど有名なタウンホールでのコンサート盤の延長みたいなノリだ。サッチモの売春宿そのものみたいな声とビック・Tの酔いどれな濁声の掛け合いが面白い。面白いというよりこの手の掛け合いに珍しくとても滑らかにスイングしている。僕がそのスクラッチ音すらも愛している歌だ。今はどこにそのアルバムがあるか分からないけれど時々聴いてみようと思う。この曲を聴くと、録音媒体が発達した世界に属していてほんとに良かったなと思う。この単純な数々の違和感を濾して、なお胸にピタリと寄り添う感じは本当に心から信頼している。