⊂クラッカー⊃
2004年01月25日(日)

何かしなきゃいけないのに、何もしたくないのは休日。
部屋を片さなきゃいけない。
誰にも優しくなれないあたしが、誰かに優しくしてもらうことがあって。
胸の中で足首にぐりぐりと巻かれた縄を解きたい衝動に駆られる。
でもなくしたらいやだ。
頑固で天の邪鬼でどうしようもなく子供なあたしを、
あたしは自分らしさとして連れていこうとして、失敗した。
それでもまだ連れてゆく別の手段を考える。
あのコ達と同じように成長して、同じようになりたくないよ。
どうしてもなりたくないよ。
誰かに思われることを嫌悪していた。
好きも嫌いもいやだった。
今は嫌われる方が好き。
嫌われることに負けたくないと思う。
好かれた甘い生き方はとてもとても嫌だ。
お花畑に住んでいる妖精さんのようだと嘲笑う。
とてもイヤな生き物だと思うけれど、そうした方が生きることを感じれる。
負けるのはいやだ。
でも別に勝ちたいと強く願っている訳じゃない。
負けるのがいやなだけよ。
最悪な生き物ね。

成人式へ行ったよ。
全員が同じ顔に見えた。
あの頃、生き張っていた子は存在感すら無くなっていた。
変わることを嫌がってとても素直で綺麗だった子は、汚れてた。
社交辞令なんていうのよ。
笑えない。
あたしは笑った。
そんなものとは別に、あの頃とは違う無邪気さで、笑った。
曖昧になった懐かしい繋がり。
まるで仮装パーティーの様だった。
やっぱり中学校は嫌いだ。
あの頃のようにあたしはまた泣ける。
あたしは忘れていない。
馬鹿らしい箱の中に居た。
もう会うことなんてないけれど。
でも本当はとても悲しかった。
何も変わってない。
誰も同じように変わってゆくところが。
少しは期待していた。
でもだれも同じジャガイモの顔してた。



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由弥 [御手紙]