⊂なつのとばり⊃
2004年05月15日(土)

考え方は誰もかも違って、でもそこであまりにも違っていると異常だと看做される。

あたしが働いているお店は、所謂『お水』というジャンルに属し、
しかしそういう場所でありながらほとんど派閥もなく、
18歳から20歳代後半くらいまでの女のひとが働いている。
まずお客様についたらお酒を作って差し上げ、ご挨拶に名刺を渡す。
けれど友達に、お客様がしまった他の女の子の名刺を捨て、自分の名刺だけを持たせようとする子が居る。
指名を貰うのが目的だ。
それをあたしはどうしても、強かさだとは思えない。
負けるのは嫌いだ。
だけれど、少しずついいお客様について欲しくて、あたしは頑張っているつもりなのに、
固定客を寝取られたり、嘘の私生活を吹き込まれたり、とても邪魔な存在だ。
潰そうか。
また不穏な胸の内。
腰を据えてお水をやろうとは考えていない、ある目的の為にお金を稼ごうと思って始めたことだ。
だけれど、それはお仕事として、プライドは持っている。
腰を据えて働いているお姉様も居る。
それに偏見は持たないし、寧ろ立派だと思っている。
正直なところ、アルバイト感覚や好奇心で働き始めたけれど、
なんでもやることはいつでも必死でやりたい。
だから、男と遊びたいだけでそうしている友達がとても気に食わないのだ。
言葉がうまくいえないけれど、あたしはお店も働いてるみんなもお客さんも好き。
偽善じゃなくて本当だよ。
まがってんのが大嫌いなんだ。

それとはまた別のお話だけれど、あたしは恋愛のお付き合いを嫌悪する。
契約紛いの言葉と腕に縛られて生活をすることが考えられない。
遊びたいひとと遊んで、
呑みたいひとと呑んで、
セックスしたいひととセックスして、
抱きしめてくれるひとに抱きしめてもらいたい。
こんな醜いあたしにキスをしてくれるひとは、幾らでもいた。
ひとを知らなすぎたのはあたしだ、けれど。
未だ恋愛なんて鳥肌が立つくらいに嫌悪する。
やっぱり夜はひとりで眠りたい。



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由弥 [御手紙]