悲しい思いをしないで済む方法を探していた。 太陽が眩しい。 あたしは夜を死にたい。 どうかどうか、死にたい。 夜を生きることは蜥蜴のように、地面を這うような、 這いのぼるような、心地の悪いやり方だ。 一度は太陽のもとに出れたのに、 まんまとそれを破り捨ててしまった。 腕は矛盾に傷つき、あたしはただ空中をただよう。 ぼんやりとしていればまた夜はやってきて、朝になることを恐れてたまらない。 低いハードルさえ、ひきずった脚でなど越えることはできなくて、 あたしはただただ立ち尽くす。
ぼくにだけ未来がこないようだった。 身動きが取れない。 どうしようもないよ。
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