二度目の恋。
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2005年11月21日(月) |
モルゲンレーテふたたび。 |
二年前の今頃、ある工場の見学に行きまして、「モルゲンレーテだ〜」と感動したことがあったんですが、再び仕事でそこに行ってきました。疲れた。
普段縁のない場所なもんで、力いっぱい緊張する。いちばん奥の区域に入るにはいろいろなチェックを経なきゃならない。んで、いったん入ったら出るのにもチェックがありまして、ゲートをクリアしないと一般社会に返してもらえない。そのゲートで帰り際に私、ひっかかってしまいまして。とにかく機械がOK出すまでは内部のひとであろうが素性がしっかりバレてようが絶対に外には出してもらえないわけで、最終的に服まで脱がされてようやく出られたという。服は没収。借り物の白衣だったから良かったんですが、私服だったとしても容赦なく没収だそうです。夏場でシャツ一枚だけだったら困りますねー、なんてオヤジ発言が場に飛び交っていたことを付け加えておきます(ただしそういう場所なんで実際には私服のままでは立ち入りできません)。
根っから文系の人間なんで、なかなか最先端技術の動く場所には近づかないわけですが、そこに行くといつも思うのは、人間の欲望は本当に限りがないなと。そして知恵にも限りがない。ここまでしてでもひとは快適さを求めるのかと考えたとき、哀しいとも思うけれど「すごい」と感動もする。ひとというのはすごい生きものです。よくも悪くもとんでもない生きものです。猛獣はもちろん怪獣でさえ飼い慣らそうとする。飼い慣らしているんですよ、実際に。刃向かわれたらおしまいだよなと判っていても、鎖の丈夫さを信じて飼い続け、利用し続ける。指輪物語の指輪みたいなもので。指輪を捨てるという決断もすごいけれど、指輪を使いこなせるはずだと人間の知恵を信じる方向に決断したひとたちというのもすごいと思うわけです。どちらが正しいのかは別にして。
種はね。やっぱり無印のときのほうがそういうテーマが大きく前に出てて好きでした。
人間ってすごいな。
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