徒然エッセイ&観劇記
エッセイ目次|前|先
2002年06月01日(土) |
ミュージカル詞的事情DEドイツ語講座(初級編) |
ミュージカルの詞は、アホである。
などと書き出してみたりして。いやはや、最近某ミュージカルの英語詞をちゃんと文字で見まして、そのへろへろ具合に笑っちゃいましただよ。 「I NEED YOU,YOU ARE MY ENGEL」とかマジで言うんだよ!(この例文は一応創作です)日本だってなんだっておんなじなんだけど、こうして文字で見ると目が覚めるよね。 ミュージカルハマり始めの頃は、「なんなのこの甘ったるいおこちゃまな言葉の羅列は!(ついでに日本の訳は古くさい言葉を使う)」と思ったもんだけど、そういう違和感を思い出しました。 いや、もう慣れちゃったからいーんです。音楽劇っつーのはそういうもんだ。極力分かりやすく感情に訴える言葉、ミュージカル語を使うのだ。
同じミュージカルの英語詞、ドイツ語詞、日本語詞を手繰ってみて、あ、そうかーって気付きました。 ミュージカル語。つまり、日常ではあまり使わないのに、何故か歌詞だと頻出する単語があって、もうどのミュージカルだろうとそりゃーばんばん出てくるんす。 そうすると、ドイツ語詞なんかでも、超限られた単語しか分からなくても何となく意味を拾えてしまうんだな。 特にラブソングなんか、大体言ってることはどの曲もおんなしだから分かりやすいことこの上ねぇ(笑)
でもって、英語とドイツ語っていうのは、単語的になんだか似てるんざますよ。 というわけで、ここからはマジでよく出る単語を「日本」「英語」「ドイツ語」の順に列挙しつつ、ちょいとドイツ語講座をしてみたいと思います。
☆名詞・副詞
「心」[heart] [Herz(ヘルツ)]←名詞は語頭が大文字です。 たまに[r]でちょっと巻き舌する歌い手さんがいます。
「天使」[angel] [Engel(エンゲル)]←ほとんどローマ字読みでOKです。 例:君は僕の天使だ![You are my angel] [Du bist mein Engel]
「星」[star] [Stern(シュテルン)]←[s]の後ろが子音の時は「シュ」と読みます。
「太陽」[sun] [Sonne(ゾネ)]←[s]の後ろが母音の時は「ゾ」と濁ります。
「月」[moon] [Mond(モント)]←[d]が最後に来ると「ト」と読みます。 実際は「ト」じゃなくて「テゥッ」って感じで発音してね。
「世界」[world] [Welt(ベルト)]←[W]はヴと読みます。英語の[V]だと思えばいいです。
「時」[time] [Zeit(ツァイト)]←[ei]はエイではなくアイと読みます。
「一人ぼっち」[alone] [allein(アライン)]←上に同じ
「自由な」[free] [frei(フライ)]←これもですね エリザベートが好きな言葉ですねん^^
「夜に」[in the night][in der Nacht(イン・デア・ナハト)]←[ch]は喉から声で「ハ・ヒ・ホ」 ナハトほんと多い。「ハ」のとこがドイツっぽく喉の奥から絞り出す発音(聴いてて楽しいよ〜^^)
☆接続詞
「〜と・そして」[and] [und(ウント)]←[d]はトと読みます。 「だから」[so] [so(ゾー)] 「しかし」[but] [aber(アーバー)]←[abe]と母音・子音・母音と連なる場合最初の母音が伸びます。
☆動詞
「愛する」[love] [lieben(リーベン)]←動詞の語尾[en]は主語や時勢により活用 例:貴方を愛しているの![I love you] [Ich liebe dich(イッヒ・リーベ・ディッヒ)]
「必要だ」[need] [blauchen(ブラウヘン)] 例:僕には君が必要なんだ![I need you] [Ich blauch dich(イッヒ・ブラウホ・デイッヒ)]
「生きる」[live] [leben(レーベン)] →「人生」[life] [Leben] 例:君の人生 [your life] [dein Leben(ダイン・レーベン)]
「夢見る」[dream] [traumen(トラウメン)] てかトラウメン多すぎ!もう飽きた!(笑)ドイツ語曲聴いてる人、是非みつけてみて下さい。
=日本語詞でもこんなに!「夢」INレ・ミゼラブル
ファンティーヌ♪夢を見てたのね〜♪夢見た人生〜♪ マリウス&コゼット♪夢か?♪いいえ♪夢ではないわ♪ エポニーヌ♪知ってる 夢見るだけ♪ マリウス♪自由を夢見て 炎と燃えて♪
「知っている」[know] [weissen(バイセン)] 例:お前は〜ということを知っている[You know that〜] [Du weisst dass〜(デゥ・バイスト・ダス)]
というわけで、エポニーヌの♪知ってる 夢見るだけ♪は [Ich weiss,dass ich habe nur getraumt]←[nur(ヌアー)]=「ただ〜だけ」(haben+過去分詞)で現在完了形 とかなんとか言うんでないかな(←適当)
「理解する・分かり合う」[understand] [verstehen(フェアシュテーン)]←[v]は英語の[f]と同じ発音です。
「〜できる」[can] [kennen(ケネン))] 「〜でない」[not] [nicht(ニヒト)]
例:私にはあなたが理解出来ない! 英[I can not understand you] 独[Ich kann dich nicht verstehen(イッヒ・カン・ディッヒ・ニヒト・フェアシュテーン)] ※助動詞(kennen→kannに活用)がつくと動詞は最後に移動します。
・・・こんなとこでせうか。
では一つ問題。本文三行目で出て来た「I need you,you are my engel」 この英語をドイツ語に訳すとどうなりますか? 答えは、掲示板ででもどうぞ〜。
次回中級編では、「エリザベート」の曲を一曲丸まる取り上げますよ〜 皆様、予習復習おこたりなく(笑)
以上、のへのへPC講座、お相手はへなちょこティーチャーのへぴょんでした。
♪まま〜どこなの〜きこえてるの〜♪←終了の音楽
|