2006年08月04日(金)<<<今夜の月
行く場所がなくなることはなくて
帰る家を持ったら、両腕にどっしりと現実が乗っかって
重たすぎて 重たすぎて 重たすぎて
でも何とか乗り越えないと
僕は明日を捨ててしまいそうだから
なんとか
なんとか今日も日が暮れるのです
月夜に鳴いている蝉の声。
幼い僕は
今もまだ
すがりつけるものを求めていて
でも
拒絶されることすら怖くて
すがり付こうとする手を
そっと
自分のポケットに隠すんです
そういうふうなんです
側にいる悪魔の声が響いて
毎夜僕を悩ませるけれど
この部屋は僕を守るシェルター
ねぇ、もうどこにも行かないから
ねぇ、もう2度と縛り付けないから
もう一度抱いてよ・・・叶わない、思い
側にいる体温
それと違う欲しいもの
その違和に戸惑う
僕の心は解けていくのだろうか
あぁ、空が綺麗だよ。
月が窓から見えるんだ。 |